1本のわらしべ

骨肉腫と闘う子供とその家族とともに

抗がん剤の治療のこと その2

2007-10-14 19:08:34 | Weblog
抗がん剤感受性試験でイホマイド・アドリアマイシンの効果が認められたので11月下旬から2薬を使う治療が始まりました。補助剤としてビスフォスフォネートを併用します。
この2薬は前回のメソトレキセートとシスプラチンほどの強い副作用はありませんでした。常に吐き気はあるのですが吐き続けることはなく食事も何とか摂る事ができました。下痢もしませんでした。
骨髄抑制のため白血球は減少します。正常な白血球の値は2000~8000/ulだそうですが治療後1週間くらいで1000近くに落ちてしまいます。1000を切ると細菌感染予防のため個室に移らなければなりません。翌日から白血球を増やす筋肉注射が始まります。
個室に移るのは寂しいことですが吐き気だるさなどの自覚症状はないのでテレビを観たり漫画を読んだりして過ごしていました。食欲もあるので、この時とばかりに好きなものを食べていました。
この治療で一番つらかったのは脱毛です。治療を始めて2ヶ月経った頃から、髪が抜け始めました。櫛でとかすと固まりになって抜けるのです。でも生え際などは抜けにくいらしく部分的に残ります。それが余計にあわれで「いっそのことツルツルになったほうがすっきりするね。」とカミソリで剃りました。
その頃は、治療の合間を見て学校にも通っていたので、外出用にカツラも買いました。しかし娘は一度もカツラをかぶりませんでした。どうしてなのか理由はいいません。カツラが不自然に見えたからか、ずれたり外れたりした時の事を考えたのか
わかりません。いつも帽子を深くかぶり通学していました。
この治療を1ヶ月あけて2回行いました。ちょうどお正月に向けて白血球が下がってしまい病院で年を越すことになるはずでした。
でも先生が自宅で待機して毎日白血球を増やす注射を打ってくださったので、家でお正月をすごすことができました。
肩の痛みは治療を始めてから治まっていたのですが、この頃から「少し痛い。」と言っていたのが気になっていました。

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