早くも2016年の半ば、六月・水無月も去ろうとしています。今日6月30日は半年のけがれを流して頂く「夏越しの祓い」、茅の輪をくぐる日です。
今月私が参加した各句会での佳句をご紹介します。作者名は伏せておきました。
◎点滴をこばむ母の目五月雨るる
〇梅雨晴間ベンチのピエロ顔を脱ぐ
〇蔵書てふ過去すてにゆく昭和の日
〇牛蛙の呪文畦道湾曲す
〇鯔(ぼら)飛んで確かにこっち見たような
〇伴奏は耳鳴り辣韭の皮をむく
〇あぢさゐを分けて江ノ電現るる
〇里の宵母の形見の藍浴衣
〇相傘にへだてのありぬ今日は夏至
〇五月闇ここは遠流の船着き場
〇へそ曲がりの放談の会豆ご飯
〇梅雨鯰ゆかい愉快と浮きにけり
〇あめんんぼに雨の一滴命中す
◎教室の白いさざ波更衣
〇かなぶんのぶつかる闇や反抗期
〇涙とも汗とも第ニ反抗期
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