四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

現代の秀歌(朝日歌壇)

2008-08-12 16:51:31 | 歌の花束
今、ふるさとへの帰省客が多いでしょう。家族の情をより深められるといいですね。

 わが家から見る大山(だいせん)が
   いちばんと思いて固定資産税納める   表 いさお

 @役人の浪費を聞くと虚しいが、かく美点を見つけると納得して払えますね。実感。
大泣きに勝者も敗者も泣く夏は
       帰らぬ河の水のかがやき     小林 昇

 @甲子園だけでなく人生万般は河の流れのようですね。小川かもしれないが。
子の口はやさしく
   噴火するように異邦人との結婚をいう    橋本美知子

@ひそかに抱いていた夢が異なりショックでしょうが、日本人の異邦人もおおいですよ。きつと作者も同じ思いを親に与えたのではないでしょうか。順送りの如し。
ためらわず洗濯機へと放りこめ
     夏の日の恋匂うTシャツ    船岡みさ

@失恋は身を切るが、恐れてはだめだ。放りこめがいいですね。

三人の兄妹なれば三人を産むと語りし嫁有難き     日永田政好
@私もこのような嫁が子に来て欲しいです。幸せですね。お国のためにも。
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