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吉川みつこの〝気ままではいられない〟日記
▲鉄鋼スラグ問題 愛知の報道(その2)
■毎日新聞の夕刊で、中部地区にも報道されたと思います。webにも掲載されましたので、紹介します。
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070908k0000e040054000c.html
鉄鋼スラグ:愛知でも7万トン野積み 廃棄物として指導へ
民家の近くに野積みされた鉄鋼スラグ(中央奥)=愛知県愛西市で<写真有り>
鉄鋼の製造過程でできる副産物「鉄鋼スラグ」が兵庫県・淡路島などに野積みされていた問題が広がりを見せている。リサイクル製品のはずのスラグが、廃棄物同様に扱われている実態が明らかになり、行政当局も対応に苦慮する。愛知県西部でも6カ所に計約7万トンのスラグが野積み状態で放置され、市民団体の調査では、現場の溶出水から、ヒ素やホウ素、強アルカリ性の排水などが検出された。スラグをリサイクル製品と認定してきた同県だが、調査結果などを受けて姿勢を一転、廃棄物とみなして指導に乗り出す方針だ。
愛知県は02年4月、独自のリサイクル資材評価制度「あいくる」を導入。県がリサイクル製品と認定した資材について、公共工事での使用を推奨してきた。破砕処理後のスラグは、同県蟹江町の廃棄物中間処理業者「共同建設」が03年8月、道路の路盤材として「あいくる」の認定を受けた。
同県でスラグの野積みが問題化したのは昨年初め。名古屋市の建設会社が約1万トンのスラグを共同建設から購入し、同県津島市の借地(休耕田)に野積みした。住民の苦情に対し、県は「あいくる」認定を理由に「廃棄物ではない」として、指導しなかった。
しかし、環境団体代表で同県愛西市の吉川三津子市議(52)の調査で、津島市など同県西部に計6カ所の野積み現場が判明。野積みされたスラグは粉じんを発生させ、雨で強アルカリ性の排水を出す。各現場では、スラグが7~8メートルの高さに積まれ、シートもかけられず、社名やスラグとの表示もなかった。共同建設は取材に対し、このうち5カ所に計約6万3000トンのスラグを野積みしたことを認めている。
さらに吉川市議が先月、計5カ所で野積み現場周辺の溶出水を環境生態学者と調査した結果、5カ所すべてで強アルカリ性を示し、環境基準を大きく上回るホウ素を検出。3カ所でヒ素、2カ所で鉛も検出した。
愛知県建設企画課によると、「あいくる」は野積みを想定しておらず、環境対策は認定要件に含まれない。吉川市議は「リサイクルを偽装して廃棄物が商品としてまかり通り、行政が安易にお墨付きを与えた」と指摘。同県資源循環推進課は「粉じんや排水対策もなく、管理者などの表示もない。明らかに不適正保管で、今後は調査を経て指導する」としている。【日野行介】
■鉄鋼スラグ 鉄鋼の製造過程でできる副産物。原材料の3~4割が鉄鋼スラグになるとされ、05年度は全国で約3900万トン生じた。セメント原料や道路の路盤材などにリサイクルされるが、野積みされると粉じんが舞い、雨で強アルカリ性の排水を出すなど、環境や健康への悪影響が生じる恐れがある。
毎日新聞 2007年9月8日 15時00分
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