考える年代になりました

若い、若い気でいた、若いつもりでいる
でも老いは必ず誰にもやってくる

母親らしい母ではなかったけど
それでも母がいる時は娘でいられた

娘、若いから何も知らないで済まされた

でも、母亡き今は何も知らないでは済まされない

入院中のこと、母の老人の気持ち
亡くなった後のこと
葬儀、位牌、お 墓、お寺さん、お布施、法要
あらあら何も知らないわ

でも、そこはそこ、餅は餅屋
病院では医師、看護師？看護士？
昔居た家政婦さん⇒介護福祉士さん、ヘルパーさん
葬儀は葬儀会社が、しきたりを重んじつつ
今風に省略出来るところは省略して
失礼があってはならないところは教えてくれて
お位牌も仏壇仏具屋さんが懇切丁寧に教えてくれて
インターネットを見れば何でも解る時代になりました

三七日、五七日、七七日、
時間が経ち落ち着く部分と
時間がいくら経っても不安定な部分と
もっともっと時間が経たなければ
母の死を受け止めることが出来ないのでしょう

今はただただ、目の前の母の死に関することで
やらなければならないことをこなしていくだけです

『子孝行の時代』

兄が
「俺は親孝行らしいことしてやれなかったけど、ママは子供孝行だぞ
あれで＝点滴、酸素マスク、尿管、血圧心拍数計装着、意識混濁もしくは無し
ずっと居てみろ、意識があったり、話せる、回復するならともかく
あのままで居たら本人も可哀相だけど、周りがみんな参っちゃうぞ
お前だっていくらそんなに遠くないって言っても柏⇔浅草、何回も来れないだろ
先生も延命措置をとって生かせておくより本人の生命力に任せましょうって…
痛みはなく、寿命で天寿を全うしたんだから、良いんだよ
寝たきり、認知、何も無く最後まで自分で歩き、やることをやって
誰にも迷惑を掛けず亡くなったんだから、子供孝行なんだよ
メソメソしてたらママだって成仏出来ないぞ」

本当に高齢化⇒高齢社会
６０歳７０歳の人が８０歳の人を介護する時代です
中には同じ年や自分より若い人の介護の場合だってあるそうです

老人の高齢者ホーム
月々１４万なにがし・・・お安いってどう言う感覚よ
そんな人が（入居出来る）どれだけ居るのよ
確かに、お金持ち、お金を貯めた、年金をもらってる
払える人も居るのでしょうけど、老後のお金は本当に掛かる

生活出来るほどの年金も無く、身よりもなく、って方が
沢山いらっしゃると思う

母はお金こそなかったけど、借金も綺麗に清算
残された兄の住む場所、生活に困らないように、全て成し終えて
ARちゃんわたしと三女の幸せを見届け
可愛がってた長女二女にも見送られ惜しまれつつ亡くなった

誰にも何にも迷惑を掛けず、老後の生活を送る
誰にも何も迷惑を掛けずに、最期の時を迎える

簡単なようで難しい
これが出来た母は素晴らしいと思う
親孝行らしいことは何一つ出来なかったけど
兄とわたしが居たことは母にとっての親孝行だったと思いたい
母は子供孝行をして、最期は清く潔く人生の幕を閉じました

この先何年生きるか解りませんが
子供や周りに迷惑を掛けないように、
掛けても許されるような可愛いおばあちゃんに
自分らしく、良い人生を歩んでいきたいと思います

母が残してくれたもの、大切にして生きていきます
合掌