雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

本と映像の森33 一色まことさん著『ピアノの森1』講談社

2010年04月30日 04時56分05秒 | 本と映像の森
本と映像の森33 一色まことさん著『ピアノの森 1』<モーニングKC>、講談社、2005年4月12日第1刷、定価514円+消費税

 ある町のある小学校5年3組に、東京から将来はピアニスト志望の少年・雨宮修平が転校してきたところから物語は始まる。

 というより、転校生雨宮修平、
 小学校のそばの“森”の横の売春街に売春婦の母親と住む一ノ瀬海(かい)、
 海が小さい頃からそれで遊んだ“森のピアノ”、
 そしてわけありそうな小学校の陰気な音楽教師・阿字野、
 その3人と森のピアノ、4者がからみあって、物語が進行していきます。

 第1巻は、雨宮修平は自分が弾いても音のでない森のピアノを海が弾きこなすのに驚き、阿字野は、自分が1年前に授業で弾いたピアノ曲を海が正確に記憶しているのに驚きます。

 第1巻のテーマは、「たのしー」です。
 雨宮の家に初めて来た海は、雨宮の家の「軽いタッチの」ピアノで、ラジオ体操の曲をジャズ風にアレンジします。
 海の言葉「ピアノって楽しいよ!」

 今15巻まで達して、雑誌「モーニング」で隔週連載している「ピアノの森」の基本テーマだと思います。

 ピアノだけじゃないですけど。
 「○○って楽しいよ」はすべての人の、すべての人生の基本テーマですね。

 「楽しい」ということは、そこで自分が存在していると言うこと。
 楽しくない、正確さだけを命令される「コンクール」への批判もこめて、第1部の物語が進行していきます。
 
第1巻のピアノ曲 

 阿字野さん編曲(という設定)の「茶色の小瓶」。アメリカンジャズの名曲で、1869年につくられました。
 「茶色の小瓶」はお酒を入れた小瓶で「彼女はジン、俺はライム」というアル中のような夫婦を唄った歌です。
 いいんかいな、こんな曲、小学校で教えて、阿字野先生!


 

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