四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

悲しき動物園

2010-10-21 07:15:49 | 生かされて今日
 久しぶりに秋風の動物園に行きました。赤ちゃん一頭のいるキリンの庭を飽きずに見ています。奇妙な姿を眺めていると、この同じ地球に住んでいるとは信じがたい姿だ。
縞の模様、いつも動く灰色の長い舌、面白い角、後ろから見ると細身の首、首の揺れと足の運びのアンバランス、足を折り曲げて土に坐る所作など見飽きません。
肉食獣のひそむ草原でよくぞ今まで生きのびたものだ。ドーンと寝そべつているサイの武人の鎧の如き凸凹の次元の違う格好もすごい。視力が弱いらしい。
哲学者のような風貌の美しいソマリアロバの伏目も素敵だ。動物園にはこの地球から消えてゆく絶滅危惧種が多いのには驚かされます。
水の星・地球が人間という大型動物だけが繁殖して、多数の生き物を絶滅に追いやっているのです。ブレーキのない人類の欲望に地球が悲鳴を上げているのが異常気象なのです。人間だけの快適さ、利便性追求のために、原水爆実験や有害物質の垂れ流しが続いています。
限度を知る少欲知足のつつしみを回復させなければ、わが子孫への加害者となる懸念があります。まず自分の生活を慎む少欲知足の実践しか解決の道はないのでしょう。

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