少し前に出版された『オペラへご招待!』という本が非常に面白かったのでご紹介します。
オペラへご招待
TV番組などでもご活躍の青島広志先生が10作品のオペラをピックアップされてその作品を解説・ご紹介されているのですが、この解説がさすがにわかりよいのです。
オペラのあらすじって荒唐無稽なものも多いし、荒唐無稽じゃなくてもワグナーなど物語を筋にしたものを読んでも正直頭がごっちゃになってきて何が何だか??になったりするんですが、これを理解しておけばいいポイントに絞って説明されているんで頭にすっきりすうっと入ってきます。
音楽史(オペラ史)の中における作曲家と作品の位置や流れもさくっと解説の中に入ってきて、そのオペラの果たした意味も分かるし、当時の状況などもあったり、実際に演る側の苦労など裏話もちょっと面白く紹介されていたり、難しいことでも易しくするすると説明されているのが素晴らしいです、さすがです!
恥ずかしながらわたくし、「魔笛」や「魔弾の射手」など序曲をやる際にさーっとあらすじ読んだりしていてもちゃんと理解できてなかったんだなあ…というのを今回の解説で改めて分かったりしました。
さすがにオペラ全曲演奏させていただいた「ラ・ボエーム」については三枝成彰先生の解説も聞いたりしたし、全幕日本語の解説付きで見てるわけですから理解していたんですが、そのほかの解説は今回読んで知ったことも多く、これはオペラの入門本としては本当にお薦め!
青島先生が昔からのファンで今回作画を依頼された水野英子先生は、「トキワ荘」(手塚治虫先生が昔住んでいて手塚さんが出た後も先生を慕って集まってきた綺羅星のような漫画家たちが住んでいたことで有名)の紅一点にして、少女漫画の創成期を切り開いた大御所です!
24年組の萩尾望都先生にしても、そのあとに続いた才能にしても水野先生の活躍なしには語れない、そのくらいの大きな存在です。
その水野先生が10作のオペラのハイライトシーンをわずか6ページ程度でそれぞれ描かれているのですが、これがもうこの少ないページ数でよくまあここまで状況を分かりやすく描けるものだ、という素晴らしい出来。
マンガというのは活字よりも数倍ワンカットで伝えられる情報があるわけですが、その特性をフルに生かした作画だと思います。
学校の図書館とか市民図書館とか是非是非置くといいですよ!
短い文章で解説をまとめられる青島先生も凄いが水野先生もさすがに凄いっ!!
音楽を教えていらっしゃる先生方もお手元に是非!という一冊です。
もちろん私のように楽典の知識なく音楽をやってるアマチュア音楽家にも有難い一冊です。
ワグナーの指輪を全曲聴こうとして途中で挫折しちゃったりしてる私ですが;;それもある程度はしょうがないのかなと思ったりもしました。素人の私が言うことじゃないと思ってたけどやっぱオペラって交響曲に比べると冗長な部分も多いわけですよ、そういうことも今回の本でちょっと納得したりもしました。
ベートーヴェンにはオペラは向かなかったんだろうな~と常々思ってたんですが、それも間違いではなかった(って残ってないんだから気の毒だけどそう考えるしかないよねw)…とか、やっぱ青島先生が言ってることが自分が思ってたことと重なるとああ、自分は見当外れではなかったのだーと安心したりも;
音楽史的な作曲家の影響のつながり、その作曲家がなしえたこと後世への影響、それがなぜに起きたかとかそういうことまで短い中に整理されて入ってるって凄いですよねえ…。
この本、コミックの棚ではなく音楽関係の棚に置いてありますが、コミックの棚にも置くといいのになあ~。
音楽好きなコミックファンにももちろんお勧めですよ!
オペラへご招待
TV番組などでもご活躍の青島広志先生が10作品のオペラをピックアップされてその作品を解説・ご紹介されているのですが、この解説がさすがにわかりよいのです。
オペラのあらすじって荒唐無稽なものも多いし、荒唐無稽じゃなくてもワグナーなど物語を筋にしたものを読んでも正直頭がごっちゃになってきて何が何だか??になったりするんですが、これを理解しておけばいいポイントに絞って説明されているんで頭にすっきりすうっと入ってきます。
音楽史(オペラ史)の中における作曲家と作品の位置や流れもさくっと解説の中に入ってきて、そのオペラの果たした意味も分かるし、当時の状況などもあったり、実際に演る側の苦労など裏話もちょっと面白く紹介されていたり、難しいことでも易しくするすると説明されているのが素晴らしいです、さすがです!
恥ずかしながらわたくし、「魔笛」や「魔弾の射手」など序曲をやる際にさーっとあらすじ読んだりしていてもちゃんと理解できてなかったんだなあ…というのを今回の解説で改めて分かったりしました。
さすがにオペラ全曲演奏させていただいた「ラ・ボエーム」については三枝成彰先生の解説も聞いたりしたし、全幕日本語の解説付きで見てるわけですから理解していたんですが、そのほかの解説は今回読んで知ったことも多く、これはオペラの入門本としては本当にお薦め!
青島先生が昔からのファンで今回作画を依頼された水野英子先生は、「トキワ荘」(手塚治虫先生が昔住んでいて手塚さんが出た後も先生を慕って集まってきた綺羅星のような漫画家たちが住んでいたことで有名)の紅一点にして、少女漫画の創成期を切り開いた大御所です!
24年組の萩尾望都先生にしても、そのあとに続いた才能にしても水野先生の活躍なしには語れない、そのくらいの大きな存在です。
その水野先生が10作のオペラのハイライトシーンをわずか6ページ程度でそれぞれ描かれているのですが、これがもうこの少ないページ数でよくまあここまで状況を分かりやすく描けるものだ、という素晴らしい出来。
マンガというのは活字よりも数倍ワンカットで伝えられる情報があるわけですが、その特性をフルに生かした作画だと思います。
学校の図書館とか市民図書館とか是非是非置くといいですよ!
短い文章で解説をまとめられる青島先生も凄いが水野先生もさすがに凄いっ!!
音楽を教えていらっしゃる先生方もお手元に是非!という一冊です。
もちろん私のように楽典の知識なく音楽をやってるアマチュア音楽家にも有難い一冊です。
ワグナーの指輪を全曲聴こうとして途中で挫折しちゃったりしてる私ですが;;それもある程度はしょうがないのかなと思ったりもしました。素人の私が言うことじゃないと思ってたけどやっぱオペラって交響曲に比べると冗長な部分も多いわけですよ、そういうことも今回の本でちょっと納得したりもしました。
ベートーヴェンにはオペラは向かなかったんだろうな~と常々思ってたんですが、それも間違いではなかった(って残ってないんだから気の毒だけどそう考えるしかないよねw)…とか、やっぱ青島先生が言ってることが自分が思ってたことと重なるとああ、自分は見当外れではなかったのだーと安心したりも;
音楽史的な作曲家の影響のつながり、その作曲家がなしえたこと後世への影響、それがなぜに起きたかとかそういうことまで短い中に整理されて入ってるって凄いですよねえ…。
この本、コミックの棚ではなく音楽関係の棚に置いてありますが、コミックの棚にも置くといいのになあ~。
音楽好きなコミックファンにももちろんお勧めですよ!