アマオケ活動記ブログ版

所属しているアマオケ(群馬シティフィル)での活動を中心に演奏会案内や練習状況など零します。

カルメン~あらすじ

2010年07月04日 | Weblog
カルメン続き・・
あらすじは超有名なので今更説明は要らないと思わるるが・・。
真面目一筋だった衛兵ドン・ホセ(婚約者あり)が女同士の諍いを起こして牢屋に引っ張らねばならなかったタバコ工場の女工・カルメン(ジプシー女)に誘惑され罪を見逃してしまう。
上司と諍いカルメンの愛を得たくて職を失った挙句、ジプシー達の密輸の手助けまでするところまで墜ちていくのだが、一方でカルメンはとっくにセヴィリヤの闘牛士エスカミーリョに心変わりしている。復縁を迫るホセは最後までつれなくされてカルメンを刺し殺す・・・。

ここのあらすじ説明が分かりよかった。↓
http://www.geocities.jp/wakaru_opera/carmen.html

なぜにカルメンがホセを誘惑したかというと、若い男達の人気ナンバー1だったカルメンに最初興味を示さない態度だった堅物だったから。さらに当のその堅物が自分を連行するとなってカルメンは実益とプライドを掛けておのが手練手管を駆使して手綱を緩めさせてしまったというわけだ。まさに魔性の女の本領発揮w
別に最初から最後までカルメンはホセに愛なんてなかったろうなあーと思う。ちゃんと歌劇を見てるわけじゃないし、メリメの原作も読んでないからイメージだけど。
そんで、ホセのような堅物でいい年になるまで真面目一筋の男に限って一度恋に狂うと大変なことになるなんて話はどこにでもある話;
オペラ初演当時はあまりに奔放すぎるカルメンが不評というのもあって評判は芳しくなかったらしい。ビゼーはこのオペラの成功をみることなく亡くなった・・というのはこれもまた偉大な芸術家にはよくある話だけど気の毒なことではある。

この手の歌劇のあらすじを読むと、日本の近世文学を思い出すという話は前にも書いたような気がする。学生の時に読んだ井原西鶴の『好色一代女』『好色一代男』とかそのあたり。タイトルでぎょっとするかもしれないが、例えば有名な話では「八百屋お七」という実際にあった話を取り上げて書いていたりする、現代でいえば壮絶な悲恋モノ、ラブストーリー集なのだ。色悪とでもいうかモテモテの男もしくは女が出てきて様々な思惑の中で人間関係が錯綜する、それが「見世物」として構成されるあたりが何か共通したものを感じさせるのかもしれないー。

ジプシー=ボエームは一昨年やったオペラ「ボエーム」でも話が出てきたが、西欧キリスト教圏にあっては(性的に)自由でどこかいかがわしくもその自由さに甘美な憧れも二律背反的に含まれるようなそんな存在なのかもしれない。
情熱の赤と黒の色彩が似合う奔放なジプシー女=カルメンのイメージは一人の男の人生を狂わせた運命の女=ファム・ファタールとして鮮やかだ。そのイメージの本質を見事に音楽化しているのがカルメンの歌うハバネラと、ジプシーの踊り。

うちの演奏順で一曲めにやるアラゴネーズは歌劇の舞台・スペインの闘牛士のイメージというか、ともかく派手でかっこいいvvピタ!っとポーズを決めるような見せ場のある音楽。
二曲目は本来の前奏曲の後半で使われていた曲で、カルメンの悲劇を暗示させる。「運命の動機」。なんだかホセの暗い情念がどろどろと渦巻くような。例えば黒い布を被った怪しげな占い女に死を予告されるようなそんなイメージ。
三曲目、これは町の様子の歌。衛兵達の行進の後、真似をして歌いながら行進する悪ガキ共のシーンらしい。子供ってどこでもこうだよなーと思う。
四曲目五曲目、ハバネラとジプシーの踊り。
六曲目はホセの歌。なんとなく垢抜けないなあ・・と思うのは私のホセのイメージか;
七曲目、なんか怪しいと思ったら山中を行くジプシーの密輸人達の音楽らしい。
八曲目、これもあまりに有名、派手でかっこいい、これは現代で言うとこのイケメン(であろう)闘牛士の曲だろう~と思う。
見栄が効いてるというか、ともかく印象的で独立してこれだけでも演奏会ピースになる。
整理してみてこれは私の勝手な印象だが、最初と最後のかっこよさは理想の美男、いまいちぱっとしない6,7は垢抜けないホセ=運命に翻弄される男、色っぽい情熱の4,5は運命の女・カルメン、それぞれの曲かな、という感じだ。

なんとなく曲それぞれのイメージはおおよそ掴めたのであとは練習あるのみですがw
アップテンポの曲は指がまだまだ全然付いていきません~。
いまだにまだ音取りのポジションも固まってませんがなw←笑ってる場合ではないー。
はあ・・次の練習も気が重いー;遠い道のりですやん。。

ちなみにざっとあらすじ等読んで勝手なイメージを整理してみただけなので、何か違うとこなどあるかもー。またおいおいに歌劇全幕のシーンなどチェックしてみますが。
まずはおおよその流れやイメージでした。

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