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会津の重ちゃん日記

日常の出来事、地方紙の記事、街中散策して見聞したことを発信。

歌舞伎 鈴ヶ森 

2013-06-21 00:04:48 | Weblog
2013年6月20日(木)曇 26.4℃~19.0℃
  
 午後6時松本幸四郎の口上で開演。「歌舞伎座新開場のこと、勘九郎や団十郎が亡くなったこと、今後ともご支援を・・・・など。切々と語る言葉に胸を打たれた。第3部はじめに「御存 鈴ヶ森
休憩うを挟んで「歌舞伎十八番」の1つで、通称「助六」とよばれている『助六由縁江戸桜』が上演される。


先ずは歌舞伎の人気狂言・「鈴ヶ森」(鶴屋南北 作)。午後6時~6時40分
 播随院長兵衛=松本幸四郎 白井権八=中村梅玉 その他大勢
 狂言と言えば、能狂言を思い浮かべますが、歌舞伎舞踊と区別する為、歌舞伎で演じられる芝居の事を歌舞伎狂言と呼ぶのです。
あらすじや画像についてはパンフレットを買わなかったので【青い鳥の幸せさがし】さんのブログ内容を借用しました。

幕が開くと背景には黒い幕、舞台の上は紙で覆われた薄暗い照明のみで役者さんの顔もはっきりとは見えない中で芝居が演じられていきます。
ところどころにNHK朝の連続ドラマの方言「じぇ じぇ じぇ」やCMの「いつですか?」「今です」などのセリフが出てきて会場がどっと笑いに包まれた。また、雲助役の若手が切られるとバク転など身軽にやっていたのにびっくりした。
 場所は品川宿付近の鈴ヶ森、
刑場に近くて薄暗く、旅人から金品を巻き上げる雲助達の溜まり場。
通りかかった飛脚から金を奪い取ろうとしたのに、金目のものはなく、身ぐるみを剥ぎます。
その時出てきた書状から、雲助達は因幡の国の家臣(実は悪人)を殺害して江戸へ逃げる
白井権八を捕まえれば賞金が貰える、また権八は丸に井の字の紋どころと知ります。
そこへ籠が通りかかったので中の客を下ろしたところ、着物の紋が丸に井の字。
雲助達は一斉に権八に襲いかかりますが、権八は雲助達を見事に斬り払ってしまいます。
この立ち廻りは小道具を巧みに使い、なかなかユーモアのある動きで、一つの見どころです。

この様子を籠の中から見ていたのが幡随院長兵衛で、立ち去ろうとする権八を呼びとめます。
「お若えの待ったせえやし」、幸四郎の声かけ、声の調子は高低入り混じりそれは見事でした。
「待てとお留なされしは拙者がことでござるよな」中村梅玉の権八の受け応えも
聞きどころです。

長兵衛は雲助太刀を一人で始末した権八の腕前を褒め、身の上を尋ねます。
権八も正直に自分の素姓を明かし、江戸へ出て奉公先を探すと話します。
長兵衛は権八が追われる身であり、困っている事を見抜いた上で、
「いつでも自分の所に尋ねてくるように」と伝え、江戸での再会を約束して
夜明けの東海道を別れて行きます。

この最後の別れのシーンで夜明けを表す為に黒幕が落とされると同時に
ライトが一瞬にして明るく舞台を照らします。
先程まで分かりにくかった役者の表情や衣装が眩しく輝いて見え、
客席からどよめきの声が上がりました。
実に見応えのある演出でした!


 

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