中国、米英に大規模ハッキング :240420情報
3月25日、中国が米英に対して大規模なハッキングをしていると両政府が発表しました。選挙関係の情報も大量に盗まれていたと英国政府が公表しています。日本もだいぶやられているのではないでしょうか。国際政治学者の解説です。
中国が米英に対して、大規模なハッキングをしていたことが3月25日に判明しました。これは日本もやられているのではないかと私は思っています。
このことをアメリカとイギリスが同時に発表しました。
アメリカ側の発表を見ると「中国国籍の7人の人間が連邦議会議員やホワイトハウス、司法省などの政府機関の他、選挙の候補者や選挙スタッフからアメリカ企業をサイバー攻撃のターゲットにしていた。これらのハッカーはAPT31と知られる国家支援グループに所属している」ということまでわかっているようです。
一方でイギリス側は「中国のハッカー集団が長年にわたり政治家や企業・反体制派を標的にしてきた」と言っており、この反体制派というのは英国にいる現在の中国反中国共産党の人たちという意味だと思います。
さらに英国では大量の貴重な有権者データが盗まれたそうです。約4000万人にものぼるイギリスの有権者の詳しい情報が中国側に盗まれて、ハッキングで流出していたという深刻な話があります。
それから、ニュージーランドとオーストラリアも、英米が発表した翌日の3月26日に中国政府の支援を受ける集団による悪質なサイバー活動に大きな懸念を表しました。
ニュージーランド政府は2021年に議会関連機関が被害に遭ったことを明らかにしています。オーストラリアの外務大臣や内相の声明によると「民主的なプロセスを標的にする声がオーストラリアのような民主的かつ開放的な社会への影響が必至である」と言って非難しました。イギリスのスナク政権にしても、アメリカのバイデン政権にしても、中国に対する脇が甘いから、こういうことが起きてきているのではないでしょうか。
またイギリスは4000万人の有権者のデータが単に盗まれているだけではなく、向こう側の不正選挙に利用されている可能性もあります。非常に危険なことであり、日本もやられているのではないのかと感じている次第です。
おそらく英米側も中国に対してハッキング攻撃を仕掛けて、中国共産党の秘密情報を盗むということはやっていると考える方が普通でしょう。だから、お互い様という部分があるかもしれません。しかし、日本の場合はやってないのに、やられているとすれば一方的にやられているはずです。ここが恐ろしいところだと皆さんも感じてください。
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