美術館巡りと古都散策、Jazz & Bossa など・・

スタンダードやボサ・ノバなどを歌って録音したり、美しい景色などを撮影して動画を作っています。美術展にもよく行きます。

♪ Lover Man ( Jam Session )

2014-05-03 | Jazz Vocal

"Lover Man"は、ビリー・ホリディ (Billie Holiday) のために

作られたあまりにも有名な曲です。 

1941年にビリー・ホリディに届いた一通のファンレターでこの曲が

誕生しました。

入隊したばかりのジミー・デイヴィスから手紙が届き、そこに彼が

彼女に歌ってほしいと作詞したこの曲の詩が書かれていました。

彼女はすごく気に入り作曲してもらい、レコード化しようとしましたが、

戦時中なのでどこもレコードにする事を引き受けてくれませんでした。

その後、1944年にデッカ・レコードでやっとレコード化され世に出ました。

でも、この時には作詞したジミー・デイヴィスは既に戦死していました。

そんな物語のある曲なんです。

 

歌詞は、まだ見ぬ恋人を待ちわびる女性の心情を切実に歌っています。

 

現在も、ジャズのスタンダードナンバーとして、たくさんの歌手に歌われています。

 

先日、この曲をジャズのセッションで歌い録音しました。女性のキーなので、

私の声に合わせた楽譜を作成しましたが低くなり過ぎて雰囲気が出ないので、

思い切って元の楽譜で歌いました。やはり、サビの高音のところで音をはず

してしまいました。フェイク しょうとして失敗しています。

丁寧に伴奏して頂いているのに本当に申し訳のない事をしました。

 

またまた恥知らず、他人の迷惑考えない自分の世界で公開します。

満足出来ていないので、再度チャレンジするつもりです。

(超に超がつく下手ッピな歌です)

 

ビリー・ホリディ、チャーリー・パーカー(Charlie Parker)などの

画像をスライドさせて私の歌をかぶせてます。 

"Lover Man" - Beehive jam session 27th Apr, 2014

 

モダンジャズの開祖、チャーリー・パーカーは、薬物使用で、ふらふらの

状態でこの曲をダイアル・レーベルに録音したものがあります。

本人はリリースを差し止めしたかったのですが、レコード会社がこれは、

価値があると発売しました。

ふらふらの状態なのに、すごいインプロビゼーション(アドリブ・即興)を

しており、聴く者を驚愕させます。この曲にまつわる逸話なんです。

 

パーカーやビリー・ホリディのお話だけでもいくつも日記が

書けるでしょうね。二人とも壮絶な人生でしたから。

 

                               ~ Lover Man ~

 

1941   作詞 Jimmy Davis

          作曲 Roger Ramirez & Jimmy Sherman 

 

<歌詞> 

I don’t know why, but I’m feeling so sad

どうしてだか分からないけど、とても淋しいの

I long to try something I’ve never had

今までしていない事もしたりするけれど満たされないの

Never had no kissin’ Oh, what I’ve been missin’

キスしてほしいのか それもわからないのよ

Lover Man, oh where can you be

私の愛する人は、どこにいるの 

 

The night is cold, and I’m so all alone

寒い夜なのに、一人ぼっち

I’d give my soul just to call you my own

私だけがあなたのものなら、心ごと捧げたい

Got a moon above me, but no one to love me

月は私に輝いているけれど 愛してくれる人は誰もない

Lover man, oh where can you be

私の愛する人は、どこにいるの 

 

I’ve heard it said that the thrill oh romance

聞いたことがあるわ 恋のときめきは 

can be like a heavenly dream

甘い夢のようだって

I got to bed with a pray’r that you’ll make love to me

Strange as it seems

あなたが愛してくれることを想いながら私はいつも眠るのよ 

 

Someday we’ll meet and you’ll dry all my tears

いつか私たちが出会ったら あなたは私の涙をふいて

Then whisper sweet little things in my ears

優しい言葉をささやいてくれるでしょうね

Huggin’ and a kissn’ Oh what I've been missing

私を抱きしめ キスしながら

Lover man, oh where can you be……

愛する人よ、あなたはどこにいるの…

 

では、最後に私が大好きでこの曲を歌うのに参考にしたマリア・マルダーの

歌を聴いてください。

この人は、オールドタイミーな曲、カントリーやロック、フォーク、そしてジャズ曲も

とてもうまく歌いこなます。

70年代に「真夜中のオアシス」で大ブレイクした人です。とても巧いですよ。

ピアノの音が古びたノスタルジックな音質でとてもムードがあります。

 

Maria Muldaur "Lover Man" From Live In Concert

コメント (2)
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