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▲れんこん村の「こども自然観察隊」の活動でもちつきをしました。私もお手伝い!

 1月28日(土)、10時から午後3時頃まで、子ども野外クッキングや、もちつきや、工作や・・・子どもたちの体験教室が、NPO法人れんこん村のわくわくネットワーク主催で開催され、朝早くからお手伝いとして参加しました。

 この日は、日頃からファミリー・サポート・センター運営や、病児・病後児預かりについてアドバイスをしていただいている名古屋芸術大の先生方(子どもの発達について研究)も参加下さいました。

 先生方のお話で印象的だったのは、「知識だけでもダメ、体験だけでもダメ。知識と体験ともにそろってはじめて子どもたちは成長する」と。今の子どもたちは、知識は豊富ですが体験に欠けています。外遊びが少なくなっていることも原因かもしれません。

 この日の模様には、れんこん村のわくわくネットワークのブログに紹介されていますので、是非ご覧下さい。とても楽しかったです。http://blog.goo.ne.jp/wakuwaku_1954/e/7068fd5dca91b00673610695167addd4
毎月、自然体験隊の活動がおこなれています。春には「れんげ畑で運動会」も開催されますよ。

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1月30日(月)のつぶやき

20:49 from TwitBird
東京での学習会を終え、帰宅途中。三月議会での予算審議のポイントを学びました。自治法や一括法関連のことも。盛りだくさん過ぎて、もう一度頭の整理が必要です。

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1月29日(日)のつぶやき

11:11 from Tween
今年は、いろんな活動の幹事になっており、あれこれ作業がたまっています。今日から東京で市民派議員の学習会ですが、今までの会計処理をまとめてから出かけねば。

15:06 from TwitBird
今日の富士山は、とてもきれい!

15:55 from TwitBird
東京着。いつもだと名古屋より暖かく感じるのに、寒い!

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1月28日(土)のつぶやき

17:05 from Tween
子どもたちと餅つきをし、子どもたちが作ったけんちん汁を頂き、子どもたちとかまぼこの板で工作をし、竹馬を作って乗って・・・。本日の「れんこん村の自然体験隊」の活動を終えて帰宅。楽しかった!今日は、大学の先生が5名と学生さんらも参加。来月からは、田んぼのビオトープづくりがはじまるよ。

18:29 from Tween
明日から東京で勉強会。次年度予算と分権法の勉強です。二日間代々木で缶詰。

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1月27日(金)のつぶやき

12:00 from Tween
今日の中日新聞に産後支援のことが載っていますが、愛西市では、れんこん村のわくわくネットワークが、随分前から産前産後の支援をしています。出産には宿泊を伴う子どもの預かりも必要。他に病児・病後児預かり、もちろん健康児も・・・などなどを実施。一カ所で問題が解決できる仕組みがあります。

19:14 from TwitBird
愛西市防災講演会に来ています。

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1月26日(木)のつぶやき

14:12 from Tween
れんこん村の家で、土曜日、もちつきをします。大学の先生方も参加下さって、子どもたちにいろんなことを伝えてくださいます。立派なお庭の木に、みんなで自然にマッチした看板もつくります。楽しみ~~です。さあ、みんなで準備準備!

14:15 from Tween
日、月と、東京で「次年度予算についての注意点」、「分権法や自治法改正により、市町村業務はどう変わるか」の勉強会があります。今日は、そのために、各部に分権に対してどのような準備をしているかを聞きました。これをもとに、しっかりと勉強してきます。

14:19 from Tween  [ 5 RT ]
昨日は、那須塩原の議員、岐阜市の方と一緒に、市民による放射能測定センター(Cラボ)に行ってきました。いろいろ悩んできましたが、各市で給食食材の検査態勢は作るべきと改めて思いました。食の安全問題は、これから先数十年避けて通れない問題です。子どもたちのためにしっかりと取り組みます。

20:13 from TwitBird iPad  [ 8 RT ]
本日の中日新聞、放射能汚染列島に拡散の記事。産業廃棄物の動きにストップがかけられていないはずなので、リサイクル分野にも拡散の可能性があると私は思う。

20:39 from Tween  [ 1 RT ]
うらやましいです RT @y_fujinawa: 夜は農業委員会の懇親会。農地の適切な保全、利用に尽力頂いている。昼間の総会では、農業委員会は農地転用の許可機関ではない、率先して農業の振興に関わるべしとの辛口の意見なども出たそうだ。活発な発言がなされるようになった、と会長も評価。

20:40 from Tween
除染作業をしている人たちの被曝の問題はだいじょうだろうか?

21:36 from Tween
ここ数年増えています。というか、増やす努力がされています。 RT @y_fujinawa: @yoshikawa325 農業委員に占める女性の割合は、それでも近隣に比べて高い方ではないか。

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1月25日(水)のつぶやき

02:16 from Tween
ベランダにプラットな太陽熱パネルをつけられたのでしょうか?利用者の感想、もっと知りたいなあ。 RT @ninewave: @yoshikawa325 東京の実家のマンション4階に総床暖房をチリウヒーターにやって頂きました。この冬、両親は大喜びです。

10:53 from Tween
午後から、市民による食の放射能検査センターCラボに、お話を聞きに行ってきます。友人らと一緒に勉強します。

10:58 from Tween
エネルギーは全部が電気でなくても、6割が熱で良い。そして、自分で作った熱は自分で使う。これこそ省エネ。広げたい! RT @ninewave: @yoshikawa325 4階建てなので、パネルは屋上に設置。全面ですから、トイレや廊下にまで張り巡らしてあって、「超」快適だそうです

11:34 from gooBlog production
▲寄付された早尾町の松永邸の見学に行ってきました goo.gl/5MKrb

19:01 from TwitBird iPad
寒いですね。カブラを薄味でコトコトと煮込んで、片栗粉でとろみをつけました。冬はこれに限ります。体がポカポカ!

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▲寄付された早尾町の松永邸の見学に行ってきました

 市に寄付された松永邸ですが、まだどのように使用するか良い案がでていません。

 私は「合併してたくさんの公共施設が余ってきている中、売却も視野に入れては?」と提案してきましたが、市は「寄付者の意向を尊重し・・・」ということで、何らかの事業を行っていく方針を明らかにしています。

 このままでは、朽ち果て、維持管理費だけがかかることになりますので、何かよい案を考えようと、見学に行ってきました。

 庭木は、今年度約300万円をかけて整理がされていますが、外塀はゆがんで修理が必要な状況でした。

 

かつての母屋は、こんな状況になっています。かなりの修理が必要です。

 

かまど・・・気に入りました!

 



東側の長屋と、入り口付近の住まい、そしてお庭は少し手を入れれば使えそうです。しかし、他の部分の修復もしくは壊すのに、かなりの費用がかかりそうです。子どもの環境教育やお年寄りの居場所作りに、そして、かなり手を入れれば「自然体験スポット」として観光に使えると思いますが、採算がどうなるのか?また、まちづくりにどれだけの効果が得られるか、考えてみようと思います。



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1月22日(日)のつぶやき

08:41 from gooBlog production  [ 1 RT ]
▲ほんとの省エネをしなくっちゃ goo.gl/g2j50

08:52 from Tween
今日も忙しい一日です。10時からは、環境基本計画策定のための市民環境交流会があるので、参加しようと思います。また、午後には自治基本条例講演会があります。そして、夜にはクローバーテレビが地元説明に来ますので参加します。今日は、愛西市内の行事が山積。土日とちょっとハード過ぎ(苦笑)。

13:34 from Tween
愛西市市民環境交流会に参加しました。ワークショップで愛西市の良いところ、改善した方がよいことなど意見が出されました。とても楽しかった!

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▲ほんとの省エネをしなくっちゃ

 昨日は、名古屋駅前の名城大サテライトで「太陽熱」の勉強会がありました。
※昨日のつぶやきに要点記載http://blog.goo.ne.jp/aiainet_2005/e/f56492c155ded8bba012cc77f9da11f4



 今の社会が間違っているのは、エネルギーは電気でないといけないと思っていることだと思いました。家庭生活で必要なのは6割は「熱エネルギー」であり、電気でなくてはならないのは3割だということ。ここをしっかりと押さえて、エネルギー問題を考えていくことが大切だと思います。

【公共施設のお風呂のこと】
 この講演を聴きながら、市内の公共施設にはいくつかのお風呂があるので、そうした施設には太陽熱を使った施設にした方が効率的かも?とか、いろいろ考えさせられました。

【蛍光灯のこと】
 以前、電気をカエル計画の学習会で、大和郡山市の取組事例を聞いたことがあります。

 奈良県大和郡山市は、人口約9万人。庁舎の照明(旧式の蛍光灯)を、2灯を1灯に集約できる高効率のFHF蛍光灯(LED照明ではない)に取り替え、年間約500万円の経費削減と、庁舎全体で15%の節電を果たし、また、取替えにかかったコストも約600万円と、1年あまりで回収しています。

 新庁舎建設の予定もありますので、環境面からも維持管理費の面からも、提案できるよう勉強していこうと思います。また、設備変更でも得する事例がありますので、これも勉強していきます。

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1月21日(土)のつぶやき

11:00 from gooBlog production  [ 3 RT ]
放射能学習会に多数の参加、ありがとうございました。当日の資料を含め、報告を掲載しました。 goo.gl/lcUci

12:52 from TwitBird iPad
太陽熱発電の勉強のため、名古屋に向かっています。やはり電車は楽チンです。。電車の中で書類にも目が通せます。夜は、岐阜方面で防災の勉強あります。

14:00 from TwitBird iPad
【太陽熱勉強会】名城大サテライト会場で太陽熱の学習会、参加中。twitterで要点を発信します。

14:02 from TwitBird iPad
【太陽熱勉強会】自分で設計して住んでいるソーラーハウスについてのお話がはじまりました。

14:24 from TwitBird iPad
【太陽熱勉強会】発表者(3人家族)で、太陽熱依存率約6割。節約金額年間4万円。集合住宅でベランダ手すりに太陽熱パネル設置事例の紹介もされています。

14:45 from TwitBird iPad
【太陽熱勉強会】チリウヒーターの岡本さんのお話が始まります。

14:49 from TwitBird iPad
【太陽熱勉強会】若狭の原発銀座から伊吹おろしに乗って放射性物質・・・そんな場所に私たちは住んでいる。

14:50 from TwitBird iPad
【太陽熱勉強会】福島原発事故が起きた日本より、ドイツなどヨーロッパ諸国の方が敏感で、正確な情報が届いている。

14:52 from TwitBird iPad
【太陽熱勉強会】日本では太陽光発電、太陽光発電というが、太陽光発電は経済性に劣る。

14:55 from TwitBird iPad
【太陽熱勉強会】風車はあちこちに建っている。それが世界の状況。初期投資が大変。

15:00 from TwitBird iPad
【太陽熱勉強会】エネルギーは電気またはお湯(熱)として使っている。6割りは熱であればよい。電気でなくてよい。

15:02 from TwitBird iPad
【太陽熱勉強会】ヨーロッパはロシアから原油を4割買っている。エネルギーでの自立が必要と考えている。日本は他国に依存しているのに、ちっとも真剣に考えられていない。

15:14 from TwitBird iPad
【太陽熱勉強会】太陽光発電の採算。20年寿命と専門家は言うが、採算が取れるのに17年かかる。その間に故障もする・・・。それでよいしくみと言えるのか。

15:17 from TwitBird iPad
【太陽熱勉強会】世界の流れは太陽熱。今日本のしくみは、原発で余った夜の電力は、家庭で夜間電力として使わせましょう。昼間に足りない産業用電力は太陽光発電で家庭でまかなっていただきましょうの構造では?太陽光発電は企業のための発電では?太陽熱で得たものは、そのまま家庭で使える。

15:22 from TwitBird iPad
【太陽熱勉強会】太陽熱利用のきっかけは、農作業のあとに直ぐに風呂にはいれる。これがはじまりだった。

15:36 from TwitBird iPad
【太陽熱勉強会】暖房とは、空気を温めるのではなく、家のぬくもりをつくるもの。しんまで暖まる。

15:41 from TwitBird iPad
【太陽熱勉強会】太陽光は使い道がいっぱい。家全体が温まってすみよい家となる。日本は取り残されている。太陽熱の後進国である。

15:50 from TwitBird iPad
【太陽熱勉強会】名古屋市環境局の小島さんの講演が始まりました。

16:07 from TwitBird iPad
【太陽熱勉強会】低炭素住宅:費用と快適さなどを公開していく必要がある。徳重地区の事例紹介=空気の流れをうまくつくっている。緑化地域制度の事例紹介もされています。

18:06 from TwitBird
海津市に来ています。「海津市の犠牲者ゼロに向けて」のフォーラムです。木曽川河川事務所と共催です。群馬大の片田先生のお話です。逃げるために最大限の努力をする防災教育の大切さが語られています。

by yoshikawa325 on Twitter

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▲1月19日、みんなで「放射能から子どもたちの食と健康を守るために」の学習会を開催しました

 子育て活動をしている仲間たちと一緒に、放射能問題の学習会を開催しました。

 愛西市でこのような学習会をして、何人集まってくれるのだろうと不安一杯で開催しましたが、会場には50人を超す人が集まってくださり、ほんとによかったです。

 いらっしゃった方々からは、「こんな田舎でこのような学習会を開いてくださってありがとう」とか、子育て中の人も子どもと一緒に聞けるようなくふうをしたので、保護者の方からも「ありがとう」の声を頂きました。

 子育て中は、こうした勉強会に参加する機会が無く、社会から遮断されがちです。これからも工夫しながら、子育て中のみなさんと一緒に勉強できる場を作っていけたらと思っています。

【講師は、松井医師】
 松井先生とは、廃棄物問題(不法投棄などの違法処理)で一緒に活動をしています。共に、廃棄物処分場問題全国ネットワークの共同代表であり、今回、多忙の中、お越し頂くことができました。松井さんは、内部被曝の研究をされており、いろんなお話を聞くことができました。



【みつこは思っています】

 放射性物質の処理に困った結果、劣化ウランとしてイラク戦争に使われた結果、現地の子どもたちに何が起きているのか、アメリカ兵の子どもに何がおきているのかなどの話しも、ショッキングな写真を交えてありました。

 今回の福島原発事故は、世界最大の事故であり、私たちは今後20年30年とこの放射能と向き合っていかねばなりません。そして、内部被曝の被害も目の当たりにしていくことになるかもしれません。

 このような環境の中で、子どもたちをどう守っていくのかは、子どもたちやこれから子どもを授かる若者に、極力放射能を体の中に取り込ませないことに尽きます。そして、税金をどのように使うのか・・・私は、子どもたちの未来の保証に使うべきであり、結果としてそれが国民の幸せにつながると思いました。

 平成14年、私は、石原産業フェロシルト事件に取り組みました。同じように内部被曝の問題がありました。このとき、この問題をもっと表に出していく活動ができなかったことを大変反省し、後悔しています。参考:http://homepage3.nifty.com/aichigomi/

 今後長く続く問題ですが、若い世代のみなさんと一緒に活動していこうと思っています。

【松井先生の当日資料】図や表は省略してあります

「低線量」放射線内部被曝による子どもの健康障害
岐阜環境医学研究所 松井英介

はじめに
 先日、東電福島第一原発事故直後福島市に滞在していた若い女性に聞いた話では、事故後、金属の味を感じることがあったし、はっきりした臭いではないが、鼻に違和感を覚えることがあったという。
伊達市のひとの話では、稲が実る季節になっても、例年と違って、今年はスズメが一羽も来なかったという。ヒトの五感には個人差もあろうが、他の動物に比べて一般にヒトは鈍感なのだろうか。自然環境中に放出された、あるいは体内に取り込まれた「低線量」放射性物質を、私たちは一般に感知できない。

 

「低線量」放射線内部被曝と健康障害のメカニズム
内部被曝を知るにはどうすればよいか?“専門家”に訊くと、ホールボディーカウンター(WBC)で調べるとよいとの答が返ってくる。しかしWBCは、私たちの身体の中から出てくるガンマ線(透過性の強い電磁波)しか検出しないので、壊変の過程でベータ線(高速で飛ぶ電子、組織内での飛程は約10mm)とガンマ線の両方を出すセシウム137は検出できるが、ベータ線しか出さないストロンチウム90やアルファ線(ヘリウムの原子核、組織内での飛程は約40ミクロンm)しか出さないプルトニウム239は体内にあっても検出できない。尿や便、髪の毛や爪、抜けた乳歯などを調べることによってそれらによる内部被曝を評価できる。また、動物や魚の臓器・組織を調べることによって各核種の体内臓器組織内分布を推定することができる。
原子力安全・保安院が出した東電福島第一原発1、2および3号機から放出された事故後3月16日までの各核種放出量試算値データの一部を紹介する(表1)。
セシウム137(物理的半減期30.0年)1.5×1016 Bqと、ストロンチウム90(物理的半減期29.1年)1.4×1014 Bqを比較すると、セシウム137に比べてストロンチウム90の放出量は約100分の1だ。しかし、ストロンチウム90の健康リスクは、セシウム137の300倍もあるので、決して無視できる値ではない。
また、プルトニウム239(物理的半減期24065年)3.2×1009 Bqと、セシウム137やストロンチウム90に比べると、放出量は数桁少ないが、物理的半減期は2万4千年と長く、自然生態系や人体内での積算線量も高くなる。
さらに、プルトニウム239が出すアルファ線の体内局所でのイオン化作用は強力で、水の分子やタンパク質の分子を高率に切断する。中でも、DNAの二重らせん構造が切断されると、修復不可能なキズになる可能性が高い。これが先天障害や悪性腫瘍、さらに免疫不全や1型糖尿病、心臓循環器疾患など晩発障害の原因となる。

 

  東電と日本政府のデータ隠し 
問題は、原発を推進するための省である経済産業省の下に原発の安全性チェックを担う原子力安全・保安院があることだ。その保安院は自然環境中に放出された各核種の調査データを一般住民にわかりやすいやり方で公開しているとは、とても言えない。表1で紹介した2011年6月6日付公表の保安院データも、IAEA調査団向けに報告した資料であり、私たちが保安院のwebsiteにアクセスしても、見つけることはきわめて困難だ。
ストロンチウムとプルトニウムに関しては、文部科学省が9月30日になって、東電事故現場からそれぞれ80km、45km離れた土壌中から検出したことを公表した。経産省と文科省がそれぞれ別々に調査を進めている縦割り行政構造の問題点は以前から指摘されているが、最大の問題点は日本政府各省庁のデータ隠しだ。
日本の気象庁はSPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム) のデータを、手元にあったにもかかわらず、4月半ば過ぎまで公開しなかった。その結果、事故直後に現場近くから避難した家族が、たまたま風下に車で移動したため、小さな子どもともども汚染された空気に晒されるつづけることになった。何日か先まで汚染空気の流れを予測するSPEEDIが公開されていれば、余分な被曝を避けることができたのだ。
千何百頭もの肉牛の内部被曝とそれを知らずに食べた人びとの内部被曝も、百数十キロメートル離れた地域の稲藁が汚染されていたことは、これまたSPEEDIのデータから予想できたはずだ。汚染牛肉事件も政府の隠蔽がもたらした過剰な被曝だと言わねばならない。
従って、内部被曝を知るための民主的で闊達な議論は、自然環境に放出され生態系に負荷を与えている全放射性核種に関するデータのリアルタイム開示なしには成立し得ない。

 

問われる民主主義と住民自治
事故後間もなく9ヶ月が過ぎようとする今、広範な放射能汚染の原因を作り出した東電を軸にした原子力産軍共同体は、政府に巨額の税を投入させながら、除染ビッグビジネスに乗り出している。しかも、極めて深刻な問題は、高濃度に汚染された地域の除染が、放射性物質によって甚大な被害を受けた被災住民に危険な作業を押し付ける下請け・孫請けの形で進められていることだ。
杜撰な安全管理による除染は健康被害を拡げるものであることを広く知らせるとともに、
例えば南相馬市飲料水の水源である飯館村山林の樹木をすべて伐採して土を入れ替えることなど不可能であることを周知させる必要がある。
放射線から身体を守るには、放射性物質を身体の中に取り込まないようにすることにつきる。とくに小さな子どもや赤ちゃんをおなかにかかえたお母さん、授乳中のお母さんには、特別の配慮が必要だ。早く汚染されたところから避難することが必要。それも、個人的にではなく、幼稚園や保育園、小中学校が丸ごと移動できるよう、国と自治体に働きかける必要がある。受け入れ先では、子どもたちが安心して暮らし勉強できる環境を整えるべきだ。

 

内部被曝を外部被曝から区別することが肝要
外部被曝はおもにガンマ線が外から身体を貫いたときの、多くの場合短時間の影響であるのに対して、内部被曝は、身体の中に沈着したさまざまな放射性物質(核種)からくり返し、長期間にわたって照射されるおもにアルファ線とベータ線による影響だ。アルファ線やベータ線を出す核種の小さな粒が沈着した部位のまわりの細胞にとって、それらの線量は決して低線量ではない(「放射線は、可視光線と同様、距離の二乗に反比例して減弱する」)。
内部被曝を外部被曝から明確に区別しなければならない理由だ。
アルファ線による細胞レベルの生体影響はガンマ線に比べると、桁外れに大きい。ベータ線もガンマ線に比し非常に大きなDNA損傷を与える。ICRPは、ガンマ線1に対して、アルファ線20という放射線荷重係数を与えているが、ベータ線は同じ1としている。
ECRRは、世界各地の疫学調査結果から、ICRPのリスク評価モデルは100倍から1000倍も内部被爆のリスクを過小評価していると、批判している。
1988年に結成されたECRR(ヨーロッパ放射線リスク委員会)は、「低線量」放射線による内部被曝による晩発障害=さまざまな健康障害に警鐘を鳴らした。日本政府は年100ミリシーベルト以下は健康障害なしとしているが、ECRRの提唱するリスク曲線と日本政府の折れ線と間が、日本政府が無視している健康影響リスクだ(図1)。

 

 チェルノブイリ原発事故から学ぶ
チェルノブイリ事故25周年を記念して、2011年4月6日から8日までドイツのベルリンで国際会議が開かれた。その会議のプログラムとレジュメなどは、次のwebsiteで読むことができる。http://www.strahlentelex.de/tschernobylkongress-gss2011.htm
http://www.strahlentelex.de/Abstractband_GSS_2011.pdf
http://www.strahlentelex.de/Yablokov%20Chernobyl%20book.pdf
 上記国際会議で紹介された、Annals of the New York Academy of Sciences  Volume1181(Dirctor and Executive Editor Douglas Braaten)の論文集から、この間にウクライナやベラルーシで確認された先天障害やがん、その他の疾患の疫学データのいくつかを、紹介する。
(a)先天障害の増加
高度汚染地域で生きて産まれた新生児1000人の中に、事故の前には4.08だった先天障害が事故後の1987年から88年には7.82と倍近くに増えている。また、低濃度汚染地域においても、少し遅れて、事故の前には4.36だったものが1990年から2004年には8.00に増加している。
(b)悪性腫瘍の多発
チェルノブイリ事故以前と以後の人口10万人対がん発症数の推移を、ベラルーシのゴメル州とモギレフ州の、それぞれセシウム137による汚染度合いの異なる3地域別に比較したデータがある。それぞれの地域の15 Ci/km2以上ならびに5~15 Ci/km2の汚染地域において、1986年以降がんの発症が有意に増加している。さらにモギレフ州では、5 Ci/km2以下の地域においても、原発事故後がんの発症数が事故前の248.8から306.2へと有意に高くなっている。またベラルーシでは、甲状腺がんが、子どもおとなともに事故3年後から、当初の予想をはるかに超えて急激に増えている。
(c)1型糖尿病など様々な良性疾患の増加
チェルノブイリ原発事故以降高頻度に認められるようになったのは、先天障害や白血
病・がんなど悪性疾患だけではなかった。
ベラルーシの高濃度(ゴメル)ならびに低濃度(ミンスク)汚染地域における小児の1型糖尿病の発症は、高濃度汚染地域では事故以前に比し、優位に増加。低濃度汚染地域でも、上昇傾向がうかがえる。セシウム137の濃度が高いほど両眼の水晶体混濁が高頻度に観察されたことを示すデータがある。ベラルーシのゴメル州の18歳未満の子どもたちの種々の疾患の有病率を調べたところ、チェルノブイリ原発事故以前に比べ、1997年には、循環器(心臓)疾患が、13.3倍、呼吸器疾患が、108.8倍、泌尿器系疾患が、48.0倍、消化器疾患が、213.4倍、先天障害が6.7倍、腫瘍性病変が95.7倍に増えている。
(d)Annals of the New York Academy of Sciences  Volume1181(Dirctor and Executive Editor Douglas Braaten)の論文集のまとめ
この論文集のまとめ「一般民衆の健康と自然環境に対するチェルノブイリ・カタストロフがもたらした23年後の重大なる影響」と題された第15章には、今回の福島県などの放射線汚染とそれによる晩発障害、さらに今後の対策を考える上で、次のような示唆に富む内容が記述されている。
「・・・1986年には、4kBq/ m2以上の放射能で汚染された地域にほぼ400万人の人々が住んでいましたし、しかも約5万人は今なお危険な汚染に晒されています。有病率の増加、早すぎる老化、そして遺伝子異常が、すべての汚染地域で調査・研究されました。
 全死亡率の増加が、ヨーロッパ・ロシアでは最初の17年に3.75%、ウクライナでは4.0%に上りました。内部被曝のレベルは、植物による吸収とセシウム137、ストロンチウム90、プルトニウムおよびアメリシウムのリサイクルによって上昇し続けています。近年セシウム137の内部レベルは、“安全”と考えられている年1mSを超えたところでは、子どもでは50Bq/kg以下、おとなでは75 Bq/kg以下でなければなりません。・・・」。
(e)ベラルーシ共和国での心臓病の多発
2009年、ギリシャのレスヴォスで開かれた国際会議でバンダシェフスキー教授(病理学)が報告した論文から、ベラルーシ共和国での心臓病に関する部分を以下に紹介する。{チェルノブイリ事故による放射性物質で汚染されたベラルーシの諸地域における非がん性疾患、ユーリ・バンダシェフスキー(ミコラス・ロメリス大学、リトアニア、ヴィリニュス)、Proceedings of 2009 ECRR Conference Lesvos Greece, 翻訳:田中泉 翻訳協力:松崎道幸] からの引用}
  2008年のベラルーシ共和国の死因統計では、心臓病が52.7%と半数以上を占めている(下図)。
 
図1:ベラルーシ共和国の死因、2008年(訳注:外部要因とは事故・犯罪死など)

 


図2は、1997年と1998年にゴメリ地方住民に行われた病理解剖時のセシウム137の臓器別測定値を各臓器別に示したものです。赤の棒グラフが子ども、青が成人です。棒グラフの下の数字は、次のように各臓器に相当します。1;心筋,2;脳,3;肝,4;甲状腺,5;腎,6;脾,7;骨格筋,8;小腸。
子どもでは、セシウム137は甲状腺にもっとも高濃度に蓄積しており、甲状腺がんなど甲状腺疾患がヨウ素131だけに由来するものでないことを示唆している。ついで蓄積量の多いのは骨格筋、小腸、心筋とつづき、ベラルーシ共和国における子どもの心臓病多発の原因がセシウム137の心筋への高濃度蓄積に起因する可能性を示唆している。

 

 
図2:1997年と1998年にゴメリ地方住民に行われた病理解剖時のセシウム137の臓器別測定値(赤;子ども、青;成人)。1;心筋,2;脳,3;肝,4;甲状腺,5;腎,6;脾,7;骨格筋,8;小腸

 

子どもにおける生体内セシウム137蓄積濃度と心電図異常発症率について検討したデータでは、心電図異常の発症が、0-5Bq/kgでは17%であるのに対し、12-26 Bq/kgでは62%と急増、セシウム137の生体内濃度依存性に心電図異常が多発することが示された(以下の図3、バンダシェフスキー&バンダシェフスキー)。
 
図3:子どもにおける生体内セシウム137蓄積濃度と正常心電図を呈した

 

私たちは何をなすべきか
いのちと健康、とくに放射線の影響を受けやすい子どもをまもるために、私たちは何ができるのか、何をなすべきか?この問いに対する答は、放射性物質を体内に取り込まないよう最大限の努力をする!につきる。そのためには、以下に挙げる事柄が必要条件になる。
? 放射性物質を自然生活環境に出さないように事故現場と周囲環境を遮断すること。
? 放射性物質が自然生活環境に拡がらないように必要な手立てを講じること。
? 放射線物質による汚染地域から集団で汚染の少ない地域に疎開し、疎開先で今までの
ミュニティーを維持しながら働き、生活し、子育て・教育ができるように、財政措置をともなった法的措置を日本政府と地方自治体にとらせること。

 

 東電と日本政府への基本的要求事項
今回の事故の原因を作った東電を中心とした原子力産業界と国策として原発を推進してきた日本政府に要求すべき、放射線からいのちと健康を守るための基本政策
(a)「人間は核=原子力とともに生きていける」との考えを根本的に改め、汚染地域には住めないし農酪林漁業はできないとの前提で、国家100年の計を策定すること
(b)最優先課題として、集団疎開の権利を保障すること
(c)医食同源。安全な食の自給率100%の実現。そのために必要な一次産業(農酪林漁業)復興を軸とした産業構造の改革を行うこと
(d)いのちと健康を守るために有効な高精度の検診と医療・介護・福祉を保障すること

 

東電と日本政府に求める緊急の要求項目
? 放射性物質で汚染された汚泥や瓦礫の処理を全国の自治体に押し付けることによって放射能汚染を拡げるのではなく、放射性物質によって高度に汚染された東電原発事故現場に、当該汚泥や瓦礫の仮置き場を作り保管すること。
? 東電原発事故現場周囲の岩盤まで鋼矢板を打ち込み、放射性物質の地下水への拡散を極力防ぐこと。
? 自然環境中、酪農をふくむ農産物、水産物、食品中の各種放射性物質の全データを調査できる検査・相談ステーションの設置と人員の養成。すべての核種について放射線量と放射性物質の粒子径をリアルタイムで公開すること。
[nm(ナノメートル、ナノ=ミクロンの1/1000、ミクロン=ミリの1/1000)径の微粒子は数千キロメートルもの遠隔地まで飛ぶし、100nm径以下の微細粒子は胎盤を通過して胎児の遺伝子に影響を与える。]
? 食品の暫定基準値を改め、より厳しい基準値(許容線量限度値)を定めること。できるだけきめ細かく全国各地に食品の安全を評価できる相談所を設けること。
[ウクライナ保健省の基準値を参照されたい。ストロンチウム90についてもより厳しい基準値が定められていることに注目されたい。表2]
? 放射線感受性の強い子どもの健康障害を防ぐために、大人より厳しい子どもの許容線量限度値を定めること。
? 放射能汚染地域からのコミュニティーとしての集団移住を保障し、移住先での長期間にわたる生活と労働および教育を保障するための法制化と財政措置。移住先自治体の協力を得るための措置。国策として原発を推進した政府と東電の責任を明記すること。
? チェルノブイリの被害地域(ウクライナ、ベラルーシ、ヨーロッパ各国など)における内部被曝と晩発障害の調査研究結果から深く学び、広く周知させること。
 
 [参考文献]:松井英介著「見えない恐怖―放射線内部被曝―」2011年、旬報社刊(完)

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1月20日(金)のつぶやき

20:22 from Twitter for iPad
NPOでの「子ども自然体験隊」の活動事例を、保育大学の先生方が見学に来て来てくださいました。すごい!と感心して下さいました。私たちにとってはひらめいたことを実践したらこうなっただけですが、褒められうれしかったです。

by yoshikawa325 on Twitter
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1月19日(木)のつぶやき

08:33 from Tween  [ 1 RT ]
おはようございます。今日は、放射能問題の学習会を開催します。昨晩滑り込みで資料作成(^^;)。突然の参加もOK。午後1時~愛西市佐屋公民館大研修室です。何人集まるかな?広報不足でちょっと心配。blog.goo.ne.jp/aiainet_2005/e…

08:35 from Tween
いいですね。私も議会で何度も提案してますが不発に終わっています。また感想をお聞かせ下さい。RT @Teramoto_Sanae: おはようございます。今日は教育委員会の社会教育部門の事務を市長部局に委任することについて、府中市の事例を学んできます。

10:16 from Tween
了解です。ビデオを撮っておくつもりですが、未熟な腕前でして・・・期待しないでくださいね。ブログには要点を載せますね。 RT @_saku_chan: @yoshikawa325 とても行きたいです。ただ、同時刻の通院が~。残念です。後日のレポートを期待しております。

10:17 RT from Tween
避難道路や緊急時の展開スペース確保も無く、関係者の事故対応能力も不安な状況で、ストレステストなるものを大義名分に原発再稼働体制に入ってしまっていることは理解不能。私たち与党の関係議員も???野田政権の中枢は福一事故の本質がなぜわからない?!
谷岡郁子さんのツイート

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1月18日(水)のつぶやき

08:46 from Tween  [ 5 RT ]
【愛西市で学習会開催】19日午後1時~、愛西市佐屋公民館で「放射能から子どもの食と健康を守るために」の学習会を開催します。講師は松井医師。どなたでも参加できます。お待ちしています。blog.goo.ne.jp/aiainet_2005/e…

09:08 from Tween  [ 1 RT ]
「愛西市障害福祉計画(案)」についてパブコメ募集中!細かいことまで議会で発言できる機会がないのが現実なので、できるだけパブコメでも意見を出すようにします。city.aisai.lg.jp/contents_detai…

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