ことばと詩 9 闇と光② 聖書・創世記より
「旧約聖書」の「創世記」冒頭の部分に「闇と光」が出てきます。
「一 創造
イ 祭司資料の創造紀
第一章 始めに神が天地を創造された。地は混沌としていた。暗黒(やみ)が原始の海の表面にあり、神の霊風が大水の表面に吹きまくっていたが、神が「光あれよ」と言われると、光が出来た。
神は光を見てよしとされた。神は光と暗黒の混合を分け、神は光を昼と呼び、暗黒を夜と呼ばれた。こうして夕あり、また朝があった。以上が最初の一日である。」
(関根正雄訳、岩波文庫『創世記』p9)
読まれたように、暗黒=夜は天地創造に付随したもので、光はその後で神が創った。つまり光と闇は同時にできたのではなく、最初から別物ということになる。
これは意想外のことです。( 「闇と光③」へ続く)