雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

新・本と映像の森 170 ことばと詩 3 パルミロ・トリアッティ

2018年08月19日 11時13分59秒 | 本と映像の森

 

新・本と映像の森 170 ことばと詩 3 パルミロ・トリアッティ

 パルミロ・トリアッティはイタリア共産党の有名な指導者で1964年に休暇中にソ連の保養地・ヤルタで脳出血で急死した。

 「われらは遠くから来た
  そして遠くまで行くのだ」

 ボクが初めて、このことばを読んだのは1970年代だと思う。たぶん、最初は歴史学者・羽仁五郎さんの『明治維新史研究』の冒頭ではないかと思う。いま、奧の部屋の本棚の奧の列にたぶん突っ込んであるので、もし出てきたら確かめたい。

 つぎに見たのは、たぶんマンガ家・白土三平さんの『忍者武芸帳 影丸伝』のラスト・シーンだった。こっちが先という可能性もある。

 百姓一揆の指導者・影丸が捕らわれて、五体割きの刑になる直前、『忍者武芸帳 影丸伝 8』小学館文庫、原作1962年9月完結、のp266から。

 影丸「美しい空だ……」
   「前にも1度このような…」
   「あのときも
    同じように
    羽虫が耳のわきを…」
   ブイーーン

   (一部略)
   ・・・・・・
 影丸死刑の見届け人・蘭丸(信長のお小姓です)の耳元で誰かがささやく。

 影丸『蘭丸……』
 蘭丸「やつの声だ!」
 影丸『蘭丸……
    われらは遠くから来た
    そして遠くまで行くのだ……
    わかるか……』
 蘭丸「語らずして心をつたえる夢声伝心の法……
    あいわかった。しかと伝えようぞ!」

    ☆

 ボクは「われらは遠くから来た」のを知っている。だから過去も1千年や100万年や150億年の「遠く」を見ておきたい。

 ボクは、それほど「遠くまで行く」ことは、ない。だから「そして遠くまで行く」その「遠く」を見たいと願う。

 なおパルミロ・トリアッティのことばの原典・原文章は不明。誰か、わかる人いたら、ぜひお知らせください。