本と映像の森 292 村山斉『宇宙は何でできているのか - 素粒子物理学で解く宇宙の謎 ー』幻冬舎新書、2010年
難しい「素粒子論と宇宙論」を、数式いっさいなしで、わかりやすく解説してくれる基礎的ガイドブックです。文系の人(ボクです!)にも超おすすめです。
まるで良質の推理小説、たとえばコナン・ドイルやエラリー・クイーンやアガサ・クリスティを読んでいるような「謎解き」科学ドキュメントです。
以下、目次をあげておきます。
序章 ものすごく小さくて大きな世界
第1章 宇宙は何でできているのか
第2章 究極の素粒子を探せ!
第3章 「4つの力」の謎を解く
第4章 湯川理論から小林・益川理論へ
第5章 暗黒物質、消えた反物質、暗黒エネルギーの謎
とくに面白いのは「保存則」の由来。「右と左の対称性の保存」とか。
掲載写真の亀は、「前と後ろでは対称では、ありません」、でも亀は「左右は対称性が、見かけではあります」というのが「対称性」です。