四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

秋惜しむ

2012-10-30 12:10:55 | 俳句

 東京駅は大正3年、今から98年前に完成しました。第一次世界大戦が起こり、首相は大隈重信の時代です。夕景の煉瓦ビルは素敵でした。

て、あかざ俳句会の十月句会の兼題は「嘘」で、身近な切ないテーマで大いに盛り上がりました。嘘がなければ油の切れた機械みたいな人間関係になりますもの。

  最高点は邦彦さん

◎小さき嘘つきて月下の母看取る 

   慈悲の嘘、愛ある嘘もあります。昨日のお月様は栗名月、後の月で月明かりに驚きました。母思いの邦彦さんの優しさが句ににじんでいます。

  嘘の高点句

◯ぶだうに指染めてやつぱり嘘言へず  寿美子主宰

◯菊膾笑わぬ人へ嘘少し     好子

◯鳥兜嘘つくときは横を向き   花子

◯嘘泣きの涙ひとつぶマスカット   照子

◯嘘泣きの児の眼にやがてひつじ雲  みやこ

私の嘘は

◯きのこ汁聞かされてゐる噓つ八

 

 

 

 

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