1本のわらしべ

骨肉腫と闘う子供とその家族とともに

旅立ちの春

2014-04-01 10:19:31 | Weblog

住んでいるマンションの桜です。

30年以上も前から途絶えることなく、毎年、咲いています。

枝も短く、細い木でしたが、今では、手をいっぱいに広げ、通る人を包み込んでくれます。

あと数日すると、見事な桜吹雪が見られます。

子供の手を引いて、毎日、この木の下に出かけました。

子供が一人増え、二人増え、そして三人に。

それも、この木たちは見ていました。

一番上の娘が、嫁ぐことになりました。先日、入籍しました。

もう、うちの戸籍には、娘がいなくなりました。息子が一人です。

あかねの同級生も、5月に結婚します。

「早いな~」と思ったけれど、もう22歳なんですね。

どうも、二十歳くらいから、あの子の成長についていけません。

もう、その年のあかねを想像することができなくなりました。「14歳のあかね」は、いつまでたっても14歳なんですね。

お姉ちゃんが、あかねが、息子が、ひとひらの桜を追いかけて、走り回る姿が、いま、そこにいる女の子に重なります。。

この桜たちは、何人の子供の成長を見守ってきたんだろう。

たくさんの子供たちの成長を心待ちにしているんだろうな。


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