アマオケ活動記ブログ版

所属しているアマオケ(群馬シティフィル)での活動を中心に演奏会案内や練習状況など零します。

マーラーを聴く 2

2012年02月26日 | Weblog
引き続きマーラーを聴いている。
(たまたまマーラーがたくさん入れてあるファイルだった…)
「千人の交響曲」
若杉 弘 指揮 東京都交響楽団
晋友会合唱団、東京放送児童合唱団
(91.1.24@サントリーホール)

よくまあこんな大曲を演奏会に乗せられたな!とまず思った。
プロでもこれだけやるのは大変だろう~、ある意味オペラ以上に大変なんじゃないか?
そもそもこの超大な曲、聴き手にも相当な気力と体力を要求するような気がする。
音楽で宇宙を構築しようとしてるかのような、壮大な曲想。
神との交信を図る神秘世界みたいな、ちょっと半分、彼岸に足を突っ込んでいるので、あんまり難しいことを考えるより聴きながら宇宙空間にでも浮いてるような恍惚感でも味わえば良いのではないか。カタルシス~という感じもあります。
ライブ録音なので合唱部分とか録音的にバランスが悪いとこもあり若干大変な感じもあったけど、そこはもうしょうがないと思うー。

「巨人」
レナード・バーンスタイン指揮
ニューヨーク・フィルハーモニック

久々に「巨人」を聴きましたー。うちでも演奏したくらいなのだから、マーラーの中では演奏会に乗せやすい曲なのでは。
宮崎アニメの「天空の城ラピュタ」のテーマ音楽といっても過言ではないw
1楽章はすべて崩壊したあと、天空で残った巨神兵が木々に囲まれ花を摘み鳥と戯れてるようなそんな曲想です(きっぱり)。
2楽章はバズーの住み家ののんびりした町の様子やシータとの穏やかな交流の章
3楽章は近代の知性の陰の部分ともいうべきムスカの登場、破滅に進む葬送のテーマ、アイロニックに絡む盗賊たちのふざけた感じなどなど。
4楽章はムスカのもたらした破滅の嵐、乗り越えた後の救済のラスト

…なんて書くとあらまあ、確かにラピュタのテーマw
千人もそうだけど宇宙的なイメージを内包してるので、どこかSFっぽいんですよね~。
3楽章のアイロニックな部分は大昔にCMに使われていたことがあってかなり好きでした。
これはいつか機会があればまた是非やってみたいと思う。

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マーラーを聴く

2012年02月21日 | Weblog
マーラーと言えば10年以上も前に「巨人」をやったくらいで、やはりなかなか縁はないのでさほど聴かないのだった。
あまり聴かないできたCDファイルを引っ張り出し、久々に聴いてみた。
「さすらう若者の歌」「リュッケルト歌曲集」「亡き子をしのぶ歌」だ。
歌はフィッシャー=ディースカウ、演奏はフィルハーモニア管弦楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、指揮はフルトヴェングラー(ウィルヘルム)、ケンペ(ルドルフ)。
ともかく歌が良い。あまり歌曲は聴かないのだけど、ディースカウの歌は良いと思う。感傷に過ぎずそれでいて抒情は豊かで細やか。
「亡き子をしのぶ歌」は二人の幼児を亡くしたマーラーが亡き子を偲んで作ったという風によく書かれるらしいが(確かにWikiの説明にもそう出ていた)、私が読んだCDのライナーノーツではそれは誤りで、この曲を書いた時にはまだ子供はいなかったそうだ。子を亡くす経験をしていたらとても書けなかっただろうという哀切に満ちた曲。
この曲を書いた後に二人の愛児を亡くしてしまう…というのはあまりにも過酷な運命の皮肉としか言えない。哀しい未来の為にこのような美しい曲を書いた偉大な作曲家。
才能ゆえにこの曲が悲劇を呼び込んだようにさえ見えるし、本人も妻も辛かっただろう。

「さすらう若者の歌」はどこか聴いた旋律があるな?と思ったら「巨人」にも一部使われてるらしい。マーラーはどれも大曲が多いし、歌が入るしなかなかアマチュアオケでやれないが、「巨人」はその中ではまだやれる長さ、編成…とはいえ、この時はうちのオケも弦楽器管楽器ともにかなりな団員の充実ぶりで、それでなければやれなかったろうな。難曲だし大曲だし大変だったな~~と思いだすw

マーラーといえば私にはなんといっても「ヴェニスに死す」なんだけど、トーマス・マン原作の主人公は職業が作家なのだがそれが交際のあったマーラーがモデルらしい。ファストネームもマーラーから取って容貌もモデルにしたみたいだ。ヴィスコンティ監督の映画ではそれがさらに作曲家になっていた。
映画に使われてる交響曲第5番の第4楽章アダージェットも美しいし、画面も美しいし主人公が恋に落ちる美少年(ビョルン・アンドレセン)は美しいし(見てるだけで幸せというプラトニックな恋である)、その母は美しいし(シルヴァーナ・マンガーノ)、眼福ないい映画なんだよね~。
調べたら美少年タジオにもトーマス・マンがヴェニスで出あった貴族の美少年が実在であったのだねえ。。。。
なんせヴィスコンティ映画なので衣装も豪華でシルヴァーナ・マンガーノの着用してるドレスの絹のレースの質感とかがもう本当に高価なのがよく分かるw
服はデザインは真似できても質感は素材で分かるからなあー、インテリアから衣装から妥協なしにイイもの使ってある映画だから眼福もしかるべきです。
アダージェットがホントに効果的に使われていたのだった。

WIKIより
≫トーマス・マンの小説『ヴェニスに死す』の主人公は、マーラーにインスピレーションを得て創作された人物といわれる。同書をヴィスコンティが映画化した際、原作での小説家という設定は作曲家に変更されてさらにマーラーを思わせるものになっただけではなく、マーラーの交響曲第5番の第4楽章が映画音楽として使われた。さらに同著者の『ファウスト博士』の主人公は作曲家に設定され、こちらもマーラーを想定して創作されているとされている。


横道ですが、トーマス・マンは「ヴェニスに死す」も良いけど「トニオ・クレーゲル」の方がさらに好きだったなー。

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アクセス解析の話

2012年02月17日 | Weblog
一ヶ月に4回更新するかしないかというこちらのブログなのだけど、毎回零す(?)けどもなぜかアクセスが毎日そこそこある。驚きだ。
たまには何か書かないとなーということで、音楽には全然関係ないけどアクセス解析の話など。

ここのブログはgooの無料サービスのを使ってるので解析は殆どない。
アクセスの訪問者数とアクセスビューの数だけが分かる。
こんな頻度なので桁は多くないが、コンスタントにある一定の数があり、UPするとその倍近くになる。アクセスビューは訪問者の数に対して約2~3倍、一人の方が2,3回来てる感じ。無駄に長いから後で読もうとか、前後も読んでおられたりなどあるのかも。

もう一つのブログはプロバイダ契約してるニフのブログなのでまあお金を払ってるところのブログということでアクセス解析はもう少し細かい。
キーワード検索で来た人のそのキーワードとかが分かるし、アクセスポイントから地区、いつも来てる人だと履歴で分かったりする。
以前ならgoogleでもキーワード検索して来た人のその該当の検索リンクページが分かったのだが、今はそれ自体が個人情報扱いでgoogleに関しては表示が出来ない。
googleのアクセス検索はパーソナル化が進んでおり、その人のそれまでの検索履歴や表示履歴も検索結果に作用する。
だもんで自分がしょっちゅう見ているPCでgoogle検索して自分がUPしたサイトが検索上位に入ってもそれはそのPCでの結果なんで、他の人のPCで同じように上位に来るとは限らない。
事実、私は複数台のPCを使っているんで試してみたが、私が話題にするキーワードを入れて普段使ってるPCで検索したらバリバリ上位に挙がったが、あまりネット検索には使わないPCで同じように検索したらそこまで上位ではなかった。まあそこそこアクセスはあるのでそこそこ上には来たが。
なので自分のサイトがどのくらいの検索順位なのかなあと気になる人は、普段ネット検索に自分では使ってないようなPCで検索してみるが良かろう、それだと割合に一般的な結果が出る筈だ。
yahooや他の検索エンジンはまだ少し前の検索システムなので、来た人がどういう検索結果を受けてやってきたかが検索結果ページが辿れる。それも一つの一般的な結果と言えなくもないので、なるほどこのキーワードでは多分googleでも一般的にそこそこ上位に来ているのだろうなという判断をそこからしている。

WEBで商売してるわけではないので、上位に来ようが下位だろうがいいのだが、固有名詞を入れて書く情報系の内容はやはり大勢に見て貰って初めて応援の価値が出るので、そういうのはちょっと気にしているのだった。
好きな作家の新刊本の紹介とかわざわざ書いて全然下のページだったらイマイチ張合いもないもんね;
私自身は検索したページの1,2ページ目くらいまでしか見もしないので、やってくる人も多分そんなような探し方だろう(多くても検索結果3,4ページくらい)と思うので来てる人達の検索結果でも多分その辺にあるのだろう。
でもたまに辿れるyahoo検索をの元を確認して見ると5,6ページたまにはそれ以上の結果からのリンクで来た人だったりして、うわーーよくぞここまで来たなー根性あるなあ…と感心している。何ページも見て回るって相当な熱意だ。確かに滅多に人が来ないキーワードではあったりするw

ということで、公開日記の方で書いた過去の内容で最近よく検索で来るのが「スロークッカー レシピ」だったりするw
使い始めてこれはいいよ~と簡単なレシピを紹介しただけの内容なのだが、いやに来る。大したレシピじゃなくてごめんよ、という気持である。
少し前では「ボイジャー最後の写真」でいつまでもいつまでもアクセスがあったが、さすがに落ちてきた。ちょっとほっとするな;
中には「水漏れ請求」とか「ブロッコリゆですぎ」とか生活に直結したキーワード検索で辿られるのでたまに眺めてると非常に面白いw

こちらはコメントもトラックバックも不可にして書きっぱなしのブログなんでアクセス解析はさほど気にもしないが、いったい誰が毎日来てくれるのかなとはいつも、ホントにいつも思う。もうちょっと身になる話でも書ければいいんですけどねーw

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過去演奏会CD

2012年02月14日 | Weblog
CDが出る限りは毎回買っていたので、車に持ち出したCDファイルにうちの定期演奏会の「火の鳥」の回のがたまたま入っていて、プログラムが「だったん人の踊り」「ベト7」「火の鳥」であった。
なんとおなかいっぱいなプログラムであろうかw
今やれって言われてもかなりしんどいぞー。
いやしかし、この回の演奏(あくまでもカーオーディオで聴く限りであるが)、けっこう良かった。「火の鳥」は特に前半がかなり良かった。うちの木管の人達のレベルが高いので木管主役のところが多いせいかも。
これが金管が入って全体に大盛り上がりになってくる後半になるとかなり大変になってきていた。前回もちょっと書いたけど、金管の方たちの技術がどうのではなく、全員揃っての練習回数が少なくならざるを得ないというのが主な原因だろうなあとは思う(悪く思わないでくださいね>金管)。それにやっぱり弦一人が音をはずすのとはワケが違って金管の方が音をはずすとかなり目立つ。プレッシャー大きい中大変だろうなとホントに思うけども。皆さん相当ベテランで技術的には高いと思うのですが(他のアマオケあまり聴きに行かないので知らないのですw)。

勿論後半の方が弦にとっても技術的に難しいというのもあったかも。客観的に聴いて前半に比べるとアマチュアらしくちょこちょこと聴きづらいところがあった。
それでもこの難曲をよくここまでやれたなあと今更のように感慨深かった。ストラヴィンスキーのバレエ音楽の傑作とはいえ、バレエなしに音楽だけで聴かせるのは相当大変なことだと思う。私は当時あまり理解できてなかったかもしれないけど、「火の鳥」の世界がかなり表現出来ていた(ような気がする、オケの一員の自画自賛になるから良くないけど)。
S先生も大変だったろう;この時は合宿もやったし、練習相当したのだな。
「ベト7」もかなり良かったし、アンコールの「アンダンテフェスティーボ」の弦の響きも綺麗だった。私はセカンドだったけどこの時のストバイ、今考えるとすごく上手い人が揃っていたなあ~と思ったり。この回は弦楽器の響きがかなり綺麗だ。

個人的には過去より現在の方が技術的には進歩してるわけなんだけど、オケというのはその時その時のメンバーの揃い方とか練習量、指揮者もろもろの関係で過去の演奏会の方が非常に良い出来というのも結構ある。
それでも私が入団した当時(私はほとんど初心者同然で入団w周囲も今よりはもう少し初心者レベルの人が混ざっていた)よりは周囲もキャリア10年以上の人が殆どの弦楽器については過去より今の方が全体のレベルは上がってるとは思う。
あとはやっぱり曲への理解と全体のバランスへの意識の向上がもっとあれば、うちの音はきっともっともっと良いものになるのだろうなあと思った。

過去演奏会CDもたまに聴いてみるとけっこう面白い。


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オペラCD

2012年02月04日 | Weblog
いつもは定期演奏会に乗る曲のCDや関連の曲を聴くのでいっぱいいっぱいなのだが、今回休団させて頂いているので何か自由に曲を聴こうという気になって、普段はあまり聴かないオペラのCDを通勤時で聴いている。
しかしなんせイタリア語やらドイツ語やらフランス語やら英語やらからっきしなので、CDでは意味が分からない;おおよその筋をライナーノーツを読んで入れて聴いても今一つである。残念!
とりあえず聴いたのが、ワグナーの指輪の「ラインの黄金」。
指輪は昔新書館で読むオペラというのが出ていて寺山修二の解説がついてる本を読了したことがあるので内容は分かっている。それにしても第一部の黄金だけで3枚のCDでかなり疲れてここで挫折。残りはまた後日にしよう…。やはりオペラはCDじゃなくDVDで画像付きで見ないとダメなんじゃなかろうか;

合間にベト7、8を入れたらやっぱ私は交響曲のほうがすごい好きだなと実感したw

次にR.シュトラウスの「サロメ」を聴く。
こちらのほうはオーケストラの役割も大きく、CDで聴いてもけっこうイメージが湧いて良かった。
サロメはワイルドの原作も邦訳で読んでいる。ライナーノーツでオペラの脚本を読む。というのもサロメは解釈次第でどうにでも演出できるだろうなあと思うから。
聴きながら、昔映画評論家の淀川長治さんがエッセイか何かで、サロメは美少女ではなくほんとは美少年で…という解釈を書いていたなーとか(いやまあワイルドもそうだし、淀長さんもそうだからそっちの解釈もありだとは思うが)、塩野七生さんが「サロメの乳母の話」でサロメは稀代の悪女でもなんでもなく賢女で父王を救うためにやったのだという解釈を書いてたなーなど思い出しながら聴いた。オペラの脚本は王も最後には引いた異常愛のサロメであったが、サロメを稀代の悪女、聖なる預言者に対しての悪魔的な女性として描いた方がオペラ的にはエロティックで扇情的だったのだろう。
公開当時紛糾したのもよく分かる。しかし、音楽性は素晴らしい。

このあと、いきなり古典に行ってヘンデルの「リチャード1世」を聴いている。オペラとして今聞くとかなり退屈である。音楽は綺麗ですけど。
古典には古典の良いところがあるとは思うけど(チェンバロの音色が美しかったり、やっぱり演奏するとなると技術もクリアなところが問われるし)でも、後世のモーツァルトやワグナーを聴いた後に聴くのは厳しいもんがあるよね、ヘンデルが後世に遺したものは大きかったのかもしれないけどもさ;)

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