四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

お盆のスタート

2008-07-13 05:30:21 | 歌の花束
 まじかな両親をはじめとする先祖の霊を、家庭にお迎えするお盆がはじまりました。かの戦争で人知れず命を断たれた霊魂も、ジャングルや海底から故郷へ帰還される七月。
支えとなっている目に見えざる先人たちを、わが身をゆすぶり感じたいものです。
朝日歌壇からご紹介します。

○戦死せし夫(つま)の遺骨はなき墓に母九十で入(い)りたまいけり 
                                内倉まさ子

○戦死せし夫(つま)二十九その妻の八十六歳法名並ぶ  
                                千部穂波

○あれはみな悪夢だったと言うように野の草叢(くさむら)に眠る忠魂碑 
                                渡辺悦子
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