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JAL123便墜落事故-真相を追う- 圧力隔壁説の嘘(1)

まず、事故調査報告書に書かれている「事故原因」を下記に引用します。

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4.2
本事故は、事故機の後部圧力隔壁が破損し、引き続いて尾部胴体・垂直尾翼・操縦系統の損壊が生じ、飛行性の低下と主操縦機能の喪失をきたしたために生じたものと推定される。

  飛行中に後部圧力隔壁が損壊したのは、同隔壁ウエブ接続部で進展していた疲労亀裂によって同隔壁の強度が低下し、飛行中の客室与圧に耐えられなくなったことによるものと推定される。

  披露亀裂の発生、進展は、昭和53年に行われた同隔壁の不適切な修理に起因しており、それが同隔壁の損壊に至るまで進展したことには、同亀裂が点検整備で発見されなかったことも関与しているものと推定される。
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よく読むと全て「推定」という言葉で締め括られており、少なくとも調査報告書が出た時点(1987年)では、事故調査委員会も「圧力隔壁説」を断定した訳でないことがわかります。しかし、事故調査を2年間も続けて「推定」原因しか載せられないというのはどうしたことなのでしょうか?原因が特定できなかったなら、他の考えられる原因を併記できなかったのでしょうか?

結果的に、このこの報告書に書かれていることが日航機墜落の直接の原因とされ、世間に流布することになります。しかも「推定」原因でありながら、事故調査委員会はこの事故の調査は終了し、今後も再調査の予定はないこと表明しているとか。事故調査に時効はなく、疑義が生じれば再調査を行うことは国際的ルールでありながら、敢えてそれを行わないというのは、事実上「『断定』したも同然」と解釈できるでしょう。

文言(証拠)に残る形での明言を避け、実行の有無で状況を作り上げてしまうというのはお役所の習性であり、世間の目を誤魔化すための彼らの常套手段ですから、それはそれとして理解するしかありません。しかし、520人もの命を奪った重大事まで同じ態度で扱うというのでは、もはや国家機関として体を為してないばかりでなく、日本国民全体への裏切り行為です・・・尤も、国家機関だからそうなんだという皮肉な声もあり、だからこそ「黒い霧」なるブログが成立するのも事実なのですが。

話が逸れました。
「圧力隔壁説」の否定的見解は、複数の研究者が優れた著作を残されているので、ここで多くを語っても新しいことは何も出てきません。次回は、「圧力隔壁説否定論」の概要をざっと眺めてみたいと思います。
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