3回目の手術が決まった時、主治医から話があった。
「今回は仙骨をとるので、まっすぐ立って歩くことができなくなります。
ヒョコヒョコと足を引きずるようにしか歩けなくなります。」
自称モデル志望のあかねは、手術が全部終わったら、リハビリをがんばって、1人で歩けるようになることが目標でしたから、
先生の話を伝えることはできませんでした。
その時点で、「もし・・・」の選択はありませんでした。
病状は深刻で、まずは生き残ることが先決でした。
私たち家族は、生き残ることを優先して答えを出しましたが、正しい選択はどれだったのでしょうか?
あかねはどれをえらんだでしょうか?
生死がかかっているときは、おそらく生を最優先するでしょう。
でもその後、はどうでしょう?
人間は欲張りです。
「生きてさえいれば・・・」と思っていたのに・・・。
あかねは生還することができなかったので、「もし・・・」のあとがありません。
もし、生きていれば、あの子はいまどんな生き方をしているでしょう?
桜を見ながら、徒然に・・・
生きることを勝ち取った・・・そんな気持ちで喜んで 普通の生活に戻ることが出来た・・・・神様に感謝したあの時・・・。あれから7年目を迎えることが出来ました。でも その7年間・・・病気の前の普通は・・・なかったです。 それが あの子にとってどんなに辛かったか・・・本人でない私には理解出来ない・・・・母である私にとっては 生きてくれてることだけで奇跡ですが 人間の生きるということの難しさをたくさん感じる毎日が続いています。 それも 贅沢なことなのだと理解しながらも・・。
でも それでも 生きていてくれてありがとうですよね。
きっと あかねちゃんも・・・そう感じていたと思います。・・・人間はどんな境遇でも 生きていないといけない・・・・そんな動物だと思います。それも・・・母であるがゆえのわがままだとわかっていても・・・。
バタバタしているうちに、あっという間に月日が過ぎてしまいました。
タカタカ君、しっかりと自分の道を歩いていらっしゃいますね。ekonekopianohikiご自身も、新しい人生を迎えて、ますます輝いていらっしゃいますね。
たまにタカタカ君の近況をお知らせください。タカタカ君の「今」に娘の姿を重ねてみることができてうれしいです。