アマオケ活動記ブログ版

所属しているアマオケ(群馬シティフィル)での活動を中心に演奏会案内や練習状況など零します。

コッペリア

2009年10月11日 | Weblog
バレエ音楽の面白さっていったらやっぱり、踊るための音楽ってとこですよね!
ドリーブの時代のバレエといったら、天上を志向する踊り。
つまりは上へ上へと向かう踊り。トゥシューズを使ってポワント、チュチュを着て跳躍、重力に逆らって軽やかさをいかに出すかいかに高く飛ぶか。

この天上性を志向するバレエに対して地上性を志向するバレエは20世紀に入ってディアギレフ率いるロシアバレエの台頭まで待たなくてはいけないのではなかったかなー。(これにはバレエ音楽もストラヴィンスキーという天才の出現も伴う)まああんまり詳しく知らないんですけどw

まあそれはともかく、軽やかさ・跳躍の踊りなのだから、例えば、付点の後の休符というのは跳躍のための溜め、ってことじゃないのか。
より高く飛ぶために一瞬エネルギーをぐっと溜めるあのタイミングってことじゃないのかなー。
コッペリアのバレエを見てないのだけど、付点でしっかり溜めて休符の後スタッカート歯切れよく!ってのはそういうことなのじゃないか、と思った。
より高くより軽やかに!踊るための音楽なのだから、そこはしっかり意識しなくてはいけないー。。。ってバレエ見ないで言ってるんで想像ですけど;(DVDそろそろ入手して見たらどうだろう>自分)

前プロの「レ・プレ」が観念性の高い音楽だとすれば、「コッペリア」は非常にフィジカルなイメージを大事に理解していかないといけない音楽なのだなとは思う。表現の目指す方向性が非常に対照的で今回の練習はその切替が面白いな、とw

そんでまあ私は例えばワルツの軽やかさをメロディで弾くのが非常に苦手なんだけども;ド日本人にはそんな軽やかなワルツなどさらっと弾けちゃうような染み付いたものがないというのは大きいー。
私の尊敬する漫画家・萩尾さんのバレエ漫画の中で「日本人のリズム感は大抵は湿っぽく重い」というセリフがあって、それに対して西洋人とのクォーターの兄のピアノを聴いて踊っていた主人公は身についたリズム感の切れのよさがある、という場面があるのだー。切れの良いリズム感で弾かれたピアノに合わせて小さい時からバレエを練習してきた主人公は、他の大抵の子と違って非常に切れの良い踊りができるというのが強みという設定だった。すごく説得力のある設定。
萩尾さんはベテラン漫画家で、バレエも非常によくご覧になっていて詳しいので、作品の中にもさらっとそういう知識が出てくるのですねえ。
・・リズム感、これは風土・環境で身についたものは大きい;
でも、なんだかチャールダーシュはかなり好きだ。多分ワルツの洗練は私の中に求めようがないが、ハンガリーの民族音楽は土臭く泥臭い感じが性に合うんだろうと自分で思うvこっちのが好きなんだよねー。弾いてて楽しいし。

先生が音楽の背景にある国籍を常に意識しろ、というのも当然だー。ワルツの洗練もなんとか出来る限り目指すとして、、、
とりあえず、手探りでいろいろ考えて意識しながら練習していくしかない