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ALGOの塾長日記~愚公移山~

-学習塾方丈記-

学習指導の由なしごとを
    徒然に綴ります。

支える人

2007年09月27日 | 中学受験 合格力随想
先日新聞で、夜の間にする仕事をしているため昼間家にいることが多い若い男の人からの相談記事を目にしました。近所の人から、「若いのに、働かないでフラフラしている。」「怪しい人だから気をつけなければ。」と噂されて困っている。自分は、皆が寝ている知らない間に一生懸命仕事をしているのに、わかってもらえない。というのです。

なんという、了見の狭いご近所さんでしょう。悩んでいる若い人が不憫になりました。世の中に、皆が休んでいる間にどれだけ多くの人が、縁の下の力持ちで働いているか考えてみてください。病院のお医者さんや看護士さん、警備員さん、コンビニエンスストアの店員さん、工事関係の人など数えたらキリがありません。自分と違うとすぐ偏見を持つというのは、とってもさびしいことです。そんなまわりの声に負けずに、仕事に誇りを持ってがんばってほしいと新聞に相談した若い人を応援したくなりました。

四角い頭のクラゲのユラのお話があります。ユラは、皆と頭の形がちがうというだけで、仲間はずれにされ、悩み、つらい思いをします。そして、仲間を探しにイカやタコのところへ行くけれど拒否されてしまい、結局一人ぼっちの寂しさを感じるという話です。

人は、まわりと同じでいることに安心感を持ち、ちがうことに対して排他的になりがちです。自分自身の胸に手を当てて、ユラのような立場になったことはないか、また、ユラを仲間はずれにしたクラゲたちのように誰かを仲間はずれにしたことがないか、考えてみてください。心が、さびしくなったり、チクチク痛んだりしませんか? 体に特徴のある人や、障碍(しょうい)のある人を仲間はずれにするのは、よくありません。みんな同じ仲間です。障碍のあることをその人の個性ととらえる考え方が、だいぶ広まってきています。世の中には、いろいろな人がいて、いろいろな考え方があって、それを知り、受け入れ、そして自分も一緒に生きているのだということをこれから生きる子供達にはホントにわかっていってもらいたいと思います。



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