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▲9月議会/談合を疑われない入札制度を!土木関係の落札率97.3%

■土木・建設関係のみピックアップして、落札率を計算してみました。

◇対象データ : 平成18年度~19年度7月(指名競争入札)
◇事業の種類 : 土木・建設工事(アスベスト除去や橋など専門性の高い工事は除く)

【 結 果 】

・落札率
 : 97.3%
・傾  向 : 旧4町村での工事は、各旧4町村の業者が落札する傾向が高い(旧佐屋町:84% 旧立田村:74% 旧八開村:75% 旧佐織町:72%)

・入札回数による傾向 : すべての業者が予定価格以上だと、2度。3度と札の入れ直しがされるが、1回目~3回目まで、一番安い価格を入れる業者が同じ

【 傾向と評価 】
・市民オンブズマンによると、落札率が95%を越すと談合の可能性が高いと言われています。同じ地区業者が落札する確率は、不通ならば25%程度のはずであるし、1回目から3回目まで、同じ業者が最安値の札を入れていることも不自然であり、オンブズマンの今までの指摘や、国からの資料などから、行政として入札の仕方を考え直す必要がある。

一般入札制度に改革すると、落札率は80%くらいになると言われています。
もし、80%だったら、1年半で、5億6千万円 損をしたことになります。
仮に、90%だったら、2億4千万円 損をしたことになります。

■談合がおきにくい仕組みを、常に作る努力をするのが行政の役割!

 以上の背景から、市として自ら入札に関する情報公開を進めるようにと要望。

 市は、「更に詳しい入札結果をホームページで公開していく」と答弁。入札をせずに随意契約をしているものも、ホームページで公開されるようになります。

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▲9月議会/不正な支出はできません。行政として、してはいけないこと。

■斎場周辺の道路計画の概略地図が配付されました。

 先のブログで、道路購入の手続きの順番が変!というお話は載せました。

 13日、議会終了後、道路計画の略地図が配付されました。これをみて、またまた驚きました。道路購入土地が、斎場予定地の中にあるのです。

 えっ?斎場予定地の一部を先に買って、どうして先に道路を造らねばならないの?

 下の地図の青線内が斎場の購入予定地で、左上の部分は、最近予定が変わって計画から外されました。そして赤線が、9月の補正予算に出てきた計画道路です。斎場予定地内に、どうして今の時期に道路を造るのか、斎場の位置によっては、道路が無駄になる。どうしてこんな計画の仕方をするんだろうと考えていたら、「農業振興地域の除外手続き」のことがふと頭をよぎりました。2万平米を越えると手続きが複雑になり、時間が掛かる。

 斎場予定地の面積は、23,337平米。道路予定地面積は、3,520平米。ということは、斎場予定面積ー道路予定地面積=2万平米以下。やっとすっきりしました。

 行政は、指導する立場ですので、行政自らが、法の抜け道を使うようなことをしてはいけません。今日、議会で指摘しました。

 

この道路計画の矛盾の整理

●「斎場ができたとき、周辺の人に迷惑を掛けないために造るもの」と、市は説明。

環境アセスも未実施であり、斎場がここに建てられるかどうかわからない段階で、斎場関係の支出はできない。

●「斎場建設計画の予算ではなく、一般的な道路整備として行う」と、市は説明。
 しかし、「斎場への進入道路であれば、合併特例債の使用が可能」とも説明。

斎場と一緒に造れば、合併特例債の対象になる可能性が高く、有利な借入を放棄していると言える。

●配付された道路位置の地図からわかること(その1)

計画道路は、火葬炉などの位置により、不用になるケースも考えられる。

●配付された道路位置の地図からわかること(その2)

この土地は、農業振興地域の除外手続きが必要です。2万平米を越すと、手続きが複雑になり、時間が掛かります。手続きの複雑さを避けるために、道路を造るのでしょうか。

 このような背景のある支出が、議会を通るようなことはないとは思いますが、もし通るようなことがあれば、住民監査請求をせざるを得ないでしょう。市民の大切な税金です。適正な支出がされるかどうかをチェックするのが、議員の役割だと思います。

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▲9月議会/愛西市斎場計画に絡む不思議な道路計画 

9月11日、10時。愛西市議会の2日目。議案質疑。一般会計補正予算案で、斎場に関係する道路計画について、質問した。

■斎場予定地への進入道路用地購入。どうしてこんなに急ぐのか!

 規模についても、財源についても決まっていないのに、斎場への道路用地を取得する補正予算案が上程された。

 9月5日の斎場建設特別委員会の傍聴記にも書いたが、手続きがめちゃくちゃだ。今回の道路用地取得は、監査請求を起こされてもしかたがない内容だ。

 ( 斎場建設基本計画 → 生活環境影響調査 → 土地取得・建設 ) が当たり前の手順。基本計画ができなければ、環境への影響がわからない。環境への影響が明らかにならなければ、建設はできないのが斎場。斎場ができなければ、斎場への道路はいらない。つまり、基本計画と生活環境影響調査の評価がでないと、道路など造ることはできないのです。何か変!なにかあるに違いない。

【質問】

  斎場建設調査特別委員会でも、今議会の議案説明でも、当局から、斎場建設に伴い新設道路を造るとの説明がありましたが、数点、お伺いいたします。

 1.斎場建設費として、大枠の予算案があると思いますが、この新設道路にかかる費用は、斎場建設費に含まれるのか。

道路新設改良費なので、含まれない。

 2.斎場は、合併特例債を使って建設するとのことですが、道路を含めた計画案を示せば、合併特例債を使うことができるのではないか。合併特例債を利用しない理由は?

進入道路ならば、使用できると思う。 

3.どうして道路だけが先行するのかということについて伺いたいが、環境影響調査は、現在の環境状況や生態系を調べ、それに斎場を建てた場合の負荷や影響を加え、適地かどうかを評価し、地元の方々に理解していただくものです。基本計画ができていなければ、その負荷も予測できません。環境上、適地かどうかの評価がなされていないのに、道路が先行することは、法律的にも常識的にも問題であり、公費支出はできないと思いますが、当局の考え方を伺いたい。

・・・

.議会の特別委員会は、審査の場であり、審議の場であり、決定権限を持つ場ではないので、当局がどのように意見を取り入れられるかは、規定がありませんので、法的に云々と言うことはもうしませんが、9月3日の特別委員会を傍聴したときに、私は、特別委員会設置の意味はなんだろうと思いました。
  と申しますのも、当日は、西保で進めるか否かについて話し合われ、「西保団地の合意が得 られていないのに、進めるのはいかがなものか」との意見もありましたが、最終的に「西保で異議なし」とのことになりました。そして、その直後に、経済建設部長から、「9月補正予算で、斎場用の新規道路をくみました」との報告がありました。ということは、特別委員会で合意される前である8月28日に議運が通り、議案として私たち議員のところに届いていたのですから、特別委員会の前に、斎場用の道路用地購入などが予算措置されていたことになります。合意前に、補正予算として提示された理由を伺いたい。

答弁「斎場のためだけに造ろうと思ったのではなく、何か検討策が居るかなと思っていたところに、斎場計画が発生。斎場ができれば、車両の出入りもおおくなるため」

苦しい答弁が続きました。

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▲神戸製鋼、小豆島の鉄鋼スラグを自主撤去

 山陽特殊鋼が、契約書の提出に応じず、鉄鋼スラグを自主撤去したことは、すでにマスコミ報道されていましたが、今度は、神戸製鋼が小豆島に持ち込まれた鉄鋼スラグを自主撤去とのこと。

 フェロシルトの時も、自主撤去でした。
 フェロシルトも砂防地域の埋め戻しに使われていました。今度も採石場です。
 05年9月というと、フェロシルト問題が大きく報道されていた頃でしょうか。なんだかフェロシルト事件のときと、とてもよく似ています。

■広島スポーツ掲載
http://hiroshima.nikkansports.com/news/f-rn-tp6-20070907-252681.html

小豆島に鉄鋼スラグ200トン、調査後撤去

 神戸製鋼所(神戸市)のグループ会社が、鉄鋼の製造過程で発生、道路の舗装材料などに使われる「鉄鋼スラグ」約200トンを香川県・小豆島に搬入し、香川県の廃棄物調査を受けた直後、自主的に撤去していたことが7日、分かった。

 香川県によると、05年9月、小豆島の住民から「採石場に鉄鋼スラグが搬入されている」と通報が県にあった。野積みされたスラグを確認した県が神鋼側に問い合わせたが、神鋼側は「地元採石業者に売った。廃棄物ではなく有価物」と主張。しかし、神鋼側は約1週間後、スラグを撤去すると県に連絡し、間もなく自主撤去した。

 香川県は「有価物だと主張するならば根拠を示してほしい、と神鋼側に求めたが、十分な資料を提示してもらえなかった」と話している。

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▲鉄鋼スラグ問題 愛知の報道(その2)

■毎日新聞の夕刊で、中部地区にも報道されたと思います。webにも掲載されましたので、紹介します。
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070908k0000e040054000c.html

鉄鋼スラグ:愛知でも7万トン野積み 廃棄物として指導へ

民家の近くに野積みされた鉄鋼スラグ(中央奥)=愛知県愛西市で<写真有り>

 鉄鋼の製造過程でできる副産物「鉄鋼スラグ」が兵庫県・淡路島などに野積みされていた問題が広がりを見せている。リサイクル製品のはずのスラグが、廃棄物同様に扱われている実態が明らかになり、行政当局も対応に苦慮する。愛知県西部でも6カ所に計約7万トンのスラグが野積み状態で放置され、市民団体の調査では、現場の溶出水から、ヒ素やホウ素、強アルカリ性の排水などが検出された。スラグをリサイクル製品と認定してきた同県だが、調査結果などを受けて姿勢を一転、廃棄物とみなして指導に乗り出す方針だ。

 愛知県は02年4月、独自のリサイクル資材評価制度「あいくる」を導入。県がリサイクル製品と認定した資材について、公共工事での使用を推奨してきた。破砕処理後のスラグは、同県蟹江町の廃棄物中間処理業者「共同建設」が03年8月、道路の路盤材として「あいくる」の認定を受けた。

 同県でスラグの野積みが問題化したのは昨年初め。名古屋市の建設会社が約1万トンのスラグを共同建設から購入し、同県津島市の借地(休耕田)に野積みした。住民の苦情に対し、県は「あいくる」認定を理由に「廃棄物ではない」として、指導しなかった。

 しかし、環境団体代表で同県愛西市の吉川三津子市議(52)の調査で、津島市など同県西部に計6カ所の野積み現場が判明。野積みされたスラグは粉じんを発生させ、雨で強アルカリ性の排水を出す。各現場では、スラグが7~8メートルの高さに積まれ、シートもかけられず、社名やスラグとの表示もなかった。共同建設は取材に対し、このうち5カ所に計約6万3000トンのスラグを野積みしたことを認めている。

 さらに吉川市議が先月、計5カ所で野積み現場周辺の溶出水を環境生態学者と調査した結果、5カ所すべてで強アルカリ性を示し、環境基準を大きく上回るホウ素を検出。3カ所でヒ素、2カ所で鉛も検出した。

 愛知県建設企画課によると、「あいくる」は野積みを想定しておらず、環境対策は認定要件に含まれない。吉川市議は「リサイクルを偽装して廃棄物が商品としてまかり通り、行政が安易にお墨付きを与えた」と指摘。同県資源循環推進課は「粉じんや排水対策もなく、管理者などの表示もない。明らかに不適正保管で、今後は調査を経て指導する」としている。【日野行介】

 ■鉄鋼スラグ 鉄鋼の製造過程でできる副産物。原材料の3~4割が鉄鋼スラグになるとされ、05年度は全国で約3900万トン生じた。セメント原料や道路の路盤材などにリサイクルされるが、野積みされると粉じんが舞い、雨で強アルカリ性の排水を出すなど、環境や健康への悪影響が生じる恐れがある。

毎日新聞 2007年9月8日 15時00分

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▲どうして側溝が2列に並んでいるの?

 車で走っていたら、側溝が2列に並んでいるところを発見。えっ?なぜ?不思議に思って、何か一定のきまりがあるのかな?と、思わずあちこち見て歩いてしまいました。

 結論から言えば、2列の側溝が並んでいるところは、国道沿いも、県道沿いも、市道沿いもマレ。もちろんスーパーなど、大きな駐車場では、排水路が敷地内に巡らされ、出入り口に側溝があるケースがあるのは当然ですが、ひょっとして、合併後に愛西市独特のルールができたのかもしれません。

■2つ側溝が並んでいるところ


県道沿い(愛西市)

 右が道路
市道沿い(愛西市)


国道沿い(愛西市)

■側溝が1列のところ


市道沿い(愛西市)


市道沿い(津島市)

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▲一般質問で、14日の午後に登壇します

■9月議会、みつこの一般質問

1.談合だと疑義をもたれない入札制度について

どこにでも談合はあるものとあきらめてはいけません。悪いことは悪いこととして指摘していくことが大切です。私たちの税金が大切に使われるよう、入札制度について提案します。

2.市としての排水計画を

 排水問題は、日常の生活や災害問題にも関わることです。排水問題で困っている地域が、たくさんあります。4町村対応がまちまちでしたが、新市になってどうかわったのでしょう。
 現在抱えている問題解決も必要ですが、今後、新たな問題が起きないような計画作りも大切です。行政にとっても市民にとっても、負担が少なく、効率の良い計画や方針を持つべきです。

3.鉄鋼スラグ問題について

 2001年から、取り組んでいた問題です。
 2002年には、環境省に行き、その後、県とは様々な話し合いを持ってきました。再生品とは何かが法律で明記されていないことなど、県の動きは悪く、解決の糸口がなかなかみつからない問題でした。
 今治市で汚染問題が起き、汚染が広がっては大変とのことで、水質調査を実施しました。
 どうようの問題が起きないためにはどうしていったらよいか、今後の方針について聞きます。

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▲9月6日、トーヨーボール問題で県へ要望書提出

■愛知県、愛西市、稲沢市へ提出

 私は、9月議会が始まり、なかなか市民活動に参加が難しい状況ですが、仲間の方々が、要望書をつくって、愛知県(海部事務所)・稲沢市・愛西市に要望書を提出してくださいました。

 神奈川県足柄上郡大井町の「大井松田トーヨーボール」では、いち早く、飛散防止策がとられました。

 しかし、所有者が決まらないからなにもできないと言っていた愛知県。所有者が決まりましたが、動きはなし。周辺市民の方々からも、9月はじめに説明会をすると新聞に載っていたのにどうなっているかなどの不安の声が届いています。

 そんな意見を伝えるために、以下の要望書を提出しました。

平成19年9月6日

 愛知県知事 神田 真秋 殿

廃墟「トーヨーボール」安全解体に関する要望書


トーヨーボールのアスベスト飛散を防ぐ会
代 表  林  金 男
海部農業と暮らしを守る会
代 表  吉川 三津子


 トーヨーボールの新しい所有者(又は代理人)が、廃墟「トーヨーボール」の解体の件について愛知県及び稲沢市・愛西市と面談されると聞き及んでおります。その際、地域住民のアスベスト飛散による将来における健康被害への強い不安を少しでも取り除くために、下記要望事項を実行するよう、新しい所有者(又は代理人)に、伝えていただくとともに、是非とも強くご指導いただきたく再度、お願いいたします。

【要望事項】
1 トーヨーボールの解体について、地元住民に対し説明会を開催すること。
2 解体に先立つアスベストの撤去について、地元住民や市民団体と定期的に話し合いを持ち、リスクコミュニケーションを図りながら、アスベスト撤去工事を行うこと。

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▲鉄鋼スラグ問題、本日、県からの回答日

■8月23日に提出した質問に対して、本日が回答期限となっています。

 回答は、10日ほどでとお話ししましたが、県としては、2週間欲しいとのことでした。2週間後となると本日です。投函の前に、FAXでいただきたい旨、先ほど県へ連絡を入れました。

■県の調査結果の発表、遅いですね。

 フェロシルトのときも、調査から発表まで時間が掛かったときは、何か問題がありました。今回もなかなか発表がされません。何らかの対策を県として示さねばならないので、遅れているのかもしれませんね。

 鉄鉱石から造られた鉄鋼スラグも安全かどうかは、今治市の汚染事例もあるので、慎重に判断する必要があると思います。また、鉄くずから造られる鉄鋼スラグは、原料によって汚染がでることが考えられますので、リサイクルにあたって、どんなチェックをしていくのか課題です。そして、今回、ブログにコメントを頂きましたので、「鋳物砂」のリサイクル問題について、webで調べてみました。(川崎重工業(株)鋳物砂問題関連

今回の取り組みで、
  ・ 汚染を伴うリサイクルをどう防ぐか
  ・ 市場性のないリサイクルから発生する「廃棄物野積み問題」
のふたつの問題提起ができたかと思います。

■なごやのゴミ問題への取り組みから

 藤前干潟やなごやのゴミ非常事態宣言など関わっていた頃、新日鐵に見学に行ったことがあります。名古屋市は、いち早く、容器包装リサイクル法を取り入れ、プラスチックごみのリサイクルに取り組みました。

 リサイクルといっても、製鉄所の高熱の炉の中に、プラスチックを還元剤代わりに投入するわけで、焼却とどう違うのかな?と思うわけですが、質問の時間にこんなやりとりがありました。

私 「プラスチックに含まれている還元剤や可塑剤、重金属類は、どこに残るのですか?」
新日鐵 「鉄鋼スラグに残ります」
私 「そんな鉄鋼スラグを、路盤剤に使ってもだいじょうぶですか?」
新日鐵 「プラスチックは、還元剤の10%くらいまでしか使わないので、微量ですから大丈夫です」

 これらやりとりから「不純物は鉄鋼スラグに残るもの」という考え方が、私の脳裏にこびりつき、今回、調べてみようというきっかけともなりました。

■愛知県知事も、「あいくる」認定に問題があったことを認めました。よりよい体制をつくっていって欲しいと思います(読売新聞・9/4)

あいくる制度 「チェック態勢に問題」
知事、製品安全性など指摘

 神田真秋知事は3日の定例記者会見で、愛知県が推奨している産業廃棄物を加工したリサイクル建設資材について、「企業に製品の検査結果を出してもらっているが、きちっと報告されていたのか。県のチェック態勢も問題だ」と述べ、製品の安全性について県の審査が十分ではなく、品質などに疑問があるとの考えを明らかにした。知事が制度の問題を指摘したことで、「県のお墨付き」が揺らぐ事態ともなりそうだ。

 リサイクル資材について県は2002年4月から、有害物質が検出されないことなどの評価基準を設け、製造業者からの申請を受けて適合するものを認定する「県リサイクル資材評価制度(あいくる)」を実施。今年8月10日現在、産廃中間処理業者など約300社の23品目1557資材を認定し、公共工事で率先利用している。

 あいくる認定製品を巡っては、鉄鋼スラグから路盤材を製造している蟹江町の業者が鉄鋼スラグを野積みしている県内6か所保管場所の周辺から、環境基準を超すホウ素などの物質が検出されたと市民グループが指摘。業者はあいくるの申請で工場以外の保管場所を明記せず、県は野積みの実態を把握していなかった。(2007年9月4日  読売新聞)

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▲斎場建設調査特別委員会を傍聴して

■3日、午前10時から開催されました。(特別委員会の委員と、正副議長が出席)

傍聴者 : 私ひとり

・副市長から:

斎場建設場所について、「西保町から建設の同意をもらい。覚え書きを交わした」との報告があった。

・市民生活部長から:

総合齋苑基本計画作成ついて以下の説明があった。

炉の稼働日:元旦・友引を休日とする
セレモニーホール:大1、小1とする
霊柩車・送迎バスは持たない

委員 : 「セレモニーホールについては、ニーズ調査や財政的なことも考えて決めていかねばならない。財政的なものも出すように」

委員 : 「セレモニーホールは、造るってきめたんだろう!」

・委員長から : 「特別委員会の意見として、場所は、西保でよいか?」

委員 : 「西保団地が反対しているのだから、もっと理解して貰うよう話し合いをもっていくべきでは?」

議員 : 「西保として賛成しているからよい。西保のやり方。」

再度、委員長から「西保でいいですね?」との問いかけがあり、異議なしの声。

・経済建設部長から、「計画地への道路土地を取得する旨の報告があった」

■特別委員会は、調査のために設置された委員会であり、決定は本会でされていきます。

 特別委員会での決定が、議会や市としての決定となるわけではありません。

 市側の考えや、議会の特別委員会の意見をもとに、財政状況や市長の方針を入れて計画づくりがされます。その計画が議会に上程され、採決されてはじめて決定となります。

■市民のみなさんからの声

 セレモニーホール建設には、私は反対です。先月、議会便り「あい愛通信」を新聞折り込みで入れました。斎場へのご意見をと書いたところ、たくさんの意見を頂きました。セレモニーホールが必要と言った人はゼロ。届いた意見を紹介。

・民間でたくさんのセレモニーホールがある。最近増えすぎて、つぶれているところもあるのに、どうして税金で造るのか。民間でできることは、民間でやればよい。

・佐織は、コミュニティーセンターでできるから要らない。

・葬式は、家の近くでやって近所の人に来て欲しい。焼き場と式場が一緒だとしても、参列者には便利でもなんでもない。誰が便利だと思うんだろう。

・家でするから、いらない。

・もっと他に税金は使って欲しい。

・維持管理費がかかるものは、なるべくつくらないように。無駄なものは、造らないように。

■傍聴しての感想

 合併10年後から、地方交付税が減り、団塊の世代の人たちが、15年後には病院にかかることが多くなり、介護保険や国民健康保険への投入が急増します。また、流域下水の稼働に伴い多額の税負担が発生します。

 そんなことを考えると、維持管理費のかかる施設は、極力造るべきではありません。

 集中改革プランが達成できないような斎場計画となれば、市長は公約をやぶったことになってしまいます。

 また、道路土地買収費が、9月議会に上程されているのにも驚きました。計画がまだできていなくて、行政評価もされていないのに、どうして道路整備が先行するの?

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▲愛知県知事、「鉄鋼スラグ問題」で方針を述べる

■鉄鋼スラグ「検査態勢より強化」 愛知・神田知事が認定見直し方針

http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2007090302046105.html

(中日新聞)2007年9月3日 夕刊

 愛知県弥富市などで同県が建設リサイクル材(あいくる材)に認定した鉄鋼スラグが野積み保管されている問題で、神田真秋知事は三日の定例会見で「製造過程であれ、製品であれ、野積みのような形で放置されているのは問題」と述べた上で、あいくる材の認定制度のあり方を見直し、より厳しいチェック態勢で望む考えを示した。

 現在は、県が業者の申請に基づき、流通商品を推奨品としてあいくる材に認定しているが、来年度から、産廃を使ったすべてのリサイクル商品について流通前の届け出を業者に義務づけ、審査する制度を導入する方針を固めている。

 神田知事は、野積み保管されている鉄鋼スラグの溶出液から環境基準を超す鉛やホウ素などが検出されたとする市民グループの調査結果について「あいくる材認定を進めてきた県として極めて残念。まずきちんと事実を究明し、指導するべきものは指導する」と述べ、県が進める調査結果を見極めた上で、業者などに対応する考えを示した。

 一方で、現在の県の認定制度に触れ「原料がどういうものなのかをどこまで把握できているのか、(業者から)提出してもらう検査結果がきちんと報告されていたのか、現状よりも二重、三重のチェックができる態勢をつくっていかなければならない」と指摘。「問題が起きてその都度対応するより、問題が起きる前にチェックができないか数カ月前から検討を始めている」と述べた。

 この問題をめぐっては、愛知県蟹江町の産業廃棄物中間処理会社「共同建設」が工場外の弥富市や愛西市など六カ所で、完成前のものを含め、計七万四千トンの鉄鋼スラグを野積み保管している。
 

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▲鉄鋼スラグ問題への取り組み(その5)

■23日に、県へ提出した要望書です。アップするのを忘れていました。

                                                            平成19年8月23日
愛知県知事 神田真秋 殿


              鉄鋼スラグに関する公開質問ならびに申し入れ


                                        ダイオキシン・処分場問題愛知ネットワーク
                                                        海部農業と暮らしを守る会
                                                              代表 吉川 三津子


 日頃より、当ネットワークの活動にご理解賜り、感謝申し上げます。
 当ネットワークでは、リサイクルを騙った廃棄物問題として、「フェロシルト問題」、「偽堆肥問題」、そして、「鉄鋼スラグ問題」の3つの課題に、平成14年より取り組んでまいりました。

 鉄鋼スラグ問題への取り組みは、今から5~6年前に、愛西市の住宅隣接地の広大な敷地に、きらきら光る黒いものが持ち込まれたのがきっかけです。当初は、この物質が何かもわからず、愛知県からは「リサイクル製品で、しばらくねかせないと使えないから」との説明を受けました。しかし、その後調べていくと、これが鉄鋼スラグであり、産業廃棄物の分類では「鉱さい」にあたり、管理型処分場で処分する品目に該当することがわかりました。

 環境や健康上問題があるから管理型処分場に入れることになっている廃棄物が、「リサイクル製品」と名前が変わることにより、野積みして良くなることに納得がいきません。そして、愛西市の野積みは、5~6年前から形状も変わらず、搬出されていません。たとえリサイクル認定されたものであっても、売れなければ廃棄物、有害物質が溶出するものは廃棄物であることは、フェロシルト問題で嫌というほど知らされました。

 私たちは、平成14年10月、全国ネットワークの環境省交渉の折にも、愛西市の野積み現場の写真を持参し、問題提起をしてきました。その後、中国への鉄鋼輸出が増加し、ますます鉄鋼スラグの野積みを助長し、全国的な問題となっています。

 県下でも、昨年、津島市内の農地へ鉄鋼スラグ野積みで、隣接の田んぼの稲が枯れました。そして、現在、海部地区から三重県境にかけて、鉄鋼スラグ野積み現場を6~7カ所確認しており、7月8日、そのうちの5カ所の水質検査をしたところ、電気伝導計は振り切れ、強いアルカリを示し、その後の詳しい検査では、環境基準はもちろんのこと、排水基準をも上回る有害物質を検出しました。

 愛知県は、フェロシルト事件という苦い経験をしました。フェロシルト問題でも、赤い水や六価クロムが検出され、はじめて行政は動き始めました。しかし、その前に市民からの声があったはずです。「フェロシルトは、産廃ではなく製品です」との行政判断と、「フェロシルトは、三重県のリサイクル認定製品です」との背景が、問題を大きくし、解決を遅らせました。その教訓を生かし、迅速に対処いただきたく、以下について質問並びに要望いたします。

【 要望事項 】

    1.鉄鋼スラグの品質にばらつきがあることが考えられる。県下の鉄鋼スラグ野積みの現状と環境調査を実施すること。
   
    2.あいくる認定について、申請・報告方法等の見直しをすること。
   
    3.今回の案件で、立入検査簿等の公文書を公開請求したが、第三者異議申し立てにより公開が滞っており、市民が正確が情報を得ることが阻害されている。環境部に於いては、条例に定められている「人の生命、健康、生活又は財産を保護するため、公にすることが必要であると認められる情報」か否かの判断を自らが行い、第三者照会を省略できるしくみを構築すること。

【 質問事項 】

    1.環境部は「津島市の鉄鋼スラグは、製品である」と判断したと聞いているが、事実か。また、リサイクル製品として扱われた経緯があったとしても、不用となれば廃棄物であるが、どのような根拠で廃棄物か有価物かの判断をされたのか説明いただきたい。
   
    2.産業廃棄物・特別管理産業廃棄物処分実績報告書の提出が、廃棄物処理法で義務づけられている。あいくる認定にあたり、廃棄物処理法違反や現場のチェックはどのように行っているか伺いたい。
   
    3.再生業者(廃棄物処理業者)が廃棄物を受け入れた場合、販売先が決まった段階で有価物となると考えるが、現状の鉄鋼スラグの野積みは、廃棄物の不適正野積みではないか。その判断についての県の見解を伺いたい。
   
    4.あいくる認定品の品質管理について、県はどのような報告を受けているのか。また、鉄くずなどが原料であるならば、鉄鋼スラグに品質のばらつきが出る可能性が高い。このようなケースに於いて、どのような対策をしているか。

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▲愛知県、リサイクル製品販売前に、届け出を義務づけ

以下、中日新聞の一面に載りました。
みなさんの評価は、いかがでしょうか?

 フェロシルト問題、鉄鋼スラグ問題、偽堆肥問題などのリサイクルに対して問題提起をしてきましたが、私としては、もう少し詳細を知りたいです。

■産廃再利用商品、事前届け出課す 愛知県、全国初導入

2007年9月1日 09時14分

 愛知県は、産業廃棄物を使った「リサイクル商品」について、販売前に業者に県への届け出を義務づけ、価値ある「商品」なのか、「廃棄物」なのかを県が独自に判断する制度を来年度から導入する方針を固めた。廃棄物とみなしたものは、埋め立てなど廃棄物処理法に基づく適正な処理を指導する。

 これまでは業者が「商品」と判断したものは、そのまま市場に流通したため、リサイクルに名を借りた産廃の不法処理が行われることがあった。自治体が条例などをつくり、業者の申請に基づいて流通商品を「推奨品」として認定する制度はあるが、流通前の届け出を全業者に義務づける取り組みは全国で初めて。

 廃棄物処理法は、埋め戻しや舗装用など主に建設資材として使われる産廃のリサイクル商品について、経済的な価値を持つ「有価物」なのか、価値のない「産廃」なのかの判断基準を明確に規定していない。このため産廃の排出業者や処理業者が「商品」と言えば「有価物」とみなされ、特別な行政上の審査もなく、市場に流通する。

 結果として、強い毒性を持つ六価クロムを含んだ石原産業(大阪市)のフェロシルトがリサイクル品の土壌埋め戻し材として大量に流通したのを始め、産廃を使ったリサイクル品が有価物か廃棄物かをめぐる問題が各地で起こっている。

 愛知県の新制度では、こうした法の“抜け穴”を防ぐため、県が許認可権を持つ県内の市町村(政令市、中核市を除く)に事業所を置く廃棄物の中間処理業者と、廃棄物の排出事業者に対し、廃棄物をリサイクル商品として販売する場合は、30日前の県への届け出を義務づける。

 県が、工場の現地調査やサンプルの成分調査などを通し、有害物質の有無や機能、廃棄物の排出状況と製品の需要などを調べ、総合的に有価物か、廃棄物かを判断。廃棄物とみなした場合は、商品とは認めず、廃棄物処理法に基づいて、焼却や埋め立てなど適法な処分をするよう指導する。

 環境省は「大変な手間がかかるが、入り口からきっちりと行政が把握できれば、一定の効果は期待できる」と話している。

▽第三者委で判断を

 【三重県フェロシルト問題検討委員会座長を務めた和歌山大の平田健正教授(環境水理学)の話】 問題が起きてからではなく、最初から県が責任を持つというのは画期的だ。ただ、これまで以上に県の責任は大きくなり、規制が強すぎると民業圧迫につながる恐れもある。判断が一方通行にならないよう、商品か廃棄物かの判断は、行政だけでなく、学識者や消費者など幅広い知識を集めた第三者委員会で行い、説明責任を果たす必要がある。

(中日新聞)

 

■14業者に立ち入り調査 鉄鋼スラグ問題で愛知県

2007年8月31日 朝刊

 愛知県弥富市などで野積み保管された鉄鋼スラグの溶出液から環境基準を超す鉛やホウ素などが検出されたとされる問題で、愛知県は三十日、野積み保管している同県蟹江町の産業廃棄物の中間処理会社「共同建設」のほかに、県内で別の鉄鋼スラグを扱っている可能性のある同業者十四社にも立ち入り調査を始めた。

 対象は、鉄鋼スラグなど、鉱石から金属を製錬する際にできる副産物の鉱さいを処理する許可を持つ、県内の産業廃棄物の中間処理業者。鉄鋼スラグの処理方法や保管状況などを確認し、周辺の環境への影響が出ていないかどうかも調べる。

 共同建設は、製鉄会社などから引き受けた廃棄物の鉄鋼スラグを加工し、路盤材や埋め戻し材などとして販売。しかし、破砕などの処理をした鉄鋼スラグを六カ月以上、雨や風にさらす工程(エージング)を工場外の複数の敷地で実施しており、県はこの完成前の鉄鋼スラグを産業廃棄物と判断。廃棄物処理法に基づく適切な保管をするよう指導する方針を固めている。

 同県は同様な事例がないかを調査する必要があると判断。二十九日に地方事務所の担当者に、九月上旬をめどに結果を報告するよう指示した。

 共同建設については、県はすでに立ち入り調査を数回にわたって実施。野積み保管されている鉄鋼スラグのサンプルの成分分析や溶出試験を行っており、九月上旬にも調査結果が出る見通し。

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