時々新聞社

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「せんたく」議連の発足、政界再編に熱気?

2008年03月06日 | 政治問題
知事や学者、財界人らによる運動組織「地域・生活者起点で日本を洗濯(選択)する国民連合」(せんたく)と、同組織と連携する超党派議連「せんたく議員連合」は3日、東京都内で合同発足総会を開いた。議連には自民党から51人、民主党47人、公明党8人、国民新党1人の計107人が参加した。
せんたくとせんたく議連は、次期衆院選で各党によるマニフェスト(政権公約)の競い合いをめざす。総会ではせんたく議連共同代表となった自民党の河村建夫・元文部科学相が「ねじれ現象は各党が競い合う千載一遇のチャンス」とあいさつ。もう一人の共同代表である民主党の野田佳彦・元国会対策委員長も「次期衆院選は歴史的な政権選択の選挙にしたい」と語った、と報じられている。
今までにも、数多くの「新党」や「新政治組織」が生まれてきた。そして、その度に、国民はこれらに何らかの期待を込めて支持してきたが、結局は何も変わらなかった。
落ち目になった政党の議員が、自らの当選のために「新党」に鞍替えし、ブームに乗って当選した暁には、もとの鞘に納まるというのが、今までの経過だ。
なぜ、そのようなことが繰り返されるのだろうか?
「新党」、「新政治組織」といってもその理念や目標がはっきりせず、あいまいな「改革」や「生活者起点」などのスローガンだけが一人歩きしているだけだ。今の自民党政治の大本を変える政策を持たず、結局は、自民党型の政治を温存するために結成されているものだ。
そういう目で、今回の「せんたく」を見てみると、参加している議員も、自民党51人、民主党47人、公明党8人、国民新党1人と、寄り合い所帯にすぎない。
東国原知事などの人気にあやかって集まってきた烏合の衆にほかならないのは明らかではないか。
このようなメンバーで、一体どのような「改革」ができるというのだろうか。
現職の国会議員が100人以上もいるのだから、本当にやる気があるのならば、わざわざ「新党」などを作らなくても、今すぐにでもできることはあるはずだ。
にもかかわらず、あえて「新党」、「新政治組織」に参加するその真意は、まず疑ってかかるべきである。