超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

ドイツ観念論早わかり

2021-08-02 21:20:12 | 無題
シュヴェングラーの西洋哲学史を読む。
フィヒテの哲学の根本規定はA=Aの原理。
A=Aを成り立たせているのは、前のAと
後ろのAとのあいだに変わらない自我があるという事実。
哲学の根本規定に変わらない自我を立てる。
これが第一の要点。
次に非AはAではないという規定も挙がる。
これは自我に対して、非我を立てるということ。
自我は、非我の抵抗に対して、自分を貫いて
より多くの自由を得てゆく。これが事行。
またシェリングは人間と自然は完全に
分かれているのではなく、ともに絶対者を
分け持っているという点で統一されていると説く。
そして、ヘーゲルの大論理学の結論は、精神の哲学。
人は自然から独立して精神となり、自分を外化して
社会を形作る。世界史では、家族から市民社会へ
自由を拡大し、自由と法の掛け合わせで国家は人倫を
作る。
芸術から宗教へ、宗教から哲学へ精神は至り、
精神は神の知と自己の無差別を自覚する絶対知へ至る。

困難を越えて自己実現の扉を開ける学問の系譜
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近買った本一覧

2021-08-02 05:05:06 | 無題
昨日は、朝、福住グリーン公園を往復する。
酷暑でも朝夕は涼しい。
郵便受けに、オリゲネス「イザヤ書説教」、
清水書院の「アウグスティヌス」、
晃洋書房の寄川条路著「ヘーゲル―人と思想」
来る。
イザヤ書はイエスの人生が神の御心であることの
典拠となっている。初期キリスト教の教義を固める
要石となっている。
そこで3世紀の教父オリゲネスの説教を取り寄せた。
アウグスティヌスは、「告白」と「神の国」が有名だが、
あらすじ哲学に、プラトンのイデア界と現象界の対立を
キリスト教に当てはめて、天の国と地上の国を論じ、
教会が天の国の代理として地上の国で権威を持っている
という説を考案したと書いてあって、それは通説として
成り立っているのかを知るのに入手した。
寄川条路著「ヘーゲル―人と思想」は、
期待通り、著作の要約がずらりと載っている本だった。
今後に生かしたい。

天国と地上の国の関係をよく知ることで生き易くなる?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする