馬糞風リターンズ

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映画「エンドオブホワイトハウス」を観ました。

2013年07月13日 | 映画
梅雨が明けて間もないのにこの「クソ暑さ」は耐えられません。と言うことで「スカー」と涼みがてらに映画館に行きました。「エンド・オブ・ホワイトハウス」(ホワイトハウス陥落)何とも「ド派手」なテロリストたちの破壊作戦。映像加工技術が進歩したためか「実写」ではとても撮影できない戦闘機やヘリの墜落シーン、建物が爆破され崩れ落ちる迫力。遠慮会釈のない銃撃による殺戮。
将にハリウッド映画の真骨頂。映画は「娯楽」でそれ以外の何物でもない、楽しまなければ。
 「エンド・オブ・ホワイトハウス」は原題「Olympus Has Fallen」と言うそうですが、ホワイトハウスのセキュリティーコードがオリンパス「the White House (Secret Service Code: "Olympus") 」と呼ぶのだそうです。
この種の映画を「潜入ミッション系」と言うそうで、幾つかの「お約束事」があります。 
テロリストに囚われた人質(アメリカ合衆国大統領以下ホワイトハウス要人たち)、主人公を無線でサポートする外部チーム(モーガン・フリーマン演じる下院議長が大統領代理としての対策本部)、アメリカ社会で最も大切にされ守らなければならない家族の危機(大統領の1人息子が占拠されたホワイトハウスで孤立している)、最新兵器で武装し訓練された特殊部隊が役に立たない、テロリストに内通する裏切り者がいる、敵のボスが主人公の存在にイライラする、支援チームに主人公の行動を妨害する指揮者がいる、・・・・・などがお決まりです。
 この種の映画で僕が一番お気に入りはハリソン・フォードの「エアフォースワン」ですが、他にも同じ筋立てのものとしては「ダイ・ハード」(ブルース・ウィリス)「沈黙の戦艦」(スティーヴン・セガールとトミー・リー・ジョーンズ)「スピード」(キアヌ・リーブスとサンドラ・ブロック)「ザ・ロック」(ショーン・コネリーとニコラス・ケイジ)・・・・・・などなど。
ハリソンフォードにしてもブルース・ウィリス、キアヌ・リーブス・・・・などは馴染みがあるためか役柄そのままのスーパーヒーロー然としていますが、「エンド・オブ・ホワイトハウス」の主人公ジェラルド・バトラー(元特殊部隊マイク)は、主役を張るには地味な感じがして「ハナ」と言うものが無いような気がします。映画でのマイクは、ほかのどのヒーロー格段に勇敢で断トツに強い存在ですが、あまりにも強すぎるため「ハラハラドキドキ」感が削がれているようです。

 ホワイトハウスが北朝鮮のテロリストに襲撃、占拠された。彼らは合衆国大統領を人質にとり、日本海域からの第7艦隊の撤収と、核爆弾作動コードの入手を要求する筋立てですが、アメリカと言う国は凄いと思うのはあからさまに「北朝鮮」のテロリストを登場させ、またアメリカ訪問中の韓国首相をテロリストに射殺させるシーンをUPで映し出す。もし他の国でこのような表現をすれば当事国から「抗議」や「非難」が殺到し上映など差し止めになるだろうが、そこがアメリカの凄さかも知れません。
 日本海から第7艦隊の撤収を決断した時、国防の首脳が「これで72時間以内に韓国を失った」というセリフを吐きますが、荒唐無稽なハリウッド映画とは言え日本にとっては「リアル」な将に「今そこにある危機」です。
憲法9条が戦後日本の平和を守った、と言う人たちがいます。でもこの映画でも分かることは憲法9条があっても第7艦隊が極東からいなくなったらどうなるかと言うことです。
 ミニタリーバランスが大きく崩れ、東アジアの軍事状況が世界の「危機」になりつつある今、差し迫る国家の危機をイメージできない危険な平和主義者(?)が何と多いことか・・・。
西太平洋をアメリカが、東太平洋を中華人民共和国がコントロールしようと米中首脳会談で公然と提案するまでに助長してきた1党独裁の中国共産党が、軍の近代化増強を急ピッチで進めているのに・・・・・。




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