24 黄釈天 Blog 「My Days」by Oldman(吉住)

コロナ予防接種0回、インフルも0回、30年間健康診断0回の後期高齢、元原告団長の下り坂人生、日々の戯言。

続・金余り

2015年07月24日 | 日記
パート2

で、世界中で金が余っているのに、借金漬けのギリシャでユーロ圏はもめている。ドイツの女性首相の与党の大物後援会長が「ギリシャがパ^ティで浮かれ騒ぐのは勝手だが、俺の金で騒ぐのは、もう許さん。」などと言っている。

ユーロ圏の覇者はドイツなのだ。ドイツが図抜けているから、どんどんお金が流れて集まっていく。すそ野のギリシャやスロベニアだったか、小国はドンドン貧困に喘ぐ。やがて、ポルトガルやスペインやイタリアなどの大国も、その吸われる、すそ野になっていく。

ギリシャを救済しようとしたら、金と同時に、当然、国として経済発展できるだけの産業や人間の能力や社会全体の生産性を上げるなどの、長期計画に基づく支援をしなきゃいけないし、国民もそれを受け入れて、働かなきゃいけない。4分の1が公務員と退職公務員といわれている国では、とてもじゃないが、そんな簡単に先進国の仲間入りは出来ない。

とすれば、統一通貨で、プロも小学生も同じルールで試合をしましょう、という仕組みに問題がある。二流国は二流国のまま、庶民は幸せに生きればいいのだ。

ドルの単独世界制覇に対抗するためのユーロには、根本的な問題がある。同じことは、アメリカの内部でも、貧富の格差が広がって、問題は山積みなんだから、政治体制の違う国に共通通貨という幻想は、もっと訳が悪い。

そして今、昨日まで財布に1万円札1枚しかなかったのに、コピー機で刷った1万円を追加して、2万円だ、認めろよ、とピストルを突きつけて、買い物をするアメリカというガンマンが暴れる。売る方だって、1万円より2万円のほうがありがたい。

大量のドルが出回れば、それに合わせて、他の国でも元や円やユーロも紙幣を刷る。金が余るから後進国に橋や道路や発電所を建設すれば、工事で潤った人々が車や携帯やテレビや冷蔵庫を買うから、東アジアにブリクスに南米や中米や中東にアフリカまで、どんどん近代化する。

中国などという二流国家さえ、世界一だと宣言したくて盗んだ技術だろうがなんだろうが、先進国のトップに立とうと突き進む。羽のない龍が空を目指すのだから、地上でのたうち回る尻尾は大変だ。

まあ、世界がどんな金で動いているかなんて、我々にゃどうでもいいけど、身の回りの1万円札の動きは、10年、20年前とは全く違うし、それがこれからもドンドン加速する。昔の「借金」という概念が、世界で通用するのは、身の回りの小さな貸し借りだけ。サラ金や街金さえ姿を消したのだ。

代わって、カードローン会社が小口融資を独占している。金が世界を変えるし、金が無きゃ一日だって生きられない。電気も冷蔵庫も健康保険も税金も、めちゃくちゃ金がかかる。

収入は減る一方なのに、出ていく方は増えていく。それが、一番人を絶望させるし、逆だと希望を抱く。で、一番の不幸は、たそがれ人生に対抗して、収入を増やそうとか、せめて生活レベルを維持しようとすること。出来る人は頑張ればいいが、無理は禁物だ。

川の流れに逆行できるのは、体力のある若い時。生活レベルは落ちるのだ。思い切って、ドンドン落として、風邪をひいても医者にかかれない時代がくるかもしれないと覚悟して、生きる工夫をすると、これまた幸せがやってくるから、人生とは捨てたもんじゃない。

金余り現象

2015年07月24日 | 日記
日本、いや世界中が金余りだって知ってるよね?

勿論、私のような経済難民や大勢の国民には無縁な話だけど、こんな日本の僻地のような地方都市の福井でも、金余りなんだって知ってる?
住宅ローン金利が安いってことは、資金需要がないということで、福井銀行や福井信用金庫の預貸率を見れば、一目瞭然。預貸率っていうのは、金を預かっているのと貸付しているのとの割合。

銀行は貸し付ける相手がなくて、預かった金を寝かせているだけ。半分ほども、寝ている。金が働きに行かないから、景気が悪い。でも、金は銀行にじゃぶじゃぶあるのだ。時代が変わった。変わった原因を知ってる?

教えよう。

今、Aさんが5億円の投資をしておしゃれなホテルを建てるとしよう。まあ、話を分かりやすくするために、「おしゃれ」っていうのは、ラブホテルだとする。
全く、同じことをBさんも計画したとする。

勿論二人ともビジネスマンであり、事業家だから、金もうけのためにするのだ。で、Aさんは銀行融資で利息4%、10年返済。Bさんは1億円の資金を持つ5人で作る投資ファンドから利息10%で借りる。こちらは5年毎に切り替える。

で、投資資金に対して年間20%の利益が上がるとしよう。(詳しく計算すれば、その利益が年々5%づつ減る、あるいは増えて、一定期間が過ぎると再投資を求めて、ガクンと落ちる、などという未来予測をするのだが、この際、それは無視)

5億円に対して、1億円の利益が上がるのだから、AさんもBさんも、楽勝ビジネスだね。最初の5年で5億円の利益をあげたAさんは銀行に利息を毎年2000万円の5年で1億円払ったのに対して、Bさんは投資家に2億5千万円払っている。

で、Aさんは利息を払った残りの利益4億円のうち、2億円は税金を払い、2億円を銀行の返済に回す。一方、Bさんは残り2億5000万円の利益から税金1億2500万円を払って、残り1億2500万円は懐に収める。ホテルはファンドの所有だから、Bさんのものではない。

この5年を2度繰り返すと10年だけど、Aさんは銀行に残高1億円の借金が残っているけど、4億円分のホテルは自分の物になった、と喜んでいる。一方Bさんは、懐に2億5000万円を手に入れて(5人の投資家のうち、自分もその一人だとすれば、10年間で、さらに1億円の利息を稼いでいる。投資した金は回収というわけだ。)

で、10年後Bさんのファンドは2億円で別の投資家かファンドにホテルを売却して、そこがまた3億円ほど追加投資してリニューアルし、営業する。

一方のAさんは、まだ1億円の銀行の借金残高を残し、手元に現金は全くないから、元のBさんの競争相手が、リニューアルしたから、自分も負けずに3億円借り入れて、同じことをすると、当然、銀行の負債は4億円に戻って、支払利息も膨れるし、相変わらず、ホテルは銀行の担保のまま。

そのうち、年を重ねて、借金漬けから離れたくても、いくらリニューアルしても4億円では売れない。3億円で売却出来たら、1億円の赤字が出る。

Bさんは2億円で売った金を投資家5人が4000万円づつ分けて、自分もそのうちの一人であれば、10年間で、1億円の投資に対して合計3億9000万円を現金で手に入れたことになる。10年働いて、差引、2億9000万円の稼ぎだ。

ビジネスが変わり、時代が変わったというのは、このような仕組みがこの世にあることを知っているものが大勢いるということで、彼らは次々と、そして日に日に資産を増やし、そのあたりの銀行から金を借りて、ローンを払っているのは、バカな庶民の住宅ローンか、小規模商店主というわけ。

誰も、銀行から多額の資金を借りて投資してビジネスする利口者はいない時代、だというわけだよ。もっともっと、これが進むのだ。税収が上がらないから、法人税減税、ということになるのだ。

続く(田舎のラボホテルは、こんなに儲かる時代じゃないから、念のため)。

ベイジン

2015年07月24日 | ニュース
送信from Y.Yoshizmi By MSN [ 24c/34c/30% Mo93% 1012hpa 95p67k ] 曇り

湿度は93%らしい。今朝は24度で幾分涼しく過ごしやすいから、湿度は気にならないし、路面も屋根もすっかり乾いている。木曜日が終わるとあっという間に週末がやってくる。今朝は、雨が上がったので、早朝から選手を運んできた大型バスがフェニックススタジアムの駐車場に入ってきた。夏の甲子園がもうすぐ始まる。楽しみだ。

あ、明後日の日曜日は、朝から村の社会奉仕だ。草刈、神社や墓場の清掃に、死ぬほど汗を流す。

ところで、この「ベイジン」て、奇妙なタイトルだなあ、と思わない?
読み始めてもずっと「米人」だと思っていたのだが、昨夜はっと気づいた。中身は2008年ごろの北京オリンピックを控えて、中国最大の原子力発電所を作る、利権と腐敗と日本人技術者の小説だ。

一度、読むべきだね。急激に高度成長し金持ちがいっぱいいる中国の現実を知るには、実にいい。

で、「べいじん」だけど、「北京(ぺきん)」のことだって、気が付いた。英語のニュースでも見れば、すぐわかる。