赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

中国に牛耳られたフィリピンの末路

2024-04-28 00:00:00 | 政治見解



中国に牛耳られたフィリピンの末路  :240428情報


-『デジタル化で、中国に牛耳られたフィリピン、スイッチ1つで国中が停電される末路』-

先日からデジタル化による脅威についてお伝えしてきましたが、今回は、実際に他国で発生した事例をお伝えいたします。それがフィリピンで起きた悲劇です。国際ジャーナリストの解説です。



フィリピンは、アジアで中国やシンガポールと並び、先行してデジタル化を進めている国です。そのデジタル化を推し進める中で、注意すべき落とし穴が存在していました。

行政サービスのデジタル化を進めるフィリピンでは、たった2社の国営企業が電力事業を完全に独占し、利益拡大のための経費削減と、競争の欠如からくる手抜きの仕事のせいで、サービスは極めて劣悪の状態でした。

そこで、ドゥテルテ大統領が奮起しました。

「俺がこのどうしようもない、腐敗したお役所体質を解決してやる」そう言って、民間の電力会社「NGCP」を参入させたのです。その結果、サービスが劇的に改善し、国民の78%が利用。

ドゥテルテ大統領の人気がますます高まる、という一石二鳥となりました。

しかし、この民間企業の導入には、大きな落とし穴が隠されていたのです。それは、この民間企業には、中国企業「国家電網公司」の資本が入っていたことです。

電力会社の株をこの中国企業が買い増し続け、会社中枢部の人間は徐々にフィリピン人から、中国人へと替えられていきました。

扱う部品も、少しずつ中国製を増やしていく。最終的には株式の40%が買い占められ、送電網を動かしているサーバー設備が、中国の南京市に移されていたのです。

フィリピン政府が気づいた時にもは、もう手遅れでした…

フィリピン政府によると、電力システムの主要機能にアクセスできるのは、中国人技術者のみで、
中国政府の指示1つで、遠隔操作でフィリピンの電力スイッチをオフにできる状態なのです。

まさにこれは、デジタル化を推し進める中で起きた悲劇です。デジタル化を進める中で、サーバーを外部に持っていかれるとひとたまりもありません。

そう、今のフィリピンは、習近平率いる中国に首根っこを掴まれた状態なのです。中国に反抗しようとすれば、
電力を停電させられ、あらゆるインフラが機能しなくなります。デジタル化は、一歩間違えると、のようなリスクが潜んでいるのです。なので、慎重に検討し行う必要があるのです。




お問い合わせ先 akaminekaz@gmail.com【コピペしてください】
  FBは https://www.facebook.com/akaminekaz
ng>

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする