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▲鉄鋼スラグ問題 瀬戸内の報道(その2)

■産経webより
http://www.sankei.co.jp/keizai/sangyo/070825/sng070825001.htm

鉄鋼スラグが野積みに 兵庫・淡路島

 鉄鋼を製造する過程で副産物として発生し、道路の舗装などに使用される鉄鋼スラグ約9万トンが、兵庫県・淡路島の2カ所に野積みされるなどしていたことが25日、分かった。

 粉じん被害の訴えなどを受けた兵庫県は今年6月、大気汚染防止法に基づいて環境対策を取るよう業者を指導。スラグを販売した鉄鋼メーカーの山陽特殊製鋼(兵庫県姫路市)が7月から撤去を始めた。

 兵庫県などによると、同県西宮市の土木建設会社は、淡路島に砂利製造施設の建設を計画。平成18年7月、商社などを通じて山陽特殊製鋼からスラグを購入した。

 スラグは、兵庫県南あわじ市の砂利製造販売会社が管理する南あわじ市と洲本市の山中2カ所に搬入された。その後、施設建設計画が進まず、スラグは一部が野積みされていた。

(2007/08/25 21:55)

■朝日新聞webより
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200708250052.html

「鉄鋼スラグ」10万トンが野積み 淡路島

2007年08月25日

 東証1部上場の山陽特殊製鋼(兵庫県姫路市)が昨年、県内の業者に販売した「鉄鋼スラグ」約10万トンが1年近く、同県の淡路島の山間部2カ所に野積みされていることがわかった。周辺住民の苦情を受けた県が指導し、同製鋼はスラグの回収を始めた。スラグは鉄鋼製造過程で生じる副産物で、同製鋼は「製品として販売した」としているが、販売先の業者に売値を上回る運搬費を支払っていた疑いもあり、県は「産業廃棄物」の可能性もあるとして調査を始めた。

 同製鋼によると、昨年7月、砂利プラント造成工事用として同県西宮市の業者に売却。翌8月~今年2月に洲本市と南あわじ市へ運んだ。だが、プラント造成計画が中断し、野積みされたままになったという。売却代金と運搬費については「言えない」としている。

 西宮市の業者は「スラグをダンプで運搬しただけ。買ったのは淡路島の砂利製造業者だ」と説明する。

 県環境整備課は「スラグの売却を装った産業廃棄物の処分だった可能性があり、廃棄物処理法違反(無許可運搬)などの疑いも出てくる」としている。

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▲鉄鋼スラグ問題への取り組み(その4)

■過去10年、地域での環境問題への取り組みを振り返って

《 鉄鋼スラグ問題のはじまり 》

 愛西市の鉄鋼スラグの問題には、2002年頃から関わっています。

 現場は、以前から違法焼却など様々な産廃問題があり、2001年頃から県などと話し合いを持っていました。しかし、2002年に、私が立田村村議になったことで、現場が隣村の八開村なので、地元には、それほど大きくお知らせせず、コツコツと活動を重ねてきました。

 2002年頃に、きらきら光る「みたことのないもの」が持ち込まれ、驚いて調べはじめました。もちろん、県とも話しましたが、県は「リサイクル製品で、しばらくねさせないと使えない」と言いました。2002年の環境省との話し合いに、写真を持っていって、こんな事例があることも訴えたこともありました。

 しばらく寝させないと使えないと県は言いましたが、1年経っても、2年経っても、そして5年経った今も、その山は動きません。私は「誰もが要らないものは、廃棄物ではないか。リサイクルを騙った不法投棄ではないか。」と、当初から、県に疑問を投げかけてきました。その質問には、はっきりした返答がないまま、今日まできてしまったというのが現状です。

 住民の声に耳を傾け、もっと早い段階で判断をしていれば、こんな大きな問題にならなかったはず。フェロシルト問題のときもそうでした。赤い水が流れ出し、六価クロムが検出され、大きな報道にならないと県は動き出さなかった、今回も同じです。

《 わたしのゴミ問題活動のきっかけ 》

 久しぶりに、地元の産廃問題として「鉄鋼スラグ問題」がクローズアップされ、今までの活動のことが思い起こされます。

 平成9年、今から10年前になりますが、私は、今住んでいる愛西市の旧立田村に産業廃棄物問題(廃プラスチック専焼の計画)が起きたとき、ゴミ問題に関わり始めました。中日新聞が「暴力団関与」と報道した事例です。

 私は、地域の子どもたちの健康や、子どもたちの住みよい環境を守らねばと、活動をはじめたのですが、議会の一般質問で、私の活動に対して「立田の農業をダメにする人がいる」と、ほぼ名指しで非難され、傍聴席でつらい思いをしたことが、ふと思い出されました。しかし、それも、農業を大切に思われたが故と、今では思うことができます。
 その後、5年半、議会傍聴席は、私ひとりの時が多かったですが、傍聴をし続け、地域のことをいろいろ知ることができました。

 主婦だけで会をつくり、村内に10カ所もあった「野焼き問題」に取り組み、モグラ叩きのような通報作戦で、野焼き撃退をしたこともありました。

《 農業と産業廃棄物問題 》

 また、愛西市に隣接する津島市の産廃焼却炉からの黒煙問題では、「松葉のダイオキシン調査」を、募金を集めて行い、良いのか悪いのか、全国ワースト2という結果となり、それが新聞で報道されました。公表するときは、この地域の野菜への風評被害のことを考え、相当に悩みました。しかし、このままでいいのかと、自分に問いかけ、農村地域とかなり離れていることもあり、思い切って公表しました。
 農家からの心配の声もあり、一時的に農家の方々には不安を与えることとなりましたが、産廃施設に県が強く指導に入り、今では操業状況もよくなり、結果としては良い状況となっています。

 農業を大切にするってどういくことか、いつも風評被害のことを心配しながら、自問自答をしていますが、「環境問題は、ベールで隠しておいては、後々に更に大きな問題として、私たちのもとに戻ってくる。小さな段階で、ひとつひとつ”解決”をしていかねばならないもの。それが結果として、地域の環境を守ることにつながる」という考え方を貫いています。先日も農家の方からご意見を頂き、それがもとで、農家の方々が今の環境を守りたいと思っていることもよくわかり、よい交流ができました。苦情が交流に変わっていくという、とてもうれしい経験をしました。

 もうひとつ思い出しました。

 旧立田地区(現在、戸倉町)で、産廃焼却炉の建設計画が、もうひとつ持ち上がったとき、情報を持って、地区の総代さん宅を訪れたことがありました。その結果、地域の方々は、夜を徹して話し合われ、「みんなで金を出し合い、地域でその土地を買い上げて、阻止しよう」ということになりました。しかし、幸いにも、地域は土地を買い上げることなく、その業者は撤退しました。

 地域に大きな活動や動きがあることは、産廃の進入を防ぐということを、身をもって感じました。

 音羽町では、低農薬米「音羽米」で農家と消費者が結びつき、農地の安全を守るための活動がともにされています。そんなまちづくりが愛西市でもできるといいなあと思っています。そのためにも、農村地と市街地住民の間に壁ができないよう、お互い理解し合えるような情報のやりとりが必要だと私は思います。

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▲鉄鋼スラグ問題への取り組み(その3)

■県内搬入の届け出

 エージング中の鉄鋼スラグは、産業廃棄物だとなると、現在、三重県側(木曽岬町)に野積みになっている鉄鋼スラグの三重県生活環境の保全に関する条例で決められた「県内搬入廃棄物の届け出」がされていないことになるのではないかと、ふと思いました。

 リサイクルの名を騙り、県境を越えている廃棄物問題が他にもあるのかもしれないですね。

■県から問い合わせなし

 愛知県は、スラグを採取して検査をしているとのことですが、製造された会社が違い、原料である鉄くずもまちまちなのですから、鉄鋼スラグの品質にばらつきがあります。どんな結果がでるかはわかりませんが、安全宣言になるような検査ではないですね。昨日の申し入れのとき、測定していただいた粕谷先生の問い合わせ先も知らせてきましたが、愛知県から、水採取の場所や、測定結果について、問い合わせはないとのことでした。

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▲鉄鋼スラグ問題への取り組み(その2)

 海部地域の鉄鋼スラグ問題ですが、大きく報道され、たくさんの意見や情報がFAXなどで届きましたので、紹介します。誤報をブログで出すことはできないので、仲間と確認した情報のみ、掲載します。

・飛島村の鉄鋼スラグの大きな山がなくなりました。(ここは、検査値が高かった場所です)

・飛島村で。金魚の養殖池が鉄鋼スラグで埋め立てられて、そこにイチジクの苗が挿し木してあります。

・弥富と木曽岬町(県境)の鉄鋼スラグの量が、急に増えました。

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▲鉄鋼スラグ問題 愛知の報道(その1)

 8月23日に、新聞報道がありました。その後の報道をまとめてみました。
 今まで、会社名は公表されていませんでしたが、自ら記者会見をされたので、新聞でも会社名が明らかされました。調査が正しいとか間違っているとかの問題ではなく、検出されたのは確かなので、原因と対策をとっていくことが大切です。(中日新聞と某新聞社は、7月8日の水採取に同行しました。)

■070823(中日新聞):鉄鋼スラグから有害物質溶出 愛知県認定のリサイクル資材


http://www.chunichi.co.jp/s/article/2007082390073503.html

 愛知県の愛西市や飛島村などの5カ所で野積み保管されている鉄鋼スラグの溶出水に、環境基準を大幅に超える鉛やホウ素などの化学物質が含まれていることが22日、粕谷志郎・岐阜大教授(環境生態学)の調査で分かった。鉄鋼スラグは同県からリサイクル資材として認定を受け、公共工事でアスファルト舗装の路盤材などに使われており、粕谷教授は「環境への影響など、さらに詳しい調査が必要」と指摘している。

 鉄鋼スラグは、くず鉄などを高炉や電炉で再生するときに出る副産物。路盤材やコンクリート製品の骨材として利用されている。愛知県は02年、廃棄物を資源再生させるため県リサイクル資材評価制度(あいくる)を制定。同県蟹江町の産業廃棄物中間処理会社が作る鉄鋼スラグを、リサイクル資材に認定した。

 この中間処理会社や愛西市の別の会社も、同市などで鉄鋼スラグを野積み保管している。粕谷教授は、その5カ所の敷地から流れ出る水を採取、分析した。

 その結果、いずれも人体に悪影響を与える有害物質4種類を検出。ホウ素は5カ所すべてから1リットル当たり11-280ミリグラム(環境基準1ミリグラム)と、最高で環境基準値の約280倍だった。セレンは3カ所で0・27-0・65ミリグラム(同0・01ミリグラム)、鉛は1カ所で0・34ミリグラム(同0・01ミリグラム)といずれも基準値の数十倍に上った。また、検出限界以下の参考値ながら、ヒ素は3カ所で0・059-0・36ミリグラム(同0・01ミリグラム)。

 同県建設企画課は「『あいくる』の認定時に、化学物質の溶出がないか検査結果を業者から提出させているが、もとは廃棄物。品質管理を徹底する必要がある」と話している。同県資源循環推進課は「リサイクルが隠れみのになってはいけない。環境基準を超えるものは、『あいくる』とは認められない」と厳しい姿勢を見せている。

 粕谷教授は「鉄鋼スラグには、さまざまな有害物質が含まれている可能性が高い。検査を業者任せにするべきでない」と話している。

■070823(中日新聞):県の認定方法問題

■070823(中日新聞・夕刊):サンプル調査を開始

■070824(中日新聞):工場外で加工 申請なし

■070824(朝日新聞):保管場所の環境調査

■070824(中日新聞・夕刊):完成前の鉄鋼スラグは産廃 愛知県判断、適正保管指導へ
http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2007082402043563.html
2007年8月24日 夕刊

 愛知県弥富市などで野積み保管された鉄鋼スラグの溶出液から、環境基準を超す鉛やホウ素などが検出されたとする問題で、同県は、鉄鋼スラグを加工販売する同県蟹江町の産業廃棄物中間処理会社「共同建設」(露崎勇社長)が野積み保管している完成前の鉄鋼スラグについて「産業廃棄物にあたる」と判断。近く、廃棄物処理法に基づき、地下への浸透防止策を講ずるなど適切な保管をするよう指導する方針を固めた。

 同県によると、同社は二〇〇三年に路盤材用の鉄鋼スラグについて県のリサイクル材「あいくる材」の認定を申請した際、すべての工程を自社工場(弥富市)で行うとしていた。

 しかし、実際は、破砕などの処理をした鉄鋼スラグを六カ月以上、雨や風にさらす工程(エージング)を工場外の複数の敷地で実施。現在は弥富市や同県飛島村など六カ所で、野積み保管される状態になっている。

 同県は、エージング中の鉄鋼スラグについて「まだ製品とは言えず、産廃とみなされる」(廃棄物監視指導室)と指摘。地下への浸透を防ぐコンクリートやアスファルトの設置など、廃棄物処理法に基づく保管が必要としている。県は二十四日、県庁に同社を呼び、事情聴取。同社は、エージングを工場外で行っていたことを認めた上で「エージング前の段階で、すでに製品と考えていた」と釈明した。

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▲鉄鋼スラグ問題 瀬戸内の報道(その1)

鉄鋼スラグの問題は、瀬戸内で大きな問題となっています。
webで、記事を拾ってみました。

■今治、鉄鋼スラグ「一時保管所」をめぐる不安
http://www.janjan.jp/area/0605/0604280524/1.php

■産廃優等生 苦い教訓(保管場所誤り 健康被害):読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/feature/kankyo/20070313ft04.htm
黒っぽい砂状の鉄鋼スラグが、ダンプカーで運び出されていく。愛媛県今治市・津倉自治会長の石井礼一さん(71)は、その作業を見つめ、「撤去にこぎつけるまでは苦労の連続だった」と話した。

 鉄鋼スラグは、鉄鋼を生産する時にできる副産物で、主成分は石灰とシリカ(二酸化ケイ素)。国内では年間約4000万トンが出るが、産廃処分場に回るのは1%に満たず、ほとんどがセメントの原料やコンクリート骨材などに使われる優等生的なリサイクル資材。各省庁に環境配慮製品の使用を義務付けるグリーン購入法の「特定調達品目」に指定されている。

 43世帯、103人が暮らす津倉地区は、今治市から東に4キロ沖合の大島の西部にある。住宅地に接した小学校の校庭ほどの広さの湿地に、2005年11月から06年2月にかけ、計5万5000トンが搬入された。敷地一面に敷き詰めた上に、高さ約5メートルの山ができた。

 湿地を購入し、鉄鋼スラグの保管場所としたのは、「東武開発」(松山市、資本金1000万円)。大手製鉄会社から購入したスラグから道路の路盤材などの原料を作る「東方金属」(広島県呉市)の関連会社だ。

 ところが、06年初め、付近住民が「のどが痛い」「目がコロコロする」など健康被害を訴え始めた。3月、住民は「津倉環境を守る会」を結成し、撤去を求める嘆願書を県に提出。5月には、岡山大教授の協力を得て住民98人の健康調査も行った。目やのどの異常を感じる人が搬入開始直後と比べて2~3倍に増えた。1キロ離れた地域の住民に変化は見られず、鉄鋼スラグ搬入が原因と疑われた。

 住民側の動きに押され、東武開発は6月、敷地のボーリング調査を実施。その結果、スラグの撤去に踏み切ることを決めた。海水をためて塩を採る塩田の跡地だった敷地は、粘土層などが厚く、水がしみこみにくい地層と分かったからだ。

 鉄鋼スラグはアルカリ性が高く、粘膜や皮膚を刺激する。たまった雨水にスラグの高アルカリ物質が溶け、周辺大気中に拡散したとみられた。日本の土の多くは酸性で、スラグは土壌に吸着中和される。が、保管場所には水はけが良い場所を選ばなくてはいけない。

 「売買交渉の際、水を通しにくい土地であるという説明があれば、買わなかった。とはいえ、こちらも事前調査が不足していた」と住民との交渉窓口を務める上妻謙常務(63)は悔やむ。

 「有価物であり産業廃棄物ではない」として、住民と会社の話し合いを見守ってきた県の岡本靖廃棄物対策課長は、「広く使われているという安心感があり、健康被害は全く想定していなかった」と言う。

 リサイクル製品は取り扱いを誤ると周囲の環境や健康に悪影響を及ぼす、という苦い教訓が残された。産廃のリサイクルを進めるには、適切な情報提供が欠かせない。

 鉄鋼スラグ協会は昨年7月、前年に作成した1ページの「鉄鋼スラグ製品の管理に関するガイドライン」を8ページに拡充した。「(保管場所など)使用場所の現地調査をおこなうこと」など、取り扱い上の注意点を詳細に説明している。

 昨年12月半ばに始まった撤去作業は、4月ごろには完了する見通しだ。10億円を超える費用は、東武開発と東方金属が負担する。
(2007年2月23日  読売新聞)

 


 

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▲鉄鋼スラグが逆有償で取引

 関西地方では、毎日新聞一面トップと社会面トップの2本組の記事に、淡路島の鉄鋼スラグが逆有償で取引されていたことが明らかになりました。中部では、今日の夕刊に載りました。

 優秀なリサイクル材の名は、もう通用しません。

http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20070825dde041040056000c.html

鉄鋼スラグ:山陽特殊製鋼が実質処分 販売装い、数倍の運搬賃

 ◇10万トン、淡路島に一時放置

 東証1部上場の鋼材メーカー「山陽特殊製鋼」(兵庫県姫路市)が、鉄鋼の製造過程でできた副産物「鉄鋼スラグ」約10万トンを、リサイクルのために販売した形をとりながら、実際は「販売額」の数倍を運搬費名目で購入業者に支払っていたことが関係者の話で分かった。鉄鋼スラグはセメント材などにリサイクルされるが、同社から流れたスラグは兵庫県の指導を受けるまで、淡路島に放置されていた。購入した側が金銭的にも利益を上げる「逆有償」取引で、「99%以上リサイクル利用」とされてきたスラグが、一部で事実上の産業廃棄物として流通し、放置されていた。

 公共工事の減少で需要が減っているスラグは、廃棄物処理に数倍の費用がかかるため、逆有償取引が業界に広まっているとされ、新たな環境問題も生じかねない状況だ。

 山陽によると、同社は昨年8月~今年2月、姫路市の商社を通じて、同県西宮市の土木資材販売会社に約10万トンのスラグを販売した。同社で生じる約1年分の量で、淡路島に海路で運ばれた。海上輸送費や港湾使用料、荷役費などは運搬費名目で山陽が全額負担した。

 取引関係者の話を総合すると、山陽に支払われた代金は1トン100円前後だが、山陽が支払った運搬費は1トン千数百円。山陽が一億数千万円の支出超過となり、うち1トン約500円、計数千万円ずつが、資材会社と海運会社にそれぞれ支払われたという。資材会社は、同県南あわじ市の砂利製造会社に費用を払い、スラグは砂利会社の管理地2カ所に野積みされた。

 山陽によると、スラグは砂利プラント建設用地などの舗装用として販売したが、計画が中断したとして野積み状態が続いたという。雨で強アルカリ性の排水が流出し、粉じんによる健康被害の恐れもあるとされ、住民の苦情が相次ぎ、県は今年6月、資材会社などに環境対策を指導。これを受けて山陽が翌7月から撤去を始めた。

 山陽は「スラグは有用な製品」と強調するが、資材会社は「取引を仲介しただけ」、砂利会社は「置き場を貸しただけ」と互いにスラグの所有権を押し付け合っている。【日野行介】

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▲日進市のNPO法人Rinの見学に行ってきました

日進市で精力的に子育て活動をしているRinさんを訪問しました。

■Rinのおうち

 古い家を安価で借り、自主事業でつどいの広場などをしていらっしゃいました。広々とした日本家屋で、クーラーなしでもOKでした。

 どこのNPOも、苦労しながら、でも楽しく、やりがいのある活動をしていらっしゃいました。

■子育て支援センターを見学しました

 Rinは、今までの活動が評価され、日進市から事業の委託を受けています。委託で作っている毎月発行の子育て情報は、とてもわかりやすいものになっています。
 また、昨年、子育て支援センターの指定管理者になられたので、センターの見学にも伺いました。お部屋は満員。私が参加している地元のNPOが開催している「子育てサロン」と、とても雰囲気が似ていました。

 「子育て支援センターの役割で重要なのは、親育て・親育ちです。」とスタッフからの声。その役割が、十分に果たされているように感じました。

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▲鉄鋼スラグ問題への取り組み(その1)

■2002年に、見たことのない黒く光るものが・・・

 全国処分場ネットワークの取り組みに参加し、2002年10月、今から5年ほど前、私は環境省へ自宅付近の鉄鋼スラグの山の写真を持参しました。黒くてぴかぴかひかる巨大な山ができたのですから、驚かずには居られませんでした。

 その山は、一向に動かず、、数年前、千葉県にも鉄鋼スラグの山がどんどん増えていることを聞きました。そして、今年になって、四国の今治市で鉄鋼スラグから重金属が検出され、地域住民に気管支や皮膚の異常が出ていることを知りました。

■2007年2月:週刊プレイボーイ07年2月12日号に掲載されました。

 

このページも参照下さい(参照

■他地域との交流がはじまりました。

 今年の3月だったでしょうか、鉄鋼スラグ問題に取り組んでいる愛媛県議の阿部悦子さんも、こちらにいらっしゃって、野積み現場を案内しました。今治市のようすや、淡路島などに持ち込まれているようすなども伺いました。

 6月には、阿部さんも参加され、瀬戸内海全域の環境問題に取り組み、田尻賞を受賞した「環瀬戸内市民会議」の総会の講演にお招き頂き、フェロシルト問題と鉄鋼スラグ問題の類似点についてお話しさせていただきました。

■日経エコロジー 8月号に掲載(まだ新しい本なので、ご購入下さい)

 野積みされた鉄鋼スラグが、廃棄物なのか有価物なのか。今治市や淡路島での鉄鋼メーカーや業者たちの動きが、詳しく書かれています。

   

 中国の好景気で、鉄鋼スラグがだぶつき、公共事業が減って、需要も減っています。このまま今の状況が続けば、「6ヶ月寝かしている(?)鉄鋼スラグ」がこのまま放置されてしまう可能性もでてくるでしょう。

 鉄鋼スラグが強アルカリで、粉塵が舞うことは、どのスラグの山でも避けられないこと。そして、場合によっては、重金属類が含まれている。

 つまり、鉄鋼スラグの問題には、需要(市場性)の問題と環境問題とがあります。このふたつの問題がクリアされねばなりません。市場性を無視したリサイクル製品製造に、どこで歯止めを掛けるのか、国レベルのテーマです。

今治市や津島市で稲が枯れる事態が起きており、7月8日、岐阜大の粕谷先生と鉄鋼スラグ野積み付近の水たまりや、流れ出る水を調べました。

(つづく・・・)

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▲公開講座「議会を変える!」BY無党派・市民派自治体議員と市民のネットワーク

■名古屋市金山の名古屋市都市センターにて

 今回の講座のお知らせは、東海3県の議会宛に議員定数+αが郵送されたそうですが、私の手元には届かなかったということは、どういうことなんだろう?愛西市議会では届いていないということ?それとも、どこかでストップがかかったということ?

★ 四日市大の岩崎恭典教授の講演の概要 ★

 首長が市民参加を進めた場合、議会も頑張らないとお飾りになってしまいます。議会の役割を議員たちが再認識し、議会も市民との協働をすすめようと「議会基本条例」を制定した”北海道栗山町””三重県伊賀市”の事例が紹介されました。

<市民にわかりやすい議会を!>

・請願や陳情をした人に、いつ審議するか知らされない議会はおかしい!
・暫時休憩になり、議事録に載らないやりとりがされ、できあがった議事録をみても成り行きがわからない。
・一問一答の自由討議をしてほしい。
・政策を語って欲しい。

<情報公開条例に則した議会運営を!>

・三重県議会では、会派代表者会議をマスコミにも、県民にも公開している。
・鈴鹿市では、全員協議会の会議内容をテープ起こしして議事録を作成している。もちろん市民の傍聴も可。
・松阪市でも、市民が全員協議会を傍聴できる。
・議会は、市民に情報をオープンにする役割。

<個々の議員に、平等に発言の場と情報を!>

・松阪市では、無党派議員も、会派代表者会議に出席する。

議会の必要性>

・合併の是非、市としての意思表示など、議会には意義がある。動かすのも議会。動かなくするのも議会。

<情報提供と情報共有の違い>

・一方的に情報を市民に投げ、「知らせました」では無責任。これは、情報提供であり、情報共有になっていない。一方通行ではいけない。
・出前トークなどで共有を。

<地域の利害から離れた位置で活動すべき>

・区長は、地域の細々とした声をまとめる役割。議員は、市全体的な見地で活動をすべき。

以上のようなお話や、会場からの情報提供がありました。市民のみなさんから「議員なんか・・・」と言われないように頑張っていかねばと、改めて感じました。

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▲全員協議会がありました

 18日、午後1時半から、行政からの報告を目的とした全員協議会がありました。報告内容をかいつまんでお知らせします。

 また、全員協議会が終わってから、議員研修として、愛西市総合計画について、名古屋大学院教授・後房雄氏より講演があった。

■全員協議会

★草平小学校、欠陥建設が判明

 耐震工事のためのボーリングにより、基礎と柱が15センチもずれていたことが判明。当時(昭和48年建設)の建築施工業者=(株)日東建設、設計監理業者=(株)ワシノ設計が、全員協議会にて謝罪をした。改修工事を責任を持ってするとのことだった。

 手抜きの建築の問題が多い中、何らかのペナルティーが必要では?との意見がでた。私もそう思う。

★平成19年度常任委員会行政視察について

1.総務委員会 10月30日(火)~31日(水)
  場所 : 山梨県甲斐市 その他
  目的 : 行財政改革の取り組みについて

2.文教福祉委員会 11月6日(火)~7日(水)
  場所 : 大阪府柏原市、その他
  目的 : スタディ・アフター・スクールについて

3.経済建設委員会
  場所 : 蒲郡市・田原市・浜松市
  目的 : 企業誘致について

★愛知県後期高齢者医療広域連合議会 議員名簿

★未評価家屋等調査実績報告

★立田・八開巡回バス出発式

★あいさいポケット情報

 愛西市についての統計データが、名刺よりちょっと大きなサイズに書かれています。面積は?とか、農業人口は?とか、なかなか覚えきれない私には、お助けグッズになりそうです。

★愛西市総合計画

 市民参加で作られた計画です。市民参加が進む中、議員の役割は何かが問われます。

★光化学スモッグ観測地区が拡大されました

 以前、私のブログでも紹介したかもしれませんが、豊橋市から田原町にかけて、光化学スモッグのため、子供たちに健康被害がでました。それを受け、観測地が拡大され、愛西市でも観測されるようになりました。

★旧トーヨーボールについて

 配付資料には、「跡地競売」と書かれていましたが、競売に掛かったのは、建物+土地。3度目の競売でやっと入金があり、新たな所有者が決まりました。これで解決ではなく、早期解体に向けて、これがスタートとなります。

★老人休養ホーム「永和荘」

 県の施設ですが、利用者が少なく閉鎖になります。今まで通りに愛西市が運営するならば、無償で愛西市に譲り渡すとのこと。老朽化が進んでおり、修理費が1億円必要との資産を市はしています。これらを踏まえ、利用価値があるかの評価が今後必要になります。

★保育料改訂

 県下で一番安い保育料。来年度から愛西市は値上げに。
 愛知県からは、第3児以降保育料が無料に。

★経営構造対策関連推進指導調査会議の報告

 集落営農の目標値が達成できていないとの報告あり。

 

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▲音羽町で講演をしました

■音羽米のために環境を守る!

 音羽米の生産者や消費者のみなさんにお招きいただき、産業廃棄物問題についてお話をさせていただきました。

 音羽町の回りは、山で囲まれ、ちょっと油断をすれば、不法投棄の絶好の場となってしまいます。安全なお米を守るため、みなさん一丸となって、産業廃棄物の問題にも取り組んでいらっしゃいました。

 私は、音羽町には、7~8年頃前から何度も伺っています。今まで、何度か問題は起きていましたが、そのたびに、市民のみなさんが一生懸命解決の道を探られ、その応援をしてきました。

■生産者と消費者がつながった(地産地消)のまちづくり

 音羽町では、100人を越える生産者が、減農薬の米作りに取り組んでいます。それだけでなく、ひまわり農協が介し、地域の消費者とつながりでき、地産地消のしくみができています。

 減農薬で作物を作るのは大変な作業です。その苦労が報われなければ、生産者としての取り組みも広がりません。また、安全なお米を食べたいならばと、消費者が生産者を支えます。そんな10年以上の取り組みのお話もきいてきました。詳しくはこちら

 愛西市で減農薬農業をしていらっしゃる方も、消費者と結びつきたいとの希望を持っていらっしゃいます。12月に、有機農業推進法ができました。こういった付加価値のある作物が、欲しいと思う消費者の手に届くしくみを作っていけたらなあと思っています。

■手を挙げれば、どこでも止まってくれるコミュニティーバス

 名鉄本線の「名電赤坂駅」に降り立ち、駅前で見たのは、コミュニティーバス。バスと言ってもワゴン車です。

 講演には、友人の町議の二村さんも参加してくださり、講演後、コミュニティーバスの今までの経緯やコスト減の工夫などについて聞きました。後ほど、資料も送って下さるとのこと。愛西市も、9月から巡回バスが走りますが、改善を加えながら進めていかねばなりません。参考となる話しが、いろいろ聞けました。

 講演に行った私ですが、まちづくりについてもちゃっかりと勉強してきました。

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▲議会だより「あい愛通信」へご意見を頂きました

■議会報告「あい愛通信・第23号」、中日新聞に折り込みで入れました。

 8月6日、議会報告を新聞折り込みに入れ、たくさんのご意見を頂きました。メールやお会いしたときにご意見を頂くことが一番多いのですが、、昨日は、残暑見舞いのお葉書で、匿名ですが、届きました。

市民の皆さんから頂いた意見は、
・斎場建設について:「民間でできることは民間で」
・斎場は、広域で。
・斎場計画の場所に問題がある。
・児童館については、余裕教室の利用をするように。
・出した補助金への監査はどうなっているか。
・トーヨーボールの件、がんばれの激励。
・自分の意見とびったりだ。
・給食問題では、入札はやめた方がよい。
・企業誘致より大切なのは、今ある産業を大切にすること。
・排水問題
・その他

 ハコモノづくりを望む声よりも、ハコモノを造ることへの批判の方が多くなっていることを、つくづくと感じます。こういった意見が届くのは、本当にうれしいことです。私の活動の後押しになります。ありがとうございました。

以下、最近の議会便り
 6月 8月

 

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▲愛西市自慢の地「船頭平閘門公園」での筏下り

「郷土の文化財を活用した地域づくり」~舟運の歴史を考える筏下り~
  (主催:NPO法人 木曽川文化研究会)

 昨年は、9月に行われ、参加者だった私。今年は、支援団体の一員として参加しました。

 8月12日(日)、朝9時に集合。筏乗船希望者の受付が行われました。昨年は、木曽福島から筏師が参加しましたが、今年は、郡上から。子供たちは、筏に乗って、閘門公園の小運河を出発し、長良川河口堰まで下りました。

 私たちは、「ヨシを使った工作教室」と「食の部門」を担当しました。

 

 工作教室では、ヨシ船の作り方、ヨシ笛の作り方、草笛の作り方などを教えました。また、食の部門では、冷たい水にきゅうりやトマトを浮かべ、丸かじりできるコーナーを担当。最近の子供たちは、きゅうりやトマトを丸かじりしたことがなく、おいしいおいしいと大喜びでした。

 また、冷や麦をゆでて、参加者みんなで食べました。

 こどもたちによるスイカ割りもおこなれましたが、公園にブラジルなどの他国の人たち30人くらいも来ており、飛び入りでスイカ割りに参加しました。他国の人たちとも交流ができ、夏休みの良い思い出になったと思います。

 今年は、愛西市のこどもたちにも声掛けができたので、幼児から中学生まで、たくさんの子供たちが参加してくれました。閘門公園は、愛西市にあり、自然一杯の自慢の地域です。愛西市の環境教育の拠点として育っていったらいいなあと思うのです。

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▲テレビドラマ「はだしのゲン」を観て

■絶対戦争をしてはいけない。

 テレビドラマは、ほとんど見ない私ですが、ふと、テレビをつけたら「はだしのゲン」がはじまるところでした。すぐに釘付けになり、二日目は、はじまる数分前からテレビの前で待機しました。久々に感動的なドラマをみました。2日経った今も、脳裏から離れません。

■世界平和のために、日本はどんな役割を果たすのか

 地方自治体では、有事に備えた計画がつくられ、国では、テロ対策特別措置法の延期の問題がテーマになっています。

 私は、日本独自の世界平和への貢献のしかたがあると常々思っています。世界唯一の被爆国であり、それも2市が悲惨なめにあっているのです。この悲惨さを世界に発信することこそが、日本だけができる「平和貢献」なんだと思います。

 毎年、各地で「朗読劇・この子たちの夏」が手作り上映されています。そして、今年は「はだしのゲン」がテレビドラマ化されました。日本国民が、子孫に原爆や戦争の悲惨さを伝えていくことは当然のことですが、こういったドラマを世界に発信していくべきだと思いました。

 人としてのくらしを大切にした政治が行われることを、地方政治にも国政にも望みます。

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