超人日記・作文

俳句を中心に、短歌や随筆も登場します。

#俳句・川柳ブログ 

スコダを偲んでソナタ聞く

2019-10-02 18:57:59 | 無題
タワレコのサイトで知ったがピアニストのパウル・バドゥラ=スコダさんが亡くなった。
数年前、私が住んでいた小さな町のホールにバドゥラ=スコダが来たことがある。
オール・モーツァルト・プログラムだった。そのときは、きらきら星変奏曲とか入っていたので、
初心者向けかと思って行かず仕舞いだった。
今、思えば、老境に達したスコダのきらきら星はさぞ素晴らしかっただろうと悔やまれる。
翌年、スコダの盟友のイェルク・デームスが、オール・シューベルト・プログラムをそのホールで開いて
そのときは、見届けることができた。
デームスは、楽譜を全く見ないで、緩急自在にシューベルトを1時間半、弾き切っていた。
ウィーンっ子のピアニズムをデームスで見届けることができたのがせめてもの幸いである。
それにしても、スコダのきらきら星は、聞いておけばよかったな。
スコダのCDは私のコレクションでも一定の位置を占めていて、ベートーヴェンのソナタ全集9枚組を
中古で2千円で見つけて、歓喜雀躍してレジに急いだのが思い出深い。
シューベルトのピアノソナタ全集もフォルテピアノ版と通常ピアノ版の2種類を聞いている。
今日は、パウル・バドゥラ=スコダさんと古き良きウィーンのピアニズムを偲んで、
ベートーヴェンのピアノソナタ全集の4枚目を聞いている。
古き良き時代のおっとりとした間の取り方で、ベートーヴェンの醍醐味が十二分に味わえる。
ウィーン三羽烏の古き良きピアニズムを偲んで、デカフェの珈琲を飲んでいる。

老境のきらきら星を見逃した私がソナタの指に打たれる
コメント
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