雪です。
明後日から三月だというのに、初雪です。出勤時は霙でしたが、十時ごろから雪に変わりました。
千葉県北西部では、雪が降るのは去年二月九日以来です。雪国の人はウンザリでしょうが、あまり雪を見ない者には、雪は心を躍らせるものがあります。
しかし、せっかくの雪も昼過ぎには雨に変わってしまいました。もちろん積雪はありません。
雨に変わった瞬間、鬱陶しい気分になります。先週の土日と二日つづけて好天だったツケを払うみたいに、月曜日から五日の間、太陽の光がないのですから……。
鬱状態も快方には向かいません。
中国には「蜀犬、日に吠ゆ」という諺があります。
蜀というのは三国志で有名な蜀のことで、現在の四川省あたりです。いつも雲が垂れ込めていて、陽光の乏しい土地です。
ここで生まれ育った犬は、太陽が出るのを滅多に見たことがないので、太陽が出ると愕いて吠えるという意味。すなわち世間知らずのことです。
太陽に向かって吠えたところで意味がないし、敵うわけもないのですから、蟷螂の斧という意も含まれているのかもしれません。
しかし、これだけ雨や曇天の日がつづくと、蜀犬……だけではなく、蜀人も出てくるかもしれません。
「こざと公園」ではダイサギ、コサギそれぞれ二羽が羽を休めていました。寒いから動きたくないのか、首をすくめたままじっとしていました。
どこからやってくるのかわかりませんが、何もしないのなら、こんな寒い日にわざわざくることもなかろうに、と思いましたが……。
おぢさんも貴重な昼休みの時間を割いて、わざわざ寒い中を出かけて行って、カメラに収め、早々に会社に戻りました。
今日の松戸は最高気温3・6度(松戸には気象庁の観測所がないので、我孫子の記録です)で、今冬最低でした。
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