四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

正岡子規の墓(その4)

2012-10-21 06:07:34 | 生かされて今日

 田端大龍寺に眠る子規の墓前に初めて詣でました。中央の子規の墓標は当初は「正岡常規墓」と墨した木だったそうですが後で墓石となり、日本新聞社をおこした陸羯南(くがかつなん)の筆を刻してあります。

右には母親の、左側には正岡一族のお墓です。終生兄の子規を看護した妹、律さんは左側に葬られています。

おもいおもいに全員が墓前に合掌しました。私も清水を柄杓に汲んで墓石にお掛けし、病床を顧みず近代俳句の道をひらかれたご労苦に感謝しました。なかなか上達しない技量への加護もお願いしました。お母さんと律さんの墓前にもかがみ込みました。

『正岡常規又ノ名ハ處之助 又ノ名ハ升 又ノ名ハ子規 又ノ名ハ獺祭書屋主人 又ノ名ハ竹ノ里人

伊豫松山ニ生レ東京根岸ニ住ス 父隼太松山藩御馬廻加番ナリ 卒ス母大原氏ニ養ハル

日本新聞社員タリ 

明治三十()年()月()日没ス 享年三十() 月給四十圓』 

墓碑には子規生前の本人の文が刻まれていました。

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