美術館巡りと古都散策、Jazz & Bossa など・・

スタンダードやボサ・ノバなどを歌って録音したり、美しい景色などを撮影して動画を作っています。美術展にもよく行きます。

♪ Moonglow を録音

2018-09-08 | Jazz Vocal

有名なスタンダード・ナンバーである『Moonglow』を歌って録音

しました。いつものようにかなりの下手ッピですが、You Tube に

アップしました。


『Moonglow』と云う曲について、少し。

1933年(昭和8年)にウィル・ハドソン(Will Hudson)が自分のバンドの

テーマ曲にと作曲した、たいへん昔の曲です。

そして、のちにアーヴィン・ミルズ(Irving Mills)とエディ・デ・ランゲ

(Eddie De Lange)の二人が歌詞を共作したとジャズ雑誌には書いて

あります。

ウィル・ハドソンのバンドでは、ヒットしなかったのですが、翌年に

ベニー・グッドマンがレコードリリースして大ヒットしました。

映画『ベニー・グッドマン物語』でもこの曲は演奏しています。

ビリー・ホリディが持ち歌として、よくステージで歌ったそうです。

その20年後の1953年に公演されたブロードウェイ ミュージカル

『ピクニック』がロングランヒットし、それを1955年に

ウィリアム・ ホールデンとキム・ノヴァクが主演し同名タイトルで

映画化され、この曲が使われ世界中でリバイバル・ヒットしました。



私は、映画『ピクニック』を見て、この曲を知りました。映画の中で、

主演の二人がムーディに踊るシーンで流れていて何ていい曲なんだろうと

思い翌日レコードを購入しました。

(もちろん、封切の時ではなくずっと後の再上映の時に見たのです)

この映画『ピクニック』は、アカデミー美術賞、アカデミー編集賞、

ゴールデングローブ賞、監督賞を受賞しています。

映画の内容は、当時のアメリカでは9月の第一月曜日が「労働休日」で

各地でお祭りする習慣がありました。友人を頼ってやってきた貧乏な青年が、

労働休日にその町で行われたピクニックで友人の恋人に一目惚れしてしまい

お互い惹かれ合って恋をすると言うストーリーです。

では、その映画の映像でこの曲が使われているシーンをご覧ください。

当時は、二人が踊るシーンがたいへんに話題になったそうです。


では、この曲を歌っている最近の映像を。

スタンダード曲をたくさん歌っている ロッド・スチュワートのステージ映像です。

次は、とてもムードのあるギター・デュオで。

現在最も人気があるジャズギタリスト、フランク・ヴィニョーラとジャズギターの

大御所バッキー・ピザレリ(ジョン・ピザレリの父親) のライブ映像です。

映像はとても綺麗です。


『Moonglow』の歌詞とその和訳を記載しておきます。

It must have been Moonglow
Way up in the blue,
It must have been Moonglow
That led me straight to you;

I still hear you sayin'
“Dear one, hold me fast”.
And I start to prayin'
Oh Lord, please let this last.

We seem to float right through the air,
Heavenly songs seem to come from everywhere;

And now when there's Moonglow
Way up in the blue,
I always remember
That Moonglow gave me you.

あれは空に浮かぶ月明かりに違いない
その月明かりのおかげで君と出会えたのかな

今も君の声が耳に残ってる
「いとおしい人、早く抱きしめて」
僕はお祈りする
神様 この恋をずっと続けさせてほしい

二人はまるで宙に浮かんでいるように思える
天国の歌があちらこちらから聞こえてくるようだ

今も月明かりが空高く昇っているような感じ
僕はずっと忘れない
あの月明かりが君に逢わせてくれた

コメント (4)
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