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サンタへの思い?!

2010年12月03日 22時57分36秒 | Weblog
   サンタクロースの空飛ぶソリ 壁紙 - Cristmas WALLPAPER
 子供と言うのは、何歳ごろまで゛サンタクロース゛の存在を信じているのだろうか?多分、その人の環境や、純真さから、大きく個人差はあると思うが、サンタクロースが存在するということを、純粋に信じる心をいつまでも持ちたいものだ。
 私が、サンタクロースは居ないことを知ったのは、小学校4年生ごろだったと思う。クリスマスツリーに、大きな靴下をぶら下げて、欲しいおもちゃをお願いしていた。「早く寝ないと、サンタさんは来ないよ!」という母親の言葉に、焦って一生懸命寝ようとしたことを覚えている。寝ないと、サンタは来ないんだと、純粋に思っていた。自分の好きなおもちゃをお願いし、その真摯なお願いを受け止めて、ちゃんと届けてくれるサンタクロースは、偉大な人だと心から思っていた。しかし、その当時、何故か真夜中に目が覚めてしまった。そんな時に、衝撃のシーンが目に入ったのである。なんと、母親がツリーの靴下に、物を入れていたのである。しかも、自分がお願いしたおもちゃではなく、お菓子だった。この時、初めて友人が言っていた言葉が甦ってきた。「サンタなんか居ないんだぜ。親が、サンタに扮しているだけなんだ」。この言葉を信じたくは無かったが、現実を見てしまった時、この言葉が、真実だったということが分かった。そして、同時に止め処も無く、涙がこぼれた。信じていたサンタクロースは居ないんだということ、そして、これまでも、サンタ役は自分の親だったということ。心に思っていたことを、家族にしか伝えていなかった欲しいものを、聞こえないはずのサンタが分かってくれるなんてことは、常識で考えても、有り得ないんだ。親が、子供から聞いて、対処していたのだという事実。信じていたものが、すべて嘘のように思われた。あの時のショックは、今でも忘れていない。しかも、予算が無いから、欲しいおもちゃではなく、お菓子に変更してしまった親の会話が、今も脳裏に残っている。
 次の日、欲しいおもちゃではなく、違うものを受け取ってショックを受けていると思っている私に、親は「良い子にしていなかったから、サンタさんはちゃんとお願いしていたおもちゃを届けてくれなかったのよ!」との言葉。私が、ショックだったのは、欲しいおもちゃが手に入らなかったことよりも、信じていたサンタは、実は自分の親だったという事実なのに、そんなことも知らずに、よく言うなあっと感じた。このことは、今でも昨日の事のように覚えている。
 時代は変わって、我が長男のこと。クリスマスに、サンタに一生懸命、お願いをしていた。小学校低学年の頃だったと思う。「よーし、今日はサンタを捕まえよう。どうせ、みんなに配るプレゼントを一杯持っているだろうから・・。お父さんは寝ないでサンタが来るのを待って、とっ捕まえてやるぞ!」と言うと、我がせがれは、「そんなこと絶対に駄目。プレゼントはみんなにサンタさんが届けるものなんだから、そんなことをしちゃ駄目。そんなことをしたら、僕が許さないぞ!」とむきなって怒るのだった。そんな長男も、もうすでに20代半ばである。
 大事なものを信じる心、純粋な心をいつまでも持っていたいものである。かの、宮沢賢治のように・・・。