1本のわらしべ

骨肉腫と闘う子供とその家族とともに

病院の選択のこと

2007-10-15 20:08:03 | Weblog
娘が最初に入院した病院は公立でした。
たまたま入院患者が少ない時期だったのか、病室はがら空きです。
広い部屋に4床という条件のうえ、3床空きだったので個室同然で病室は広々としていました。
それでも看護婦さんは手が足りない状況で、人手不足は否めませんでした。
次に移った病院は私立でした。
前の病院の部屋と広さは同じくらいなのですが8人部屋です。
ベッドとベッドの間は人が一人やっと座れるくらいでした。娘は「前の病院に帰る。個室に変わりたい。」と言ってごねました。
ここはさらに人出不足のようで、看護婦さんは忙しそうでした。それが娘には「冷たい」と映り、看護婦さんに馴染めなかったようです。
この病棟には8人部屋、6人部屋、4人部屋、個室があり、病状に応じて部屋を移ります。
手術の後や重篤な患者さん・感染が心配な患者さんは個室、手術の数日後処置が必要な患者さんや車椅子の患者さんは6人部屋、自分で歩ける患者さんは8人部屋というう具合です。
3ヶ月もすると娘は「個室や6人部屋は寂しすぎる」と言うようになりました。
外泊は1ヶ月に5日と決まっていました。それ以上帰りたいときは一旦退院して再入院しなければなりませんでした。
再入院するときには前の部屋に帰れるとは限りません。
一般的な整形外科の患者さんの入院期間は2~3ヶ月なので、そのような条件でも良いのでしょう。でも娘のように長期に亘る入院の場合は考慮してほしかったですね。
ここの病院も完全看護だったので夜の付き添いは許可されませんでした。個室にいるときだけ泊まる事ができます。完全看護と言っても、実際は夜間二人の看護婦さんが数十人の患者さんを看るのです。整形外科はお年寄りが多いのでトイレの付き添いなど余計に時間がかかります。
寝たきりで抗がん剤の治療をしているときなど尿をとってほしくてナースコールを押しても1時間くらい待つと言います。それなら私が泊まってとってやりたいと何度思ったことかわかりません。
先日、お子さんを骨肉腫でなくされたご両親にお会いする事ができました。その子が入院されていた病院は夜も家族で泊まれたそうです。
病院を選ぶ場合、医師・治療法が優先されますが、入院してからでないとわからないことも聞いておいたほうが良いと思います。
子供が少しでも快適に入院生活を送れるようにしてやりたいですね。

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