1本のわらしべ

骨肉腫と闘う子供とその家族とともに

ふたたび2月10日

2021-02-09 10:10:17 | Weblog

明日で14回目の2月10日。

いつものお花屋さんに、小さなアレンジをお願いするため立ち寄る。

このお店は母さんのお気に入りで、あなたの記念日、友達の発表会、開店祝いなど

お姉ちゃんの結婚式のお花もここで作ってもらった。

家までの道、花を抱えて歩いた。あなたの笑顔を思い出しながら。

 


田つくり

2020-12-31 14:06:22 | Weblog

今日は大晦日。

おせち料理を作っています。

田つくりを作るたびに思い出す人がいます。

今日はあなたにその話をしましょうね。

 

介護タクシーをやりたいと思っていた母さんは、そのためにヘルパーの資格をとり、建築の仕事の合間に介護の仕事をしていました。

在宅介護と言って、介護を必要とされる利用者さんのお宅に行って、料理や掃除、入浴の手伝いなど必要とされる仕事をします。

その人は「Yさん」。独身で、教頭先生まで勤め上げた女性です。

確か、教え子だった女性と同居されていたのですが、お二人とも認知症になられ同居人が体調を崩され施設に入られたそうです。

Yさんは教師らしい厳格な性格でまじめな方でした。私が作業をしている間、ずっと傍に居て昔の話をしてくれました。

戦争の話、仕事の話、家族の話などなど。

お正月前には、おせちを作ってほしいと言われ、田つくりを作ることになりました。

母さんは、田つくりを作るのが下手で、カリッとした田つくりが作れなかったのです。

魚を乾煎りして火を止めると、「まだよ。まだ足りない。全部がカリッ、カリッになるまで煎るのよ。」

カリッカリッの田つくりが作れた。⁽^^⁾v

その年から母さんは田つくりが得意になりました。

こうやって、母さんはYさんから、いろんな事を教わりました。

いまは自分のことも出来なくなった方だけど、その方にも、輝かしい過去があることを教わりました。

今日も、田つくりを煎りながら「まだまだよ。」の声が聞こえてきます。

 

 

 

 


買っちゃった

2020-11-06 14:31:56 | Weblog

高級イチゴを買っちゃった!

名前に弱いねー。


28才?

2020-09-24 23:43:00 | Weblog

さっきのブログで「28才」って何気なく書いたけど、あなたが生きた14年間の2倍?

あなたが生きた14年がもう一回廻ったってこと?

早すぎる。14年が短すぎる。

もし生まれ変わりがあるのなら、今度は、しぶとく生きるんだよ。


誕生日

2020-09-24 21:02:18 | Weblog

今日はあなたの誕生日。

車のナンバーを見るたびにほくそ笑んでいる母さん。

今年は28才になるんだよね。

どんな女性になっていたかな。

お姉ちゃんと3人で主婦の井戸端会議をやりたかったね。

 


ながい夜

2020-09-03 16:56:35 | Weblog

母さんが退院してから1年が経ちました。

膝の回復は順調です。

でも眠れなかった夜のことを思い出します。

動けないことでのお尻や腰の痛み、頸椎からくる肩・腕の痛みで眠れない夜。

うとうとしては目が覚めて、時計を見ると1時間しか経っていない。

ながいながい夜。

 

夜の10時になって母さんが帰った後、あなたは、暗い部屋でひとり痛みと闘っていたんだね。

たぶん眠る前に飲んでいた痛み止めなんか効いていなかったよね。

なんで、あなたを一人置いて帰れたんだろう。

朝まで、そばに居てやらなかったんだろう。

ながい夜をひとりぼっちで...

ごめんね。

 

 


お盆

2020-08-14 09:32:28 | Weblog

今朝も、あなたの夢を見た。

こんなに続けて夢に出てくるのは、珍しい。

お盆だから?

お盆は、亡くなった人が、現世に戻ってくるというけど、母さんは信じていない。

でも、本当に霊というものがあって、お盆に帰ってきてくれるとしたらいいなぁ。そうあってほしいとは思ってる。

でも、どこに帰ってくるんだろう。お墓のあるところ?お骨があるところ?家族のいるところ?好きな人がいるところ?

あなたは、どこに帰るんだろうね。


彼氏

2020-08-09 21:13:48 | Weblog

今朝、久しぶりに、あなたが夢に出てきた。

なんと、お付き合いしている彼氏を連れてきた。

竹内涼真似の、ていうか竹内涼真本人。

「相変わらず、面食いだなぁ。」と母さんは笑った。

あなたは、何も言わず、ただ、彼の横で微笑んでいた。

少し長めのおかっぱ頭で、ただ微笑んでいた。

 


おばけ

2020-07-09 13:46:57 | Weblog

最近、怖い夢をよく見る。

今朝も、何か恐ろしいものを見て、心臓が「ドキン!」と波打って目が覚めた。

五十肩の痛みを避けるために腕を胸にのせていたので、きっと、そのせいだね。

さっき、ラジオで霊感の強い人、弱い人の話をしていた。母さんには、霊感は、全くない。

お姉ちゃんが大学に入ったばかりの頃、霊感の強い友達に言われたこと。

「あなたの隣には、いつもおかっぱの女の子がいるね。」

母さんは、死後の世界も霊も信じないけど、その友達が羨ましいと思った。

暗い夜道を歩いているとき、ふと、「かあさん」という声が聞こえる。まわりをみわたす。

当然、誰もいない。

どこかの葬儀屋さんのCMの話。

小さな女の子が、おばあちゃんのお葬式で

「おばあちゃん、知ってる?わたしは、おばけが怖くて、だいきらい。

だけど、おばあちゃんなら出てきていいよ。」

 

 

 


コロナウイルス

2020-05-23 18:29:53 | Weblog

コロナウイルスって言っても、あなたには「なんのこっちゃ?」だよね。

いま世界は、あなたの知っているものとはずいぶん変わっているのよ。

恐ろしいコロナウイルスの前に、人類は、なすすべもない。

沢山の人が亡くなった。あなたが大好きだったバカ殿さまも亡くなられた。

あなたの弟も、この春、新しい社会に飛び立つはずだったのに、職を失って、翼を折られた。

沢山のお店や会社が倒産している。

でも、いいこともあるの。

人間が、出歩かないので、自然が息を吹き返している。車が走らず、工場が動いていないので、空気がきれいに、

海もきれいになって魚が返ってきた。

石垣で、いつも潜っている人が、「海がきれいになった。」と言ってた。

世の忙しいお父さんが、ステイホームで、家にいる。

政治の世界でも、そう。

検察庁法改正案も、以前のように慌ただしい世の中なら、いつものように、何事もなかったかのように、スルーしていたかもしれない。

日本が医療先進国だと信じていたけど、そうじゃないことがわかった。

コロナウイルスが終息したら、また元の世界に戻ってしまうのかな。

このあと、どんな世界がやってくるのか、見ていてね。

あなたが、「また生まれてきたい」と思うような世界になりますように。