風邪をひきました。夏風邪ならぬ秋風邪です。
勤めは休まなかったのですが、帰宅したあとはグッタリしてしまって、何もする気が起きません。
一時は首位を窺うか、というところまで迫ったドラゴンズがいつの間にかBクラス転落の危機を迎えていたのも、風邪に対する抵抗力を奪っておりました。
寝込む-ということはなかったのですが、いつまでも咳が止まらない。夜中、急にゴホゴホとやり始めて目を覚まし、しばらく朦朧としたままで起きている。勤めがあることを考えると眠らなきゃいけないと思って、呑みたいのではないが、焼酎に手を伸ばす。
浅い眠りを貪って朝を迎えますが、軽い宿酔(ふつかよい)となんとなく寝不足かなぁ、と思いながら出勤。
夕方になると欠伸(あくび)が出て身体もだるい。ドラゴンズのせいで気力も沸かない。
疲れて家に帰り、早めに就寝するのですが、寝就いてしばらくすると、恒例になったように、咳で目覚めます。
翌朝はまた寝不足気味で出勤。歳も如実に顕われてきているなぁ、と思ったりしているうちに、三週間もブログの更新をサボっておりました。
風邪をひき始めて一か月以上も経った今日もたまに咳が出ます。
その間に金木犀(キンモクセイ)の花が咲き、満開になり、散り始めていました。
私の住むマンションの裏手に十本ほどの並木があるのを、先日初めて知りました。マンションのすぐ後ろを走る武蔵野貨物線の土手下に植えられています。
新松戸の駅へ出るのにはマンションの裏口を出て、キンモクセイの並木の下を歩くのが一番近道なのですが、片側は貨物線、片側はマンションという味気ない道なので、遅刻しそうなとき以外、ほとんど利用することがありません。何日も気づかなかったのでした。
キンモクセイは虫媒花です。ところが、花に近づくのはハナアブというアブの一種だけだそうです。
調べたところ、花の香りの主成分のうち、γ-デカラクトンという成分がハナアブ以外の他の虫を敬遠させるらしい。樹木も草花も虫を寄せつけてこそ次代の繁栄があるはず。それなのに、キンモクセイには客を限定しようという気位の高さがある、というか、へそ曲がりなところがある。共感を覚える花です。
ずっと雨のつづいた月曜日がようやく晴れたと思ったら、火曜日は昼ごろから雨になりました。会社帰りに駅前のスーパーで買い物をしなければならないときに雨というのはじつに鬱陶しい。
しかし火曜日の夜は、なぜかのどかな気分で歩いている自分がいました。キンモクセイの花がすでに散りかけて、匂いが薄くなっているのが頃合いでありました。
蛇足ですが、ハナアブの仲間にはビルゲイツハナアブとポールアレンハナアブという新種がいるそうです。億万長者の二人が双翅目という蝿の仲間の研究に寄付をした功績だそうです。
写真の左手前にも三本のキンモクセイがあります。高木のキンモクセイが十本も並んでいるのは珍しい。よってこの通りは、私によって金木犀通りと名づけられました。
キンモクセイは今年は香りが薄かった気がします。
あさじが今度CXスーパーニュースに出るから見てね!
なんと実家での撮影です。