驚くなあ、是連君がロシアの戦争犯罪行為を「虐殺」「ジェノサイド」などと、多分、その事実はあるのだろうが、大声で叫んで、国際刑事裁判所に訴えている。
で、世界には、すごい裁判所があるのだと驚いていたら、加盟123カ国が調印して、オランダのハーグに本部を置いているのだが、アメリカやロシアや中国などは加盟していないばかりか、何と、費用のほとんどは外務省経由で日本が出している。で、歴代、日本の裁判官が多いのだ。つまり、早い話が、日本の出先機関。
で、その裁判所で、「あんたは有罪、禁固100年とか、死刑」などと判決を出しても、加盟国ならその国の法執行機関が動くけれど、加盟していなきゃ、「おい、誰かが川向こうで叫んでるぞ」程度で、終わる。実行力ゼロ。
裁判所とは、そもそも、判決を出すところであって、判決の執行機関ではない。「あんたは、借りた百万円を返しなさい」と判決が出て、「はいはい」といいながら、全く従わない場合、その判決を元にして、回収という別の手段を、これまた、裁判所の許可を得て、講じなければならない。
「あいつに騙されて100万円とられた、捕まえてくれ」と警察に訴えて、たとえ警察が相手を捕まえても、警察は100万円を取り返して、騙された人間に返す義務はない。詐欺などの刑事事件と被害者の実情(金を取り戻したい)には、大きな思い違いがある。
是連君の叫びは、つまり、世界の同情と金と武器援助のためのプロパガンダなのだ。自分の起こした不始末を国民ばかりか、世界に後始末の協力を要請している。