雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

雨宮日記 2019年1月7日(月)の2 春の七種(ななくさ)

2019年01月07日 15時44分24秒 | 雨宮日誌

雨宮日記 2019年1月7日(月)の2 春の七種(ななくさ)

 日本古代には「春の七草」はなかった。じゃあ「七草粥」は何なの?というと「七種(ななくさ)粥」だった。

 加藤文三著『民謡歳時記 上』には「七草というと、春の七草……をすぐ考えるが、もともとは七種粥で、七種類のものを入れた粥である。『延喜式』四十には、「米・粟・黍・稗・箕子(みのみ)・胡麻・小豆」となっている。また「七つ」とは多いという意味で、必ずしも七種類にこだわらず、雪間より二葉・三葉を求めたり、タラノキの芽を入れただけのものもある。日も正月七日ではなく、宮中では正月十五日に七種粥を作った。」(p48)とある。

 つまり「七草」でなく「七種」である。

 小豆を入れた飯、いまの「赤飯(せきはん)」も「七種粥」の一種ということになる。

 


雨宮日記 2019年1月7日(月)の1 春の七草(ななくさ)

2019年01月07日 11時02分50秒 | 雨宮日誌


雨宮日記 2019年1月7日(月)の1 春の七草(ななくさ)

 日本の風習で1月6日には野に出て野草を摘みます。それを「七草(ななくさ)」といい、今は「七草粥」として食べます。

 朝、則子さんがおうちコープの「七草セット」で「七草粥」を作ってくれて、おいしく食べました。

 冬に野菜不足になるのを補う意味もあるし、病気にならない呪術的な意味もあるでしょう。

 『万葉集』や『古今』『新古今』には「春の七草」は、ありません。『万葉集』には「せり」が出てくるだけのようです。

 もっと後世の室町時代のころの冷泉家の和歌にやっと次の歌が出てくるようです。

 「せり なずな ごぎょう はこべら ほとけのざ 
 すずな すずしろ 春の七草」

 この時期に「鳥追い」などの民俗や、「獅子舞」「万歳(まんざい)」「たたき」などの芸人が家々を回る行事はもう少なくなってしまったでしょう。