四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

労働の歌

2008-07-11 18:51:10 | 歌の花束
 この頃の労働環境は、個人ごとの成果主義のようで、チームで分担し合うのでなくバラバラの個個にされ勝ち組と負け組を峻別するようです。
これが世界基準と称して残業代も払わず牛馬のごとくに酷使されれているのではないか心配です。労働の苦しみが朝日歌壇(2006年)の作品に吐露され、心が痛みます。上司や顧客の暴言はぬぐえないストレスとなり、ナイフのように心身を傷つけます。共稼ぎの子供さんさえも。先祖の支えも感じ家族の温かいきずなでしのぐしかないでしょう。

○逆らえぬを見越してノルマ重く課す上司はわれにわれは部下らに  長尾幹也

○洗っても洗ってもわれ浄まらず風呂にさえ聞く上司の罵声     同上

○暗闇を透かして見える小さき影父母を待つ夜の保育園       戸田 進

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