モダン・ジャズ・ピアニストの巨匠、ビル・エヴァンスの生涯を「本人の肉声」や
彼の身内、親交のあったミュージシャンら彼を直接知る人たちの貴重な証言や数々
の写真と記録映像をもとに構成された映画「Bill Evans Time Remembered」を
今月のはじめに大阪・梅田にある「シネ・リーブル梅田」で観ました。
※この映画を紹介している動画です。
スコット・ラファロの動く映像やビル・エヴァンスの姪デビー(兄の娘で有名な彼の楽曲
「ワルツ・フォー・デビー」でテーマにした)のインタビューには驚きました。
この映画作品は、2015年にブルース・スピーゲル監督が制作したドキュメンタリー映画
『Time Remembered:Life & Music of Bill Evans(英題)』で、日本では4年後の
今年に公開されました。「五大陸国際映画祭」「モンテビデオ国際映画祭」をはじめ
とした世界各国の映画祭で最優秀ドキュメンタリー映画賞に輝いています。
ビル・エヴァンスについては、あまりにも有名なのでここで記載するのは、かなりの
文章が必要なので省略しますが、マイルス・デイヴィスとのモード奏法により創造された
アルバム「Kind of Blue」やその後に彼のピアノ・トリオによるインタープレイ
(ドラムもベースもピアノと対等にブレイする)などジャズの演奏スタイルに大きな影響を
与えた人物です。
※有名な「Waltz For Debby」を。 モノクロですが、彼の演奏が見れる1965年に撮影
された貴重な映像です。
とことん演奏して楽譜に残し、素晴らしいことだと思いました。
きれいな音色の音楽は、誰もを魅了しますね。
動画のピアノを聴いて、うっとりでした。
薬に走らなかったら、もっと長生きできたのに
もっといい演奏を残したのにと残念です。
出来るまで、妥協をしなかったですね。
スコアにたくさんのコードや音符を書き入れ
て、色々試している様子がこの映画で出ていました。
モード奏法を完成させたのも彼ですね。
本当に惜しいです。彼がもっともっと活躍して
いたら、ジャズの演奏スタイルに変革をもっと
おこしていたでしょう。
彼の弾くピアノの旋律、アドリブは、とにかく
美しいですね。
やたら速弾きするピアニストとは違い、私は
彼の演奏に知性を感じます。