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●東京電力は柏崎刈羽原発への核燃料の装塡を完了させて再稼働に前のめり…「原発はもう、あり得ない」! 「脱原発の約束はどこに」?

2024年05月08日 00時00分12秒 | Weblog

/ (2024年04月29日[月])
原発はもう、あり得ない」…13年前のあの日、あの時、ニッポン中のみんながそう思ったはずなのに…、「脱原発の約束はどこに」行ってしまったのか?

   『●核発電人災のアノ東電の柏崎刈羽核発電所に、
     「寄生」委がお墨付き!? 凄いよなぁ、ニッポン…愚かだ
   『●東電核発電人災から13年: 汚染水海洋投棄を強行し、柏崎刈羽核発電所
     を再稼働したい東電…3.11の教訓は? 能登半島地震の「警告」を無視…
   『●能登半島地震と珠洲核発電所建設計画凍結と断層の上に建つ志賀核発電所
      …それでも再稼働・新規建設したいという核発電〝麻薬〟中毒患者ら
   『●小出裕章さん《今回一番学ばなければいけないことは、志賀原発が止まっ
     ていてよかったということ。…原発が1年間稼働すれば、広島原爆が…》
    「能登半島地震の「警告」を無視し続ける気らしい、キシダメ首相
     らは。正気だろうか。この間も、愛媛県で地震があり、震源は
     アノ伊方原発の極近傍。10kmほどの位置だったそうだ。
     さらに、千葉県沖でも、地震が続いているようだ。」

   『●《原子力規制委員長「慎重にやっていただきたい」》《花角英世知事、核燃
     料セットは「検査の一つの過程」》…委員長も県知事も何を言っているの?
    「先日も地震があったばかり…「日本一細長い佐田岬半島の付け根に
     位置する伊方原発は、周辺住民にとって、
     日本一避難しにくい原発」だというのに、昨夜、またしても
     豊後水道を震源として大きな地震発生。即座に
     《伊方原発「異常なし」》だそうだ…。」

   『●“日本一避難しにくい原発”伊方原発…大島堅一さん「エネルギー政策で、
     インフラが不十分で逃げにくい場所を選び、差別的にリスクを押し付け」
   『●3.11東京電力核発電人災の教訓はどこに? 能登半島地震の警告は?
     正気だろうか? 東電に核発電所を運転する資格や能力は在るのかね?
   『●日刊ゲンダイ【注目の人 直撃インタビュー/ジャーナリスト青木美希氏が
     100人超の取材で辿り着いた結論「首相が決断すれば原発は止められる」】
   『●そもそも東京電力に核発電所を稼働する能力、そして、倫理的に見てその
      資格はあるのか? 人災を被った福島を「原状回復」して見せてほしい
   『●原子力「推進」委員会のメンバーは、「トイレなきマンション」「非常口
       なきマンション」、正気でそんなモノに「住みたい」ものかね…?
   『●松久保肇さん「いずれ原発が動くことが前提になると、出力制御の増加や日中
      の電気の市場価格低下が見込まれ、再エネに対して投資意欲が損なわれる」

   『●樋口英明さん《脱原発を妨げているのは「原発回帰にかじを切った岸田
     (文雄)政権でも、電力会社でもない。私たちの先入観だ」と話した》

 高橋真由美さん《能登の被害を見て事故時の避難は不可能だと感じた。各地で大きな地震が頻発しているのに、まだ原発に頼るのかと高橋さんは絶望的な気持ちになる。「原発はもうあり得ない。ましてや柏崎刈羽は世界最大級の発電所。事故が起きたら福島どころではない。人命優先ならば再稼働という答えはでないはずだ」》。東京電力は、まずは福島を《原状回復》し、廃炉作業を終え、《故郷や人間関係など失ったものは大きく、今も将来が見えずに不安が付きまとう》人々を元の生活に戻して見せてくれ。話は、それから。それにしても、花角英世新潟県知事がなぜ激しく抵抗しないのか、《核燃料セットは「検査の一つの過程》に過ぎないなどとのんびり構えているのか、さっぱり理解できない。所詮は、カルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党の「麻薬」中毒者に過ぎず、元々、県知事にしてはいけなかったのだ…。
 片山夏子記者による、東京新聞の記事【「原発はもう、あり得ない」福島から避難した新潟でまた…柏崎刈羽再稼働に前のめりな東京電力への怒り】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/323833)。《東京電力は、柏崎刈羽原発(新潟県)7号機への核燃料の装塡(そうてん)を26日に完了させ、再稼働に前のめりな姿勢を崩さない。福島の事故で福島県から新潟市に避難した被災者らは「福島の廃炉も見えず、能登半島地震のように地震が頻発する中、再稼働するというのかと強い反対の声を上げる。(片山夏子)》。

 大手電力会社による「出力制御」 ➙ 姑息な再エネ潰し。核発電を続けたいがために、再エネを育てることもせず、潰しまくる。なぜ、さっさと再エネにシフトしないのか。正気ではない。狂気。(実際は核発電の方がはるかに高い)コストが安いだのというデマをふりまいて、議論を矮小化し、核発電を推進する。安かろうが高かろうが、核発電など二度と御免だし、そもそも、核発電を行う能力も資格も無いニッポン。13年前のあの日、あの時、みんなが思ったでしょ、核発電なんてもうこりごり、と。「利権」「裏金」「脱税」党やその支持者を中心とした核発電「麻薬」中毒者といった、愚かな発電方式を押しつけてきた者達を怨嗟したはずです。「脱原発の約束はどこに行ってしまったんですか? 

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/323833

「原発はもう、あり得ない」福島から避難した新潟でまた…柏崎刈羽再稼働に前のめりな東京電力への怒り
2024年4月27日 06時00分

 東京電力は、柏崎刈羽原発(新潟県)7号機への核燃料の装塡(そうてん)を26日に完了させ、再稼働に前のめりな姿勢を崩さない。福島の事故で福島県から新潟市に避難した被災者らは「福島の廃炉も見えず、能登半島地震のように地震が頻発する中、再稼働するというのかと強い反対の声を上げる。(片山夏子

     (柏崎刈羽原発(資料写真))

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核燃料セットが完了 借金返済のための柏崎刈羽原発再稼働 残る手続きは新潟県の同意のみ


◆能登半島地震で恐怖がフラッシュバック

 福島県郡山市から新潟市に避難した高橋真由美さん(52)は能登半島地震の長く激しい揺れの中、東日本大震災と原発事故を思い出した。避難先の新潟市西区は震度5強を記録。「柏崎刈羽は大丈夫か」と頭によぎった。震災時4歳だった娘(17)は当時の恐怖がフラッシュバックして泣きじゃくり、呼吸がうまくできなくなった。

     (高橋さん宅近くの郵便局は能登半島地震で、駐車場などで
      30センチ以上路面が下がって地中の配管がむきだしになる
      など、大きな被害を受けた=24日、新潟市西区で)

 「逃げろー」。家は海から2キロ。津波がすぐ来るとのニュースを見て飛び出したが、駐車場の側溝が20センチほど隆起し段差などで車が出せなかった。家族4人で車を持ち上げ、何とか避難した。

 高橋さんは13年前、テレビで福島第1原発3号機の爆発を見て恐怖を覚えた。当時4歳と7歳の子どもたちを考え、母子避難を決めた。慣れぬ環境、不安定になった子どもたち、新しい仕事…。3年後に夫と一緒に暮らせるようになるが、心身の疲れがたまり一時はパニック障害に。故郷や人間関係など失ったものは大きく、今も将来が見えずに不安が付きまとう

 能登の被害を見て事故時の避難は不可能だと感じた。各地で大きな地震が頻発しているのに、まだ原発に頼るのかと高橋さんは絶望的な気持ちになる。「原発はもうあり得ない。ましてや柏崎刈羽は世界最大級の発電所。事故が起きたら福島どころではない。人命優先ならば再稼働という答えはでないはずだ

     (能登半島地震で長い激しい揺れの恐怖の中、
      高橋真由美さんは真っ先に約60キロ離れた柏崎刈羽
      原発を心配した=新潟市西区で)


◆風呂場で泣いた息子…同じ思いはさせたくない

 原発事故後、郡山市に住んでいた女性(55)は自宅の放射線量の高さに驚き、夫と幼い3人の子と新潟市に避難した。子どもたちは新しい環境になじむのに時間がかかった。いじめられた長男が風呂場で「福島はよかった」と1人で声を上げ泣いたときは胸が痛んだ。次男はイライラして不安定になり、学校に呼び出される日が続いた。二度と他の人に自分たちと同じ思いはさせたくないと、柏崎刈羽の運転差し止めを求めて裁判で争っている。

 福島の家も新潟の家も原発まで約60キロ。「賠償金の支払いや経営再建のための再稼働なら、また事故が起きたらどうするのか。そもそも福島の廃炉が見えず、まだ避難している人たちも大勢いる中で、東京電力に原発を動かす資格があるのか

 東京電力が地元自治体の同意を待たずに核燃料を装塡したことに何が何でも動かすという強い意志を感じる」。今後の焦点となる新潟県の花角英世知事らの判断に向けて願う。「国民がどんなに反対の声を上げても国は聞こうとしない。知事は福島事故や地震頻発の現状を見て、不安の声を受け止めてほしい」

【関連記事】東京電力に原発再稼働の資格はあるのか 柏崎刈羽の地元にくすぶる不信感 新潟県知事が挙げる3つの論点
【関連記事】「私たちの命を無視している」原発再稼働に突き進む東京電力に怒る地元 柏崎刈羽で後回しにされた課題とは
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コメント
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●《弁護団長の井戸謙一弁護士は「6人のように被ばくが原因とみられる甲状腺がんで苦しむ人たちの希望となる裁判にしたい」と述べた》

2022年02月06日 00時00分22秒 | Weblog

[※ ↑「原発さえなければと思います」(週刊金曜日、2021年03月12日、1320号)]


(2022年01月29日[土])
片山夏子記者による、東京新聞の記事【「福島第一原発事故の被ばくで甲状腺がんに」と主張 事故当時子どもだった6人が東電を提訴へ】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/154959)。

 《東京電力福島第一原発事故による放射線被ばくの影響で甲状腺がんになったとして、事故時に福島県内に住んでいた17~27歳の男女6人が27日、東電に対して総額6億1600万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こす。弁護団によると、子どもの時に甲状腺がんになった患者が原発事故を起因として東電を訴えるのは初めて》。

   『●東京電力原発人災から『X年後』…… 
       取り返しのつかないことが現実化してはいまいか?
   『●「私たちは被ばく船員を見捨ててきたと痛感」
              …2011年から「X年後」を怖れる
   『●東電原発人災から『X年後』:「自分が壮大なできごとの 
          参加者だということがわかっているのだろうか」?
   『●黙殺される東電原発人災『X年後』: 
     「100万人に2~3人という日本の全国平均を大きく上回ったもの」
   『●星北斗座長「甲状腺がんは放射線の影響とは考えにくい」 
            …では、何が原因なのか?、を説明して下さい!
   『●2011年の『X年後』:星北斗座長「現時点で 
     放射線影響は考えにくい」…なんて気安く発言して大丈夫?
   『●「福島の子どもたちの健康など一顧だにしていない」…
        「福島の小児甲状腺がんの多発の原因は原発事故」
   『●「津田敏秀教授が「甲状腺がん多発は原発被曝と
      関係ない」派に反論」…ヒトデナシな核発電「麻薬」中毒者
   『●《10年前、村を襲った福島原発放射線量の数字を「公表するな」
     「安全だ」と強弁していた専門家らは今、どう思っているのだろうか。》
    「日刊ゲンダイの記事【長谷川健一さん死因は「甲状腺がん」…
     福島原発事故と戦った飯舘村の酪農家が投げかけたもの】」

 《Forgotten》させてはいけない…「子供達の『X年後』の現実」

   『●映画『放射線を浴びた『X年後』』: 
     「こんな巨大な事件が、…日本人としての資質が問われる」
   『●米軍の「差別性の極み」:NNNドキュメント’14
       『続・放射線を浴びたX年後 日本に降り注いだ雨は今』
   『●東電原発人災の『X年後』: 厚生省「1.68ミリシーベルト」
                      vs 研究者「1400ミリシーベルト」
   『●『放射能を浴びたX年後』: 「国はこれまで
       福竜丸以外の船員の追跡調査をしてこなかった」
   『●「私たちは被ばく船員を見捨ててきたと痛感」…
                 2011年から「X年後」を怖れる
   『●東京電力原発人災から『X年後』…… 
       取り返しのつかないことが現実化してはいまいか?
   『●人類は核と共存できるのか? 
        『放射線を浴びたX年後』とパグウォッシュ会議
   『●『放射線を浴びた『X年後』』: ビキニの海に居た
       元船員「行動しないと永遠に知る機会を失ってしまう」
   『●【放射線を浴びたX年後】…《半世紀以上前の列強国による…核実験に
       関わったイギリス軍の元兵士や遺族…その海で何があったのか》?
   『●『放射線を浴びたX年後』…『ビキニ事件』は終わっていない。
     「国はこれまで福竜丸以外の船員の追跡調査をしてこなかった」
   『●「The Forgotten Sailors」(トモダチ作戦)…
           子供達の『X年後』を忘却したがる…

 『NNNドキュメント’17』で「2017年10月8日(日) 25:00」に放映"The Forgotten Sailors ~Operation Tomodachi~"……メルトダウンあるいはその放射能プルームについての情報は福島の市民には提供されず、ましてや、いち早く情報提供を受けたらしい米空母ロナルド・レーガンでさえもが手遅れで、著しい汚染を受け、著しい《健康被害》…。艦上での作業中の被曝、食物や水を介して内部被曝してしまったことを、軍や米政府は認めない。「甲状腺がん放射線の影響とは考えにくい」と言う人々、ニッポンのオトナ達と全く同じではないか。視聴後、大きな衝撃を受けたとともに、福島で起こっていること、「子供達の『X年後』の現実」に改めて、怒りが湧く。忘却したがる大人たち。東電やアベ様ら、核「寄生」委員会の面々は、これでも核発電を続け、核発電輸出をしようと言うのだろうか? 裁判に訴える元乗組員米兵達は、福島の人たちのために自らの「健康被害」の情報を提供する意思があると言う。この番組がその一環だ。

 《Forgotten》でいいのだろうか、「子供達の『X年後』の現実」。
 東京新聞の記事【「沈黙を余儀なくされてきた」東電甲状腺がん訴訟で弁護団が会見 27日に提訴へ】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/155162)によると、《東京電力福島第一原発事故による放射線被ばくの影響で甲状腺がんになったとして、福島県内に住んでいた17~27歳の男女6人が東電に損害賠償を求めて提訴する方針について、弁護団が19日、東京都内で記者会見した。弁護団長の井戸謙一弁護士は「6人のように被ばくが原因とみられる甲状腺がんで苦しむ人たちの希望となる裁判にしたい」と述べた》。

 何一つ解決していない東電核発電人災。立憲民主党の核発電推進議員や、政府や自公お維コミ議員、核発電「寄生」委員会、東電はさっさと《現状回復》して見せて下さい。話はそれからだ。

   『●《今なお続く福島の「不条理」》: 東電の初期の主張は
     「無主物」…裁判所は《放射性物質…農家が所有》と言い放った
    《「私の住んでる農地は、日本でも美味しいお米がとれる
     土壌だったんです。それが壊されたからね、土壌汚染によって。
     だから、東電に原状回復してもらう。」》

   『●「国際的に一番厳しい基準を設けている」し、
      そして「原状回復」したのならば、「そこ」に住んでみては?
   『●東京電力原発人災、支援の幕引き:
     「区域外避難」者も含めて「“棄民”政策だというそしりは免れない」
   『●今村雅弘復興相、「本人の責任」
     「裁判でも何でもやればいい」と…「死の町」にした者こそ糾弾されるべき
   『●今村雅弘復興相「問題は激高よりも「自主避難は自己責任」発言」
                …ココで「自己責任」論に出くわすとは…
    「それにしてもこんなところで「自己責任」論が出てくるとは、
     唖然としました。《誰が好き好んで自主避難などするだろうか》!」

   『●東京電力原発人災、支援の幕引き: 
      「区域外避難」者も含めて「“棄民”政策だというそしりは免れない」
   『●東京電力に核発電所を再稼働させる資格はあるのか?
           無条件で即時に全ての廃炉作業に入るべき
   『●アベ様による「棄民」政策をも追認…東電旧経営陣の
     刑事裁判で永渕健一裁判長は「無罪」という「政治判断」を下した
   『●やはり核発電は「金のなる巨大木」だった…
     高浜「原発マネー」が八木誠会長ら関西電力経営陣個人に見事に《還流》
   『●東電旧経営陣に無罪判決…《誰も事故の責任を取らなければ
        企業に無責任体質がはびこり、また同じことが起きる》
   『●東京電力核発電人災、決して自主避難者の《自己責任》ではない
           …「原発事故がなければ福島を出た人は誰もいない」
    「《住宅無償提供打ち切りで、避難を続けるか、福島に帰るか選択に
     迫られた。家賃の支払いをめぐり被告となる人たちも出ている》…
     何という無慈悲。自主避難者を《被告》にする? デタラメ」

   『●《「知っている町はどこかに行ってしまいました。返してください!
     10年前を!」。故郷をめちゃくちゃにされたことへの怒りは深かった》
   『●東電核発電人災から10年: あの人災から何の教訓を得ることもなく、
      何も変わらないニッポン…核発電〝麻薬中毒〟から抜け出せないまま
   『●武藤類子さん《本来ならその人たちにとってもこの10年、まったく
      違った時間があったはず…原発事故は、その時間を奪ってしまった》
   『●《原発再稼働や増設を唱える連中の頭の中を掻っ捌いて、中身を見て
     みたい》(鈴木耕さん)――― なぜ今直ぐ「原状回復」しないの?

 一方、キシダメ首相ときたら、《自身の看板政策「新しい資本主義」の柱と位置づけ、再生可能エネルギーだけでなく、原子力の技術開発を推進する考えだ》…。アタマ、大丈夫か? 何の反省も無く、教訓も得ない自公お維コミ。《Forgotten》させてはいけない…「子供達の『X年後』の現実」。
 アサヒコムの【核といのちを考える/原発活用へ透ける思惑 首相が「クリーンエネルギー戦略」策定を指示】(https://www.asahi.com/articles/ASQ1L6QK0Q1LULFA008.html)によると、《岸田文雄首相は18日、脱炭素社会の実現にむけた「クリーンエネルギー戦略」の策定を関係閣僚に指示した。自身の看板政策「新しい資本主義」の柱と位置づけ、再生可能エネルギーだけでなく、原子力の技術開発を推進する考えだ。欧州では原発を脱炭素の電源として再評価する動きがあり、国内でも推進派の期待が強まっている。首相官邸で開かれた有識者会議で、岸田首相は「持続可能性の欠如など、資本主義の負の側面が凝縮しているのが気候変動問題だ。炭素中立型の経済社会に向けた変革の全体像を共有し、この分野の投資を早急に少なくとも倍増させる」と述べた。政府は2050年の脱炭素化を掲げるが、多くの化石燃料を使う産業では事業の見直しなど負担が増える。新たな戦略で脱炭素への道筋を示すことで投資をしやすい環境を整え、経済成長との両立をめざす。経済産業省によると、重要な論点と位置づけるのが、再生エネを大量導入するための送電網の増強や、燃やしても二酸化炭素(CO2)を出さない水素・アンモニア、国民の生活スタイルの転換などに加え、原子力だ。日本メーカーも参加して米国で開発が進む小型モジュール炉(SMR)や、高レベル放射性廃棄物が出ないとされる核融合といった次世代技術の研究を推進するという》。
 もう正気とは思えない。勝手にやってろ!、という気分。

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/154959

「福島第一原発事故の被ばくで甲状腺がんに」と主張 事故当時子どもだった6人が東電を提訴へ
2022年1月19日 06時00分

     (東京電力を提訴することを決めた女性。甲状腺を全摘し、
      手にする薬を生涯飲み続ける必要がある=福島県内で)

 東京電力福島第一原発事故による放射線被ばくの影響で甲状腺がんになったとして、事故時に福島県内に住んでいた17~27歳の男女6人が27日、東電に対して総額6億1600万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こす。弁護団によると、子どもの時に甲状腺がんになった患者が原発事故を起因として東電を訴えるのは初めて。(片山夏子


◆弁護側「被ばく以外の原因は考えられない」

 提訴するのは、福島市や郡山市などに住んでいた4人と、県西部の会津地方と県東部の浜通りの両地域に住んでいた各1人。事故当時は6~16歳で、現在は県内や東京都内で高校生だったり、会社員やアルバイトとして働いていたりする。

 6人は、福島県の県民健康調査などで甲状腺がんと診断された。2人は甲状腺の片側を切除、4人は再発により全摘し、放射線治療を実施または予定している。4回手術した人や肺に転移した人もいる。治療や手術で希望職種への就職を断念し、大学中退や退職を余儀なくされたりした。再発だけではなく、結婚や出産ができるかなど強い不安を抱えている

 弁護団は、6人を含む子どもたちに見つかった甲状腺がんの多くがチェルノブイリ原発事故で小児・若年層で確認された乳頭がんで、遺伝性ではなく被ばく以外の原因は考えられないと主張。井戸謙一弁護団長は「再発している人も多く、過剰診断は考えにくい東電は原因が原発事故と認め、早急に救済すべきだ」と話した。


◆専門家会議は「因果関係認められない」との立場

 原発事故による被ばくと甲状腺がんの因果関係について、福島県の専門家会議は「現時点で認められない」という立場だ。

 原発事故後、県は県民健康調査の一環として、事故当時おおむね18歳以下と事故後の2012年4月1日までに生まれた(県外避難者を含む)計約38万人を対象に、被ばくにより発症の可能性がある甲状腺がんの検査をしている。

 通常、小児甲状腺がんの発症数は年間100万人に1~2人程度とされるが、調査などでは、昨年6月までに約300人が甲状腺がんまたはその疑いと診断された。医療費の全額は、国の財政支援や東電の賠償金で創設した「県民健康管理基金」から交付されている。

 診断結果について専門家会議は「将来治療の必要のないがんを見つけている過剰診断の可能性が指摘されている」としつつ、調査を継続している。


【関連記事】甲状腺がんの26歳「結婚、出産、将来のこと。考えられない」 東電提訴で「今できることを」
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/155162

「沈黙を余儀なくされてきた」東電甲状腺がん訴訟で弁護団が会見 27日に提訴へ
2022年1月20日 06時00分

     (会見をする弁護団。右から海渡雄一弁護士、井戸謙一弁護士、
      河合弘之弁護士=19日、東京・霞が関の司法クラブで)

 東京電力福島第一原発事故による放射線被ばくの影響で甲状腺がんになったとして、福島県内に住んでいた17~27歳の男女6人が東電に損害賠償を求めて提訴する方針について、弁護団が19日、東京都内で記者会見した。弁護団長の井戸謙一弁護士は「6人のように被ばくが原因とみられる甲状腺がんで苦しむ人たちの希望となる裁判にしたい」と述べた。

 小児甲状腺がんは通常、発症数は年間100万人に1~2人程度とされている。福島県の県民健康調査などでは、事故後から昨年までに約300人が甲状腺がん、またはその疑いと診断されたが、同県の専門家会議は被ばくとの因果関係について「現時点で認められない」としている。

 事故から10年を経て訴訟を起こす理由として副団長の河合弘之弁護士は「原発事故が原因で甲状腺がんになったと声をあげると社会からバッシングを受ける雰囲気があり、6人は沈黙を余儀なくされてきた」と説明。「福島県では通常より数十倍も多くの子が甲状腺がんになっている因果関係がないというのなら、東電側はそれ以外の原因を立証しなくてはならない」と主張した。

 同じく副団長の海渡雄一弁護士は「結婚や就職など普通の人生の望みを奪われ、生涯苦しい治療を続けなくてはいけない人もいる」と述べ、「6人以外でも同様に苦しんでいる人は弁護団に相談してほしい」と呼び掛けた。

 弁護団によると、原発事故による甲状腺がんの責任を問う訴訟は初。27日に東京地裁に提訴する。会見を受け、東電は「訴状が送達された場合、誠実に対応する」とコメントした。(小沢慧一


【関連記事】「福島第一原発事故の被ばくで甲状腺がんに」と主張 事故当時子どもだった6人が東電を提訴へ
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コメント (1)
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●富岡町の「白地地区」に自宅がある避難民の方「…国も東電も避難者をばかにし、うんと軽く見ている」…さっさと《原状回復》してみせよ

2021年09月23日 00時00分21秒 | Weblog

[※ 『ふくしま原発作業員日誌-イチエフの真実、9年間の記録』(片山夏子、朝日新聞出版、2020年2月刊、1700円)↑]


(2021年09月08日[水])
東京新聞の記事【政府は「住民の希望」強調するが…福島の帰宅困難区域、“まだら解除”の新方針の思惑は】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/129294)。

 《東京電力福島第一原発事故から10年半になるのを前に、政府は福島県7市町村に残る帰還困難区域の避難指示解除について新たな方針を示した。戻りたい住民がいる自宅周辺などを除染し、部分的に解除する仕組みだ。被災自治体が求める全面除染には後ろ向きで、巨額の費用負担を避けようとする思惑が透ける。(小川慎一小野沢健太片山夏子)》

   『●西日本新聞【フクオカ☆シネマペディア/『遺言 原発さえなければ』
           野田雅也、福島を追い10年「飯舘の酪農 復活までは」】
   『●《「知っている町はどこかに行ってしまいました。返してください!
     10年前を!」。故郷をめちゃくちゃにされたことへの怒りは深かった》
   『●「まだ復興していない。臭いものにふたをしての五輪。自分たちは
     除外されているように感じる」…何が復興五輪か! 原状回復して見せよ!
   『●あぁ、《「復興五輪」「新型コロナに打ち勝った証し」…スローガン》
      の《大会経費は3兆円を超える》…そのおカネで何ができただろう?
   『●「復興五輪」!? 原状回復してから言ってくれ…片山夏子記者【「原発
      事故前の故郷に戻して」 浪江町・津島訴訟の原告団長が語った決意】

 「住民の希望」は「原状回復」でしょ? 東京電力核発電人災以前の元の状態に戻すこと。《巨額の費用負担》をしてでも、東電や政府は元の姿に戻して見せなければいけない。《一連の政府方針には費用を抑えようという狙いが見える。経済産業省幹部は「戻らないと分かっている場所に、多額の税金を使うのは難しい」と明かす》…責任感が欠如していないか? 10年前に何を自分たちが引き起こしてしまったのかを理解しているのだろうか?

 みんなの願いは単純だ。国や東電が、大地の汚れを取り除き、元の状態に戻す、原状回復してくれることだけだ。《原発事故で地域の歴史や人の絆、伝統や文化、一切合切が壊された》《原状回復して住めるようにしてほしい。ふるさとに帰れるのなら、賠償はいらない。津島に帰りたい。このままでは終われない》。

 東電や政府、核発電「寄生」委員会委員、核発電支持者は、やむを得ず避難されている方の叫びを聞きなさい ―――「山も田んぼも除染し荒れ果てた家々も更地にしてきれいにし、住民がこれなら帰れるという状態にしてほしい国も東電も避難者をばかにし、うんと軽く見ている」。

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/129294

政府は「住民の希望」強調するが…福島の帰宅困難区域、“まだら解除”の新方針の思惑は
2021年9月7日 06時00分

     (帰還困難区域の夜の森地区(手前)は特定復興再生拠点区域
      として整備が進む。奥に見えるのは東京電力福島第一原発
      =福島県富岡町で、本社ヘリ「おおづる」から)

 東京電力福島第一原発事故から10年半になるのを前に、政府は福島県7市町村に残る帰還困難区域の避難指示解除について新たな方針を示した。戻りたい住民がいる自宅周辺などを除染し、部分的に解除する仕組みだ。被災自治体が求める全面除染には後ろ向きで、巨額の費用負担を避けようとする思惑が透ける。(小川慎一小野沢健太片山夏子

【関連記事】「戻る希望あれば除染して解除」政府が原発事故の帰還困難区域で新方針 全面解除は見えぬまま


◆「原発事故20年近くで80歳…」1人で帰る決意

 「私は戻りますよ」。福島県大熊町から同県いわき市に避難している佐々木祥一さん(72)ははっきりと言った。自宅は福島第一原発の南約4.5キロの帰還困難区域にある。通りを挟んだ南側は、人が暮らせるよう優先的に除染が進む特定復興再生拠点区域(復興拠点)。わずかな距離で戻れるかどうかが分けられた。

 町の復興拠点は2022年春に避難指示解除の見込み。拠点に近い家は放射線量低減のため除染はされるが、避難指示は続く。政府は住民の希望に応じて29年までに拠点外の解除を目指すも、佐々木さんは「原発事故から20年近くになれば、私も80歳。体が動けるうちに…」と話す。

 故郷に戻るのは1人だけで、同居する妻と母、娘夫婦と孫2人はいわきでの暮らしを続けるという。「どんな生活になるかはイメージできないが、大熊を拠点にする。朝、目覚めた時の空気感が違うんですよ」


◆まるで「アリの巣」に…インフラ整備に懸念

 帰還困難区域で復興拠点から外れて見通しが立たない地域を、地元住民は「白地(しろじ)地区」と呼ぶ。ここへ戻りたいと望む住民が1人でもいれば、政府は除染し生活環境を整えるという

 どれぐらいの人が戻るのか。復興庁などによる20年度アンケートでは、大熊、双葉、富岡、浪江の4町の白地地区の住民で「戻りたい」と回答したのは1割強。復興拠点や既に避難指示が解除された地域の住民よりはわずかに多い。

 大熊町の担当者は、戻るのを希望する人が点在し、各住居とそこにつながる道路だけが解除されていくことを懸念し、「アリの巣のようになってしまうのでは」とため息を漏らした。広く「面」で除染した方が費用や放射線量の低減が見込める。「希望に応じて点々と電気や水道などインフラを通さなければならず、難易度が高い」と話す。


◆全面除染には巨費

 原発事故による放射能汚染の責任は東電にある。4兆円かかる除染費用はこれまで国が立て替えて、東電が最終的に負担する方法を続けてきた。だが新方針では、復興拠点と同じく除染や建物解体費用は国が全て負担すると明確にした

 復興拠点外の帰還困難区域を巡り、政府は昨年12月、自治体の要望があり、人が暮らさないことを前提とする場合には限定的な除染で解除できるようにした。今回は「住民の希望」を強調し、全面除染という自治体の要求をかわした。

 一連の政府方針には費用を抑えようという狙いが見える。経済産業省幹部は「戻らないと分かっている場所に、多額の税金を使うのは難しい」と明かす。帰還困難区域の8%しかない復興拠点の整備に、政府は既に約1000億円を投入。残る全区域の除染となれば、巨額の税投入が不可欠となる。


◆「国も東電も避難者ばかにしている」

 富岡町の「白地地区」に自宅がある深谷敬子さん(77)=郡山市に避難=は怒りを隠さない。「山も田んぼも除染し荒れ果てた家々も更地にしてきれいにし、住民がこれなら帰れるという状態にしてほしい国も東電も避難者をばかにし、うんと軽く見ている

《関連記事】縮みゆく自治体 データで見る住民帰還 <あの日から・福島原発事故10年>
【関連記事】コンテナ4000基の中身分からず 福島第一原発で東電ずさん管理
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●「復興五輪」!? 原状回復してから言ってくれ…片山夏子記者【「原発事故前の故郷に戻して」 浪江町・津島訴訟の原告団長が語った決意】

2021年08月17日 00時00分58秒 | Weblog

[※ 『ふくしま原発作業員日誌-イチエフの真実、9年間の記録』(片山夏子、朝日新聞出版、2020年2月刊、1700円)↑]


(2021年8月9日[月])
福島民友新聞の記事【津島住民訴訟、原状回復請求を却下 地裁郡山支部】(https://www.minyu-net.com/news/news/FM20210730-642561.php)。
毎日新聞の記事【津島原発訴訟 「勝訴」も複雑な思い 福島地裁郡山支部判決】(https://mainichi.jp/articles/20210731/k00/00m/040/041000c)。
片山夏子記者による、東京新聞の記事【「原発事故前の故郷に戻して」 浪江町・津島訴訟の原告団長が語った決意】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/120658)。

   『●無観客開催にすり替え…緊急事態宣言の最中、五輪貴族やその取り巻き
         連中による醜悪な〝バカの祭典〟〝パソナの祭典〟をやる気?
   『●《大会経費の赤字の尻拭いを背負わされるのは国民だ》 ―――
     どこまでも醜悪なバカの祭典、パソナ五輪。一体どちらが《反日的》か?
   『●《人々を苦しめているのは…満足に給付や補償をせずに自粛を強制
     する政権》(町山智浩さん)…一体どちらがバカで、《反日的》か?
   『●《「スガ総理」…内閣支持率の下落が止まらない。その要因は
     コロナ対策の度重なる不手際と、国民に我慢を強いながら五輪開催に…》
   『●この最悪なCOVID19禍、さらに、酷暑の中、開催強行…皆さん
     ご帰国の折、《反日》アスリートや《反日》ジャーナリスト製造な東京五輪
   『●自公お維支持者はカースー独裁《パンケーキ政権を毒見》して…
     「私は選挙に影響する映画をつくりたい」(河村光庸プロデューサー)
   『●自公お維トファに投票してはいけない、《普通の国》とするために
     ―― 《普通の国なら何度も政権が吹っ飛ぶ失態が繰り返されてきた》
   『●《空疎な小皇帝》石原慎太郎元東京「ト」知事による五輪招致が間違い
        だった…小池「ト」知事「コロナとの戦いで金メダル取りたい」…
   『●《それでもバカとは戦え/…2021年7月23日は非常に残念ながら
         悪が人類に打ち勝った日として確実に歴史に残ることになる》
   『●アベ様の害交・害遊の大きな成果 ―― 「ゴールまで、ウラジーミル、
        二人の力で、駆けて、駆け、駆け抜けようではありませんか。」
   『●アベ様を御守りするために…《「桜を見る会」の国会答弁資料の提出
       …政府は当初から説明を回避する方針だったことがうかがえる…》
   『●あぁ、《「復興五輪」「新型コロナに打ち勝った証し」…スローガン》の
        《大会経費は3兆円を超える》…そのおカネで何ができただろう?

 なにが「復興五輪」か! 東電や国は原状回復して見せよ!

   『●西日本新聞【フクオカ☆シネマペディア/『遺言 原発さえなければ』
           野田雅也、福島を追い10年「飯舘の酪農 復活までは」】
   『●《「知っている町はどこかに行ってしまいました。返してください!
     10年前を!」。故郷をめちゃくちゃにされたことへの怒りは深かった》
   『●「まだ復興していない。臭いものにふたをしての五輪。自分たちは
     除外されているように感じる」…何が復興五輪か! 原状回復して見せよ!

 《国と東電は、原状回復を実現する方法が特定されていないと反論》とは、いったいどういう反論なのか? 《既に十分賠償したとして訴えを退けるよう求めていた》? 原状回復して見せてから、言ってくれ。《放射線量を低下させる義務があることの確認を求める訴えについては請求を棄却》したって、裁判所も意味不明だ。
 東京新聞の記事【国と東電に10億円の賠償命令、「原状回復」は却下 福島原発事故の帰還困難区域巡る訴訟】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/120649)によると、《東京電力福島第一原発事故で全域が帰還困難区域となった福島県浪江町津島地区の住民640人が、国と東電に放射線量を事故前の水準に戻す原状回復と損害賠償を求めた訴訟の判決で、福島地裁郡山支部(佐々木健二裁判長)は30日、国と東電に対し、原告634人に計約10億円を支払うよう命じた。原状回復の訴えは却下した。6人は事故時に居住実態がなかったとして請求を棄却した。原告側は国、東電は大津波の襲来を予見し、事故を防げたと主張。古里で再び暮らせるよう除染による地区全体の線量低減を求めた。国と東電は、原状回復を実現する方法が特定されていないと反論。既に十分賠償したとして訴えを退けるよう求めていた。浪江町によると、津島地区に住民票を置くのは6月30日時点で1171人。国が除染を進め、早期の避難指示解除を目指す特定復興再生拠点区域(復興拠点)は地区全体の1.6にとどまり、ほとんどの住民は帰還の見込みが立っていない》。

 みんなの願いは単純だ。国や東電が、大地の汚れを取り除き、元の状態に戻す、原状回復してくれることだけだ。《原発事故で地域の歴史や人の絆、伝統や文化、一切合切が壊された》。《…原状回復して住めるようにしてほしい。ふるさとに帰れるのなら、賠償はいらない。津島に帰りたい。このままでは終われない》。

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消えゆく故郷の姿を残したい〜浪江町・津島の全記録
 (https://www.youtube.com/watch?v=505BsMlrB_g
2020/07/03
OurPlanet-TV

ふるさと津島を映像で残す会(DVD購入ページ)
https://www.furusato-tsushima.com/shop

原発事故から9年ー。
高濃度の放射性物質に見舞われた福島県浪江町津島では、今なお住民は帰還できずにいる。一部の地域は国の「復興再生拠点」に指定され、除染に伴う家屋の解体が始まっている。一方で、98%は手付かずのままだ家もなく人も戻らない津島は、やがて地図から消えゆく

暮らしの証が消えてしまう前に、ふるさと最後の情景を映像で残したい。住民12名が集まり、「ふるさと津島を映像で残す会」を結成。津島の全家屋520戸あまりをドローンで撮影する記録プロジェクトに着手した。プロジェクトに賛同し、カメラマンとしてドローン撮影とインタビュー取材に当たったのはフォトジャーナリストの野田雅也さん。

今年の年末には、4時間にわたる長編の映像記録DVDが完成する予定だ。強い絆で結ばれていた「ふるさと津島」を一人でも多くの方に伝えたい。長編の編集の隙間を縫い、野田雅也さんがダイジェスト版を作成。OurPlanetTVを通じて、一足先に配信する。
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https://www.minyu-net.com/news/news/FM20210730-642561.php

津島住民訴訟、原状回復請求を却下 地裁郡山支部
2021年07月30日 16時15分

 東京電力福島第1原発事故で帰還困難区域となった浪江町津島地区の住民が国と東電に、原状回復と計約258億円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、地裁郡山支部の佐々木健二裁判長は30日、放射線量を低下させることなどを求めた原状回復請求を却下した。また、放射線量を低下させる義務があることの確認を求める訴えについては請求を棄却した。

 損害賠償請求については、国と東電の責任を認め、国と東電に対し計634人に計約10億4000万円を支払うよう命じた。佐々木裁判長の異動により、本村洋平裁判長が判決を代読した。
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https://mainichi.jp/articles/20210731/k00/00m/040/041000c

津島原発訴訟 「勝訴」も複雑な思い 福島地裁郡山支部判決
毎日新聞 2021/7/31 10:45(最終更新 7/31 10:45) 1628文字

     (判決後、「勝訴」などと書かれた紙を掲げる弁護団=
      福島県郡山市で2021年7月30日午後3時12分、
      和田大典撮影)

 東京電力福島第1原発事故で帰還困難区域となった福島県浪江町津島地区の住民640人が、国と東電に古里の原状回復などを求めた30日の判決。福島地裁郡山支部は国と東電の責任を認めたが、原状回復請求を認めず、原告団は複雑な思いで受け止めた。

 午後3時半ごろ、弁護団が地裁支部前で「勝訴」「国と東電を断罪」などと書かれた旗4本を掲げると、近くの公園に集まった原告団からは「ありがとう」など感謝の言葉と共に拍手が送られた。

 支部近くで吉報を待った原告団副団長で浪江町議の佐々木茂さん(67)は「いい判決だったとは思う。ただ、笑顔の原告団も皆、10年間、古里を取り戻したい思いを抱えながら本当に苦労してきた。生活圏全体の除染が認められ、実行されない限り、我々の古里の原状回復とは言えない」と語った。

 佐々木さんの自宅は2023年春までに避難指示が解除される見通しの「特定復興再生拠点区域」(復興拠点)外にある。与党は20日、拠点外について、希望する住民全員が20年代のうちに帰還できるよう求める提言を政府に提出。提言では拠点外の除染について帰還希望者の「帰還に必要な箇所を除染」すると記した。
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/120658

「原発事故前の故郷に戻して」 浪江町・津島訴訟の原告団長が語った決意
2021年7月30日 21時10分

 「勝訴」「国と東電を断罪」「原状回復へ前進」-。7月30日午後、福島地裁郡山支部前で弁護団らが白い旗を掲げる中、原告団長の今野秀則さん(74)の表情は険しかった。「厳しい。原状回復が認められないにしても、もう少し原告の苦しみをくみ取ってほしかった」と口を引き結んだ。

     (「もう津島に戻れないかもしれない」と、家から持ち出した
      103冊の家族アルバムを見せる今野秀則さん=福島県大玉村で)

 福島県浪江町が全町避難を決めた2011年3月15日の夜、今野さんは人影が無くなった津島地区の家の外で、舞うように降るぼたん雪を眺めていた。「もしかしてチェルノブイリみたいに人が住めなくなってしまうのかもしれない」

 家は4代続く旅館。福島第一原発から30キロ近く離れた地が、10年以上も帰れないほど放射能で汚染されるとは想像もしなかった。避難した際は「2、3日で帰れる」と思っていたが、今も立ち入りが制限された帰還困難区域のままだ。

 15年9月に訴訟に踏み切ったのは、津島地区の住民の半分にあたる約660人。この6年弱で、50人以上がこの世を去った。今野さんは「みんな津島に帰りたいと言いながら亡くなった」とうつむく。

 避難先を転々とし、5カ所目の福島県大玉村に家を建て地域に溶け込もうとするが、「本来の居場所ではない」という思いがぬぐえない。新緑、天の川やホタル、燃えるような紅葉、冷え切った空にくっきりと見える満天の星。津島の四季の風景が頭によぎる。「みんな顔見知りで、何かあればお互い助け合った。原発事故で地域の歴史や人の絆、伝統や文化、一切合切が壊された。それが悔しい」

 判決で賠償は認められたが、放射線量を事故前並みに下げる原状回復の訴えは退けられた。今野さんは「津島は廃村の危機。難しいと分かっているが、原状回復して住めるようにしてほしい。ふるさとに帰れるのなら、賠償はいらない。津島に帰りたい。このままでは終われない」と語った。(片山夏子

【関連記事】国と東電に10億円の賠償命令、「原状回復」は却下 福島原発事故の帰還困難区域巡る訴訟
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●《子どもたちに、原発が安全なエネルギーと思ってほしくない。同じ過ちを繰り返さないため、声を上げられなかった人たちの分まで…》

2021年04月11日 00時00分26秒 | Weblog

 (2021年03月22日[月])
安藤恭子記者による、東京新聞の記事【仲間の自死、見せかけの復興「このまま戻れない」…原発事故「自主」避難者たちの不条理な現在地】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/93000)。

 《東京電力福島第一原発事故の後、福島県内の旧避難指示区域外から逃れた人たちは「自主避難者」と呼ばれ、さまざまな支援の外に置かれた同県郡山市から川崎市に母子避難した松本徳子さん(59)もその1人だ。自主避難者への住宅無償提供が打ち切られた後、自死を選んだ同郷の母親もいた。「避難をした人、しない人。それぞれの選択が尊重される社会を願ってきたが、かなわなかった。不条理です」と自主避難者の現状を見つめる。(安藤恭子)》

   『●今村雅弘復興相、「本人の責任」「裁判でも何でも
      やればいい」と…「死の町」にした者こそ糾弾されるべき
    《今村雅弘復興相は四日の記者会見で、東京電力福島第一原発事故に
     伴う自主避難者への対応を巡り、国の責任を質問したフリーの記者に
     対し「二度と来ないでください」「うるさい」などと激高》。
    《「自主避難者」について、今村雅弘復興相が本人の責任
     裁判でも何でもやればいいなどと発言した問題》。
    《★この東電8000株所有の復興相・今村雅弘は、前任のパンツ大臣
     より始末が悪いのか。そもそも何に激高し何に謝罪したのか
    《支援団体「避難の協同センター」(東京都新宿区)の満田夏花
     (みつたかんな)事務次長は「被災者支援の要である大臣が、
     原子力政策を進めた国の責任を無視している。大変ゆゆしき問題だ
     と怒る。「国は避難者の実情の把握を怠り、福島県に責任を
     転嫁している。復興庁の避難者への姿勢が見えた発言で、
     あまりにひどい」と話した》

   『●今村雅弘復興相「問題は激高よりも「自主避難は
     自己責任」発言」…ココで「自己責任」論に出くわすとは…
   『●東京電力原発人災、支援の幕引き: 
      「区域外避難」者も含めて「“棄民”政策だというそしりは免れない」
   『●東京電力に核発電所を再稼働させる資格はあるのか?
           無条件で即時に全ての廃炉作業に入るべき
   『●アベ様による「棄民」政策をも追認…東電旧経営陣の
     刑事裁判で永渕健一裁判長は「無罪」という「政治判断」を下した
   『●やはり核発電は「金のなる巨大木」だった…
     高浜「原発マネー」が八木誠会長ら関西電力経営陣個人に見事に《還流》
   『●東電旧経営陣に無罪判決…《誰も事故の責任を取らなければ
        企業に無責任体質がはびこり、また同じことが起きる》
   『●東京電力核発電人災、決して自主避難者の《自己責任》ではない
           …「原発事故がなければ福島を出た人は誰もいない」
    「《住宅無償提供打ち切りで、避難を続けるか、福島に帰るか選択に
     迫られた。家賃の支払いをめぐり被告となる人たちも出ている》…
     何という無慈悲。自主避難者を《被告》にする? デタラメ」

   『●《「知っている町はどこかに行ってしまいました。返してください!
     10年前を!」。故郷をめちゃくちゃにされたことへの怒りは深かった》

 国や東電のデタラメに対する答えは簡単だ、責任をもって東電や政府が「原状回復」して見せればよいだけ。元の姿に完全に戻してくれれば良いだけ。責任を果たして下さればよいだけ。《原状回復》して見せてくれれば、喜んで皆さんは元の福島の生活に戻られるでしょうよ。それに、そもそもこんな核発電人災などなければ、《福島を出た人は誰もいなかった。東京電力核発電人災、決して自主避難者の《自己責任》ではない…「原発事故がなければ福島を出た人は誰もいない」。

   『●「故郷の川に身を投げたい衝動に駆られた」
       「早く浪江に帰りたい」…「原状回復」することも無く…
    《全町避難が続く福島県双葉町で昨年末始まった「原子力広報塔」の
     撤去工事が4日、完了…原発PR標語の看板の一部を業者が細断。
     標語考案者の1人の大沼勇治さん(39)が「復元できない」と抗議し、
     工事は工法変更の検討などで中断していた》
    「双葉町で、《「原子力明るい未来のエネルギー
     「原子力正しい理解で豊かなくらし」と表裏に記された看板1枚の撤去を
     開始》していたわけですが、ついに撤去。「愚」の一言…双葉町長の言う
     《復興した時にあらためて復元、展示》は東電原発人災の何年後? 
     「麻薬」中毒患者にとって目の上のタンコブ、目障りな看板を取り去り
     はずせて、せいせいしているのでしょう。標語の作者である大沼勇治
     「少年」の言う《事故を思い出して原発を議論するきっかけになるもの》を
     この世から〝消し去った〟わけです。愚かです」

   『●核発電所は本当に《郷土の未来も照らしていた》のだろうか?
      「原子力 破滅を招く エネルギー」を東日本大震災・原子力災害伝承館に






(双葉町での聖火リレーに際しての大沼勇治さん、報道特集 2021年03月27日[土])



(双葉町での聖火リレーに際しての大沼勇治さん、サンデーモーニング 2021年03月28日[日])

 (松本徳子さん)《2月の地震でも原発事故の恐怖はよみがえり「このままでは帰れないと心に決めている戻れば、福島が大丈夫と認めることになるからだ。「子どもたちに、原発が安全なエネルギーと思ってほしくない同じ過ちを繰り返さないため、声を上げられなかった人たちの分まで、おかしいと言い続けなければと思っているんです」》。
 《事故を思い出して原発を議論するきっかけになるもの》、10年が経過した今こそ、「原子力 破滅を招く エネルギー」「原子力  破 滅  未来のエネルギー」も嚙み締め、伝承すべきではないか。

   『●原状回復が損害賠償の基本: 東京電力原発人災で
               「ふるさとをなくした痛み」は全く癒えていない
   『●東京電力核発電人災の刑事裁判: 東京地裁永渕健一裁判長の判決は、
          あまりに酷い理由も含めて《司法犯罪とも言える不当判決》
    《被告人全員無罪! 2019年9月19日、福島第一原発事故刑事裁判
     判決が下された。司法犯罪とも言える不当判決の内容を弁護士・
     海渡雄一が徹底解説する、前作「東電刑事裁判 動かぬ証拠と原発事故」
     の改訂版。東京高等裁判所での控訴審を前に全国民必見の33分間!!》

   『●東京電力核発電人災後に《福島県から千葉県などに避難した住民ら
     43人が国と東電に損害賠償を求めた集団訴訟の控訴審》で逆転判決
   『●東電核発電人災から10年: あの人災から何の教訓を得ることもなく、
      何も変わらないニッポン…核発電〝麻薬中毒〟から抜け出せないまま
   『●希望の牧場・吉沢正巳さん「この牛たちを見て、命の扱い方とか、
     原発があるというのはどういうことかを考えるきっかけになってほしい」
   『●《「国に法的責任はある」−原発事故で千葉県に避難した人々が
     起こした訴訟での東京高裁の判断だ。規制権限の不行使を厳しく指弾した》
   『●《「知っている町はどこかに行ってしまいました。返してください!
     10年前を!」。故郷をめちゃくちゃにされたことへの怒りは深かった》
   『●武藤類子さん《本来ならその人たちにとってもこの10年、まったく
     違った時間があったはず…原発事故は、その時間を奪ってしまった》
    《避難者の人たちだって、多分ほとんどの人は「叶うなら帰りたい
     と思っているでしょう。でも、それはただ同じ場所に戻りたい
     ということではなく、慣れ親しんだ、かつてのふるさとに帰りたい
     
ということ。「帰りなさい」と言いながら、復興予算がじゃぶじゃぶ
     投入されて知らない建物が次々に建ち、新しい住民ばかりが増えて、
     以前とはまったく違うふるさとになってしまっているというのは、
     大きな矛盾だと思います》。
    「東電や国はさっさと「原状回復」して見せてほしい…10年も経って
     しまったではないですか。下記CMLより、《ひとりひとりの市民が…
     国と東電の責任を問い続けています。そして、原発はもういらない
     と声をあげています私たちは今、静かに怒りを燃やす東北の鬼です》」

   『●大阪地裁《関西電力3原発の運転差し止め認めず》、水戸地裁
     《東海第二原発の運転禁じる》、広島高裁《伊方原発3号機の運転容認》

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/93000

仲間の自死、見せかけの復興「このまま戻れない」…原発事故「自主」避難者たちの不条理な現在地
2021年3月22日 12時00分

 東京電力福島第一原発事故の後、福島県内の旧避難指示区域外から逃れた人たちは自主避難者」と呼ばれ、さまざまな支援の外に置かれた同県郡山市から川崎市に母子避難した松本徳子さん(59)もその1人だ。自主避難者への住宅無償提供が打ち切られた後、自死を選んだ同郷の母親もいた。「避難をした人、しない人。それぞれの選択が尊重される社会を願ってきたが、かなわなかった。不条理です」と自主避難者の現状を見つめる。(安藤恭子

     (東日本大震災の追悼イベントで「原発事故を忘れないで
      と呼び掛ける松本徳子さん=10日、横浜市で)


◆いないことにされる私たち

 「五輪に向け、福島は今『復興』の一色。その一方、私たち区域外避難者はいないことにされこの国は原発をやめようとしない」。3月10日夕、横浜・象の鼻パークで開かれた東日本大震災の追悼イベント。松本さんが聴衆に語りかけた。「この10年で何かが変わった、とされることには憤慨しています」

 松本さんが生まれ育った郡山は、福島第一原発から約60キロ離れている。当初は避難するつもりはなかったが、震災の3カ月後、当時12歳の次女が大量の鼻血を出し、吐き気や下痢をもよおすようになった。「少しでも被ばくしない所へ」。自営の夫を残し、2011年秋に川崎市に移転した。

 17年3月、自主避難者への住宅の無償提供政策が打ち切られたが、郡山には帰れなかった。「自宅の庭にはまだ汚染物が残っていたから。娘も体調を崩した怖さを覚えている」と松本さん。除染は進んでも、放射線量が高い場所や食べ物は存在する。次女は川崎で高校を卒業し、就職した。

 「住んでいた区域によって分断されず、福島で生きるのに必要な検査や治療が保証され、正確な情報を提供されていたならば、多くの自主避難者は故郷に帰れたはずだ」と振り返る。


◆声を上げられなかった人たちの分まで

 16年にできた「避難の協同センター」(東京)の代表世話人に就き、自主避難者らの相談に応じてきた。17年5月、相談者の1人で郡山から母子避難していた女性が自死をした。「睡眠剤をのんだから、またね」。電話で話したのが最後だった。

 女性は仕事を掛け持ちし、自分の物を切り詰めて子どもたちの学費を貯金していた。家族に母子避難を反対され、自分を責めてもいた。「頑張っていた彼女を、貧困が追い詰めた住宅無償提供の打ち切りを決めた国や行政の選択は間違いだ」。五輪を前に自主避難者をなかったことにする「見せ掛けの復興」がうたわれている。松本さんの目には「棄民政策」と映る。

 松本さんは昨年から、両親の介護で一時的に郡山に戻っている。2月の地震でも原発事故の恐怖はよみがえり「このままでは帰れないと心に決めている戻れば、福島が大丈夫と認めることになるからだ。「子どもたちに、原発が安全なエネルギーと思ってほしくない同じ過ちを繰り返さないため、声を上げられなかった人たちの分まで、おかしいと言い続けなければと思っているんです」
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●《福島県での相談が最も多かった》…福島を食い物にするゲス・ヒトデナシぶり、それに手を貸すアベ様ら

2019年05月09日 00時00分00秒 | Weblog

[※ 「こんな人たち」 報道特集(2017年7月8日)↑]



リテラの記事【ついに家宅捜索「ジャパンライフ」と安倍政権の黒い関係! 首相の最側近や田崎史郎らメシ友記者が広告塔に】(https://lite-ra.com/2019/04/post-4678.html)。
東京新聞の木原育子記者の記事【ジャパンライフ捜索 被害相談、福島が最多 原発事故賠償金狙う?】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201904/CK2019042602000128.html)。

 《しかし、ジャパンライフをめぐっては、もうひとつ、注目すべき問題がある。それは、ジャパンライフと安倍首相の側近政治家、安倍応援団ジャーナリストとの関係だ》。
 《国民生活センターによると、同社に関する被害相談は二〇〇九年度から十年間で全国計三千三十五件に上り、福島県での相談が最も多かった》。

   『●与党自公によるデタラメな《行う必要のない政策》の羅列に加えて、
                           国費160億円削減で弱い者イジメ
    「ジャパンライフは安倍首相の側近と“密接”な関係にあるのだ。
     加藤勝信厚労相は、1億総活躍担当相時代にジャパンライフの宣伝用
     チラシに登場…加藤厚労相は〈ジャパンライフのビジネスモデルは、
     1億総活躍社会を先取りしています!〉とコメント…」

   『●ニッポンのマスコミも完全に破壊…
     鬼畜なアベ様広報官犯罪、司法の「Black Box」に踏み込めず
    「昨年9月の消費者庁会見で、岡村和美長官は
     記者からの質問に答える形で、ジャパンライフが16年末で339億円もの
     債務超過に陥ったことを明かし、問題視しました。…」

   『●東京電力核発電人災下の福島でも荒稼ぎした
      ゲス・ヒトデナシな詐欺師・ジャパンライフの片棒を担ぐ議員達
    「【警視庁が捜査開始「ジャパンライフ」と安倍政権のただならぬ関係!
     首相の最側近やメシ友記者が広告塔で7千人の被害】…《約6800人にも
     及ぶと言われる被害者が予想されるが、さらに被害を増大させた一因がある。
     それがジャパンライフと安倍首相の側近政治家との関係だ。その最たる存在が、
     安倍政権下で内閣府特命担当及び一億総活躍担当大臣、厚生労働大臣などを
     歴任し、現在は自由民主党総務会長の要職にある加藤勝信議員だ
     …ジャパンライフの“広告塔”としての役割…つまり被害者を安心させる“印籠”
     田崎史郎、NHK島田敏男“安倍のメシ友”記者も広告塔に…。
     ジャパンライフと安倍昭恵夫人との関係…》」

 《「桜を見る会」…ジャパンライフは招待状と安倍首相の顔写真を宣伝チラシに載せ大々的にアピール…安倍首相もまた“広告塔”としての役割》を果たしていた訳です。その他、片棒を担いだ議員達は? アベ様も含めて、《ゲス・ヒトデナシな詐欺師・ジャパンライフの片棒を担ぐ議員達》、彼ら自身もゲス・ヒトデナシ。《福島県での相談が最も多かった》…福島を食い物に。

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https://lite-ra.com/2019/04/post-4678.html

ついに家宅捜索「ジャパンライフ」と安倍政権の黒い関係! 首相の最側近や田崎史郎らメシ友記者が広告塔に
2019.04.25 07:35

     (上/ジャパンライフHP、下/首相官邸HPより)

 2000億円を超える負債を抱え、現在、破産手続き中の預託商法大手・ジャパンライフ社に、ついに捜査のメスが入った。債務超過の状態を隠して顧客を勧誘した疑いがあるとして、本日、警視庁など6都県警の合同捜査本部が特定商取引法違反(事実の不告知)容疑で創業者の元会長・山口隆祥氏の自宅や関係先など12都県30カ所を家宅捜索したのだ。

 同社の被害弁護団連絡会によれば契約者は7000にもおよび、現在、各地で損害賠償訴訟が起こされている。被害規模は史上最大の消費者被害を出した安愚楽牧場に次ぐもので、今後の捜査の行方に注目が集まっている。

 しかし、ジャパンライフをめぐっては、もうひとつ、注目すべき問題がある。それは、ジャパンライフと安倍首相の側近政治家、安倍応援団ジャーナリストとの関係だ

 本サイトではこれまでも追及してきたが、安倍首相の側近である自民党の加藤勝信総務会長や二階俊博幹事長、さらに御用ジャーナリストの田崎史郎氏、NHKの島田敏男氏らといった“安倍首相のメシ友記者”たちがジャパンライフの“広告塔”をつとめてきた。さらに、2015年には安倍首相主催の桜を見る会に山口会長を招待ジャパンライフは招待状と安倍首相の顔写真を宣伝チラシに載せてアピールに使っていたのである。

 その詳細をお伝えした昨年11月の記事を、今回、あらためて再録する。安倍首相の側近たちが被害の拡大に手を貸した事実は極めて重大であり、徹底した責任追及が必要だ

(編集部)

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……。 (→ リテラへ)
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201904/CK2019042602000128.html

ジャパンライフ捜索 被害相談、福島が最多 原発事故賠償金狙う?
2019年4月26日 朝刊

     (閉鎖されたジャパンライフの店舗。看板など外観は営業当時のまま。
      手すりなどお年寄りへの配慮がにじむ=福島市内で

 磁気治療器の預託商法を展開していた「ジャパンライフ」(東京、破産手続き中)を巡り、警視庁などが二十五日、特定商取引法違反(事実の不告知)の疑いで、関係先を捜索した。国民生活センターによると、同社に関する被害相談は二〇〇九年度から十年間で全国計三千三十五件に上り、福島県での相談が最も多かった。 (木原育子)

 被害対策福島弁護団長の湯浅亮弁護士によると、県内には全国最多の六店舗があり、うち、東日本大震災以前からあったのは福島、郡山市の二店。二本松、南相馬、会津若松、いわき市の四店は震災後、新たに開店したという。

 湯浅弁護士は「東京電力福島第一原発事故の賠償金をジャパンライフに払った高齢者もいる原発事故の賠償金が狙われた疑いがある」とみている。

 今月上旬、福島市の店を訪ねると、閉ざされた入り口には、破産手続き開始を知らせる紙が貼られていた。高齢者向けに手すりやスロープがあり、店内には「手足のエステ 無料体験実施中」と書かれたのぼり旗があった。近くにいた女性(75)は「最盛期は店の外に、お客さんの行列ができていた」と振り返った。

 国民生活センターによると、相談者の平均年齢は七二・三歳。七十~八十代が六割近く、女性が約七割を占めている。契約金額は平均約二千九百万円約六億円を支払った人もいた

 全国被害弁護団連絡会(石戸谷豊代表)は二十五日、「捜査による実態解明、詐欺の立件を期待する」などとする声明を発表。大迫恵美子事務局長は「地方の高齢者が徹底的に狙われた。知人同士の呼び掛けから被害が広がってしまった」と指摘している。
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●核発電人災のアノ東電の柏崎刈羽核発電所に、「寄生」委がお墨付き!? 凄いよなぁ、ニッポン…愚かだ

2017年10月27日 00時00分23秒 | Weblog


東京新聞の片山夏子記者による記事【「何のための避難か」 新潟市で暮らす避難者「東電が再稼働 許せない」】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201709/CK2017092702000261.html)と、
社説【柏崎刈羽原発「適合」 フクシマが認めない】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2017092802000138.html)。

 《「原発の再稼働だけでも嫌なのに、自分たちを苦しめている東電が、避難してきた新潟で再稼働するなんて許せない」と憤る…「もうあの事故を忘れてしまうのか。私たちがこんな思いをしているのに、再稼働なんてありえない。適合というが、規制委は福島のような事故が100%起きないと本当に言えるのか。起きてしまった事故を学び、二度と起きないようにするのではないのか。自分たちのような思いは誰にもさせたくない」》。
 《規制委は東京電力柏崎刈羽原発の再稼働の是非にかかわる審査に際し、原発運転の「適格性」という、法律に定めのない領域に踏み込んだ。福島の事故を引き起こした東電に再び原発を動かす資格があるかないかの判断だ》

 福島に暮らしていた人々の慟哭叫び歎きは核発電「麻薬」中毒の人々には届かないらしい。
 核発電人災のアノ東京電力の柏崎刈羽核発電所に、原子力「寄生」委員会がお墨付き!、だそうです。凄いよなぁ、ニッポン…あまりに愚かだ。エゲツナイ。
 政府や東電は、福島を原状回復してくれたのね?

   『●東電原発人災の3.11を再び目前に: 
      「原発事故調書 原因不明、責任不在」でも再稼働できる神経を疑う
   『●柏崎刈羽原発再稼働を画策するような東電は 
                 十分に責任を果たしたのか?
   『●「東京電力が、飛散した放射性物質について…
          「無主物」だと主張」…「その無責任さに衝撃」
   『●東電柏崎刈羽原発再稼働!?: 
     《第一原発事故を検証しない限り…》とする泉田裕彦新潟県知事の正論
   『●残念な「泉田裕彦新潟県知事「出馬撤回」事件」:  
       「原子力ムラはニンマリ」「東電の高笑い」で良いの?
   『●NHK解説委員長、原発は人間の手に負えないモンスター
             …「アベ様のNHK」発の核発電政策への波紋
   『●新潟県知事選: 自公推薦候補者に騙されてはいけない
             …確実にあの東京電力のアレを再稼働させる
   『●米山隆一知事…「ニンマリできなかった原子力ムラ」
       「高笑いできなかった東電」の相当なイヤガラセが予想
   『●環境倫理を『虚構新聞』から学ぶ…「原発導入を許してしまった
                 世代の一人として、恥ずかしく申し訳ない」
   『●「日本壊滅を救った新潟県民」…「インチキと不備だらけ」…
               「このまま再稼働されたら、福島原発の二の舞」

   『●アレが「もし再稼働しても、電力は
     首都圏向けに提供される」のみ…新潟県知事選=県民投票で否決

 東京新聞の記事【東電柏崎原発、事実上「合格」へ 規制委、審査書案提示】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2017092701000880.html)によると、《原子力規制委員会は…新規制基準を満たしているとする「審査書案」を提示し、取りまとめの議論を始めた。来月4日の次回定例会合で了承する方針。事実上の審査合格で、福島第1原発事故を起こした東電の原発としても、第1原発と同じ沸騰水型炉としても初となる》。
 福島を原状回復して見せることが「適格性」の議論の前提ではないのか? 責任を果たさない東電に資格無し。

 日刊ゲンダイの書評【飯田哲也 明日を拓くエネルギー読本/原発立地による地域経済への恩恵は「神話」】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/book/212949)によると、《「崩れた原発『経済神話』」 新潟日報社原発問題特別取材班著/明石書店…新潟日報の取材班は、そこに追い打ちをかける。原発の立地する柏崎市は、同県内で原発のない三条市や新発田市と比べて、人口でも産業やサービス業でもその波及効果でも、地域経済への恩恵は「神話」であることを丹念に実証してみせたのだ。では、何のための誰のための再稼働なのか、本書は疑問を突き付ける》。
 《何のための誰のため》? …田中俊一原子力「寄生」委員会委員長の退任祝いに、柏崎刈羽再稼働GOを出すつもりらしい、トホホ。


 東京新聞の記事【柏崎刈羽、13日適合へ 東電3・11以降で初】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201709/CK2017090602000238.html)によると、《原子力規制委員会は六日、定例会合を開き東京電力が再稼働を目指している柏崎刈羽原発6、7号機(新潟県)の審査を巡り、事実上の適合を示す審査書案について、十三日に了承する方針を決めた…「第一原発事故の経験はプラスになる」と評価》。
 《第一原発事故の経験はプラス》! もう言葉も無い。再度事故が起これば、目もあてられない。


 東京新聞の記事【柏崎刈羽原発、13日「適合」へ 「東電資格ない」一転】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201709/CK2017090702000120.html)によると、《田中俊一委員長が十八日に任期満了で退任するのを前に、駆け込み的に道筋をつけた形だ。…米山隆一知事は「検証に三、四年かかる。終わるまで再稼働は議論しない」と明言。当面、地元同意は得られず、東電は再稼働できる状況にはない…田中委員長は「東電の適格性について、積極的に否定する意見はなかった」と述べた》。
 さらに、同記事には、《次期委員長の更田豊志(ふけたとよし)委員長代理は「(福島事故を)東電以外の事業者でも防げたとは考えにくい」》…って 誰も核発電してはいけないということ!、ではないのか?

 さらに、東京新聞の記事【泉田前知事に出馬打診、自民支部 新潟5区補選で、回答は保留】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2017090201001317.html)によると、《自民党の長島忠美元復興副大臣の死去に伴う10月の衆院新潟5区補欠選挙で、自民党の地元支部幹部は2日、前新潟県知事の泉田裕彦氏(54)と面会し、出馬を打診した。泉田氏は「支援者と話し合いたい」と述べ、回答を保留した。 同支部は1日の選考委員会で、泉田氏の擁立に向け調整を進める方針を決定していた。泉田氏の意向を踏まえ、支部が擁立を判断。県連の了承を経て、党本部が公認する。泉田氏は同県加茂市(新潟4区)出身。経済産業省を経て2004年の知事選で自民、公明両党の推薦で初当選し、連続して3期12年務めていた》。
 結局、《森友捜査ツブシ》のための2017年10月衆院選のおかげで、補選は行われなかったけれども、やはり自民党から出馬。森裕子議員に言わせると、《泉田候補はダークサイドに落ちたな》…だそうです。

   『●よりによって自民党から出馬…「反東電ですが、
        反原発ではありません」な泉田裕彦前新潟県知事…

 最後に、社説【原子力規制委 信頼なくして安心なし】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2017091402000136.html)によると、《廃炉、汚染水、補償…。福島の事故を収束できない東京電力に、原発を動かす資格があるのだろうか-。原子力規制委員会の評価がぶれている。規制委が信用を失えば、私たちは安心を得られない》。
 原子力「寄生」委員会=核発電「推進」委員会に一体どんな信頼・信用などあり得ようか?

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201709/CK2017092702000261.html

「何のための避難か」 新潟市で暮らす避難者「東電が再稼働 許せない」
2017年9月27日 夕刊

     (左から高橋真由美さん、高島詠子さん、菅野正志さん)

 東京電力柏崎刈羽原発6、7号機(新潟県)について、新規制基準への事実上の適合判断が示された二十七日、同じ東電の福島第一原発事故によって福島県郡山市を離れ、新潟市内に家族で暮らす避難者は「再稼働なんてありえない」と口々に話した。 (片山夏子

 雇用促進住宅に家族と一緒に避難する菅野正志さん(43)は「原発の再稼働だけでも嫌なのに、自分たちを苦しめている東電が、避難してきた新潟で再稼働するなんて許せない」と憤る。
 郡山は空間線量が高い地点もあり、二〇一一年八月に妻と幼い娘二人が先に新潟に移った。週末、家族に会うため、片道百六十キロの往復を繰り返し、心身ともにぼろぼろになった。二年半前に避難先近くで就職し、やっと家族一緒に。だが家計は厳しく、将来の見通しは立たない。「避難計画というが、計画通り本当に逃げられるのか。そもそも事故を起こさないと言っていて福島の事故が起きた。国も東電も、誰も責任を取らないまま再稼働するのか
 夫と子ども三人で避難中の高島詠子さん(48)は「原発事故で、故郷も、福島で思い描いていた生活もすべて奪われた」と話す。事故後、木造の自宅の放射線量が高いのに驚き、避難を決めた。自宅が大好きだった子どもたちは、避難先になじむのに苦労した。
 暮らす家は柏崎刈羽から約六十キロ。ちょうど福島第一から自宅と同じ距離だ。事故後、もう原発は再稼働しないと思っていたのに次々再稼働をするのをみて、柏崎刈羽の再稼働差し止め訴訟の原告になった。「これでは何のために新潟に避難してきたのか。あれほどの原発事故が起き、事故処理も終わっていないのに、もう原発を動かすのか。再稼働は不安でしかない
 高橋真由美さん(45)は、3号機が爆発したのを見て、恐怖を覚えた。当時四歳と七歳の子どもたちのことを考え「今できる精いっぱいのことをしよう」と夫婦で話し合い、母子避難をした。慣れぬ環境、新しい仕事…。三年前に夫と一緒に暮らせるようになるが、心身共に疲れがたまり一時パニック障害にも。故郷を離れ、人間関係もバラバラになった。
 「もうあの事故を忘れてしまうのか。私たちがこんな思いをしているのに、再稼働なんてありえない。適合というが、規制委は福島のような事故が100%起きないと本当に言えるのか。起きてしまった事故を学び、二度と起きないようにするのではないのか。自分たちのような思いは誰にもさせたくない
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2017092802000138.html

【社説】
柏崎刈羽原発「適合」 フクシマが認めない
2017年9月28日

 「ほかとは審査のレベルが違う」と言いながら、原子力規制委員会はすんなり、柏崎刈羽原発再稼働への道を開いた。フクシマは認めてくれるだろうか
 規制委は東京電力柏崎刈羽原発の再稼働の是非にかかわる審査に際し、原発運転の「適格性」という、法律に定めのない領域に踏み込んだ。
 福島の事故を引き起こした東電再び原発を動かす資格があるかないかの判断だ。

◆私たちも忘れていない
 東電の隠蔽(いんぺい)体質の根深さを、私たちも忘れていない
 二〇〇二年、原子炉内のひび割れを隠すなど点検記録の改ざんが長年続いていたことが、内部告発で発覚した。
 3・11後も変わらなかった。柏崎刈羽で昨年十月、東電が「ない」と主張していた液状化による防潮堤損傷の恐れが「ある」と分かった。
 この二月には、災害時の指揮所になる免震重要棟の耐震不足を約三年間、規制委に報告していなかったことが明るみに出た。
 そもそも福島第一原発で、十五メートル超の津波が予想されながら、十分な対策を怠った隠蔽と安全軽視の体質こそ、長い悲劇の始まりだった。時間をかけて、よほどの覚悟と具体的根拠を見せないと、国民の不信と不安はぬぐえまい。
 一昨年暮れ、本紙と新潟日報の共同世論調査では、東電を「信頼できない」と答えた人が、新潟でも東京でもほぼ五割、新潟では信頼派の四倍以上に上っていた。
 つい先ごろまでは規制委も、福島の事故を起こした東電には、特別に厳しい顔を見せていた。
 七月に、東電のトップを呼んで柏崎刈羽の安全対策に取り組む姿勢をただした際、当時の田中俊一委員長は「福島の廃炉をやりきらなければ、柏崎刈羽を動かす資格はないと言い切った

◆なぜ君子は豹変(ひょうへん)したか
 これに対し、東電側が「廃炉をやり遂げる」という一片の文書を提出するや、風向きは一変した。
 かつて求めた福島第一原発の汚染水処理や溶融核燃料(デブリ)の取り出しなどに関する解決策も示されぬまま、安全に対する東電の決意を保安規定に盛り込むことを条件に、原発運転の適格性を認めてしまう形になった。
 その間何があったのか。議論の透明性と説明責任-。3・11の教訓に立つ原発規制の基本ではなかったか。規制委の判断の的確さにも疑問の声が相次ぐ中、なぜ再稼働を急ぐのか
 福島の事故処理にかかる費用は、現時点で二十二兆円近くに上ると試算され、さらに膨らむ見込みという。そのうち十六兆円を東電が負担する。
 膨大な負債を抱えた中で進める経営改善の柱になるのが、唯一残された柏崎刈羽原発なのだ。
 再稼働が実現すれば、一年で一千億~二千億円の増益が見込まれる償のための再稼働と言いたいのなら本末転倒だ。
 新潟日報が一昨年秋、柏崎刈羽地域の企業百社を対象に実施した調査によると、七割近くが「原発停止の影響はない」と回答した。
 調査に参加した新潟大の藤堂史明准教授は「原発には長期的に地域経済を拡大させる効果はない」と断じている。
 福島の事故は教えている。原発は巨大な経営リスクにほかならない。一企業はおろか、政府にさえ、背負いきれるものではない。福島の賠償や除染費用も、電気料金や税金に転嫁され、結局、国民全体で穴埋めしていくことになる。
 この上新たな事故が起きればどうなるか。民間の保険の支払い限度は、一原発千二百億円だ。補償がなされる保証はない。
 そしてさらに、福島の事故原因は未解明、日本は世界有数の地震国…。今、東電に原発運転の適格性を認めるということは、国民の目線で見れば、納得のできるものではない。不安と不信はなお募る。
 九州電力川内原発などの時とは違い、新潟県の米山隆一知事は「福島第一原発事故の県独自の検証に三~四年はかかる。それまでは(再稼働を)認めるつもりはない」との立場を崩していない。

◆審査体制の再構築を
 そう、今回、はっきりしたことが二つある。
 一つは、規制委の審査適合は再稼働の合格証ではないということ。このことは規制委自体も「安全を保証するものではない」(田中前委員長)と示唆してきた。
 もう一つは、原発事業者の適格性や安全文化を審査するには、技術者ばかりの規制委の現陣容では不十分だということだ。
 指針づくり、法整備に加えて審査体制の再構築が、必要になったということだ。
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●金沢地裁・井戸謙一元裁判長「「原子炉を運転してはならない」。自ら発した声に法廷はどよめいていた」

2016年03月13日 00時00分58秒 | Weblog


東京新聞の記事【高浜原発停止命令 弁護団長「第2の事故防ぐ」】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201603/CK2016031002000226.html)。

 《やってきたことが実を結んだ-。高浜原発3、4号機(福井県高浜町、出力八十七万キロワット)の運転差し止めを命じる大津地裁の決定を受け、住民側の井戸謙一弁護団長(61)は胸を張り、晴れやかな表情を見せた。かつて裁判官として法壇の中央に座り、史上初めて原発の運転差し止めを命じた時からほぼ十年。弁護士に転じ、法廷で座る席が変わっても「第二の事故は絶対に防ぐ」と原発に対する司法の役割を問い続けた》。

 そう、弁護団長は、あの井戸謙一さんです。

   『●原発裁判はどれも完敗:
         井戸謙一元裁判官と小出裕章さんの対話

   『●そりゃぁ、東京電力原発人災以降を見ただけでも、
                       「司法」にも絶望するよな

   『●井戸謙一元裁判官再び:
          最高裁は常に国側に、そして、努力は無駄に

   『●金沢地裁原発差し止め判決: 井戸謙一元裁判官
   『●志賀原発訴訟第二ラウンド: 裁判所は信頼を回復できるか?
   『●「自民党と政治権力」
        『週刊金曜日』(2013年7月19日、952号)について

   『●「鼻血問題」: 「原発関連死」と「死の街」発言
   『●東京電力原発人災鼻血問題: 
          風評被害に矮小化していて良いのか?
   『●井戸謙一さん「高浜3、4号機再稼働差止仮処分」
        ・・・「仮処分決定は、直ちに効果が発生」、再稼働不能
 

 【大竹まことゴールデンラジオ 2016年3月11日 室井佑月、メール・FAX紹介、金子勝】(https://www.youtube.com/watch?v=BQfaXEI4RuQ)では、大津地裁の「仮処分」について、金子勝さん、は裁判官の「矜持」「使命感」に感動したそうだ。でも、福井地裁の裁判官(樋口英明裁判官)も、大津地裁の裁判官(山本善彦裁判長)も、出世と引き換えかもしれません? 九州大学吉岡斉教授の「原発差し止めを命じる裁判官が一人ではなく、2人目が居たことが重要」というコメントも紹介された。
 でも、考えてみると、金沢地裁井戸謙一元裁判長も居ますので、樋口英明裁判長に次いで、山本善彦裁判長は3人目、ということになります。

   『●3.11東電人災の5年、王様・アベ様からして
      核発電「麻薬」中毒患者という哀しい国ニッッポン
     「「仮処分」を出し、「配置換え?」されてしまった元福井地裁・
      樋口英明裁判官と同様、今後、大津地裁・山本善彦裁判官
      への強烈な「風当り」が心配です」。

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201603/CK2016031002000226.html

高浜原発停止命令  弁護団長「第2の事故防ぐ」
2016年3月10日 夕刊

 やってきたことが実を結んだ-。高浜原発3、4号機(福井県高浜町、出力八十七万キロワット)の運転差し止めを命じる大津地裁の決定を受け、住民側の井戸謙一弁護団長(61)は胸を張り、晴れやかな表情を見せた。かつて裁判官として法壇の中央に座り、史上初めて原発の運転差し止めを命じた時からほぼ十年。弁護士に転じ、法廷で座る席が変わっても「第二の事故は絶対に防ぐ」と原発に対する司法の役割を問い続けた。 

 二〇〇六年三月、金沢地裁の北陸電力 志賀原発2号機訴訟。「原子炉を運転してはならない」。自ら発した声に法廷はどよめいていた。その後に原発の耐震指針は強化され「それなりに意味があった」と当時は思っていた判決だった。

 この時「想定を超える揺れで非常用電源が喪失し、炉心溶融が起きる可能性もある」とした判断が現実となったのは、五年後の東京電力福島第一原発事故。三十年以上勤めた裁判官の退官を間近に控えた時のことだった。

 退官後、ためらっていた反原発の活動へ背を押したのは、全国各地の講演で多く耳にした司法に裏切られたとの声。福島県郡山市の子どもが学校ごと疎開する措置を求める弁護団に加わったのを皮切りに、今では全国の原発訴訟に携わる。

 震災後、最高裁が開いた裁判官による原発の研究会では、原発などの訴訟で従来の判断の枠組みを見直すべきだという意見もあったが、五年の経過とともに「事故前の雰囲気に戻り始めている」と感じていた。

 九日、差し止めを命じた決定後に開かれた住民側弁護団の記者会見。「福島の原発事故で、被害が広範囲に及んだ経験があってこそなされた決定だ。裁判所(の判断)はこうでなければいけないという精神を、全国の裁判官にも受け継いでもらうことが大事だ」。自らも滋賀県内で、琵琶湖の水や周辺の緑の恵みとともに暮らす一人として、今後に向けた決意を口にした。
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●東電原発人災から『X年後』:「自分が壮大なできごとの参加者だということがわかっているのだろうか」?

2015年10月17日 00時00分30秒 | Weblog


東京新聞のコラム【筆洗】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2015101002000166.html)。
nikkan-gendaiの記事『福島の甲状腺がん発生率50倍…岡山大・津田教授が警告会見』(http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/165762)。


 《おじいさんが諭す。…おじいさんに、少年は言う。「ぼくらみんな、もうすぐ死んじゃうから」。チェルノブイリ原発の事故後、現地ではこんな会話が聞かれたという…大戦と原発事故をともに経験したある医師は作家にこう問い掛けたそうだ。「人々は、自分が壮大なできごとの参加者だということがわかっているのだろうか」》。
 《「甲状腺がんの発生率がナント! 国内平均の「50~20倍」に達していた――という内容…「原発事故と甲状腺がんの因果関係は不明」とトボケ続けている政府と福島県の責任は重い》。

   『●映画『放射線を浴びた『X年後』』: 
      「こんな巨大な事件が、・・・日本人としての資質が問われる」
   『●米軍の「差別性の極み」:NNNドキュメント’14
        『続・放射線を浴びたX年後 日本に降り注いだ雨は今』

   『●東電原発人災の『X年後』:
       厚生省「1.68ミリシーベルト」 vs 研究者「1400ミリシーベルト」

   『●東京電力原発人災から『X年後』
       ・・・・・・取り返しのつかないことが現実化してはいまいか?

   『●「アベノミクス選挙という愚」
       『週刊金曜日』(2014年12月05日、1019号)について

    「【金曜日から】の「単行本『放射能を浴びたX年後』・・・
     その「ただちに」から「X年後」、我々は黒塗りの理由を知ることに
     なるのだろうか。(本田政昭)」」

   『●「私たちは被ばく船員を見捨ててきたと痛感」
            ・・・2011年から「X年後」を怖れる


 2011年3.11東京電力原発人災から「X年後」を怖れる…、いや、2011年から「X年後」を怖れていたのに…ニッポン政府や電力会社は腐ってる。
 自公議員や原発推進議員、その投票者、さらに、電力会社や原子力「ムラ寄生」委員会等々「は、自分が壮大なできごとの参加者だということがわかっているのだろうか」? 《本の副題は「未来の物語」とした▼だが、この副題は隠喩以上の意味を持つこととなった福島の事故を見て彼女は「私は過去についての本を書いていたのに、それは未来のことだったとは」と慨嘆したという》。

   『●終わらない原発人災の影響:「震災さえ」ではなく 「原発さえなければ・・・」
     「「震災さえ」ではなく、「原発さえなければ・・・」である。
      「原子力郷土の発展豊かな未来」「原子力明るい未来のエネルギー
      「原子力正しい理解で豊かなくらし」を信じ込ませた自民党議員や
      電力会社幹部といった東京電力原発人災の責任者・「罪人・犯罪者」は、
      誰一人として罰せられることもなく、まだのうのうと生活している」

   『●ドキュメンタリー映画『わすれない ふくしま』:
                 「震災さえ」ではなく 「原発さえなければ・・・」

   『●反省なき自民党を体現:
         「原発事故によって死亡者が出ている状況ではない」
   『●年20ミリシーベルトでOK!?:
      20倍にアップ、そして「自己責任」に逃げた原子力「推進」委員会


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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2015101002000166.html


【コラム】
筆洗
2015年10月10日

 バスの中で、お年寄りに席を譲ろうとしない男の子に、おじいさんが諭す。「きみが年をとったときにも、席を譲ってもらえないぞ」。「ぼくはぜったいに年をとらないもん」と言い返す男の子▼「なぜだね?」と聞くおじいさんに、少年は言う。「ぼくらみんな、もうすぐ死んじゃうから」。チェルノブイリ原発の事故後、現地ではこんな会話が聞かれたという▼今年のノーベル文学賞に選ばれたスベトラーナ・アレクシエービッチさんは、五百人もの被災者の声を聞き、それを刻み込むように『チェルノブイリの祈り』(松本妙子訳、岩波書店)を書いた▼この本の執筆時に彼女は、過去ではなく未来のことを書いているという感覚を持ったそうだ。原発事故は経済の効率や国家の強大さを追い求める価値観では、生き延びられぬ時代の到来を示したのではないか。そんな思いから、本の副題は「未来の物語」とした▼だが、この副題は隠喩以上の意味を持つこととなった福島の事故を見て彼女は「私は過去についての本を書いていたのに、それは未来のことだったとは」と慨嘆したという▼人類は核と共存しうるのか。常にそう問われる時代に私たちは生きている。大戦と原発事故をともに経験したある医師は作家にこう問い掛けたそうだ。「人々は、自分が壮大なできごとの参加者だということがわかっているのだろうか
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http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/165762

福島の甲状腺がん発生率50岡山大・津田教授が警告会見
2015年10月9日

     (外国特派員協会で会見した津田教授(C)日刊ゲンダイ)

 岡山大大学院の津田敏秀教授(生命環境学)が6日付の国際環境疫学会の医学専門誌「エピデミオロジー(疫学)」に発表した論文に衝撃が広がっている。福島県が福島原発事故当時に18歳以下だった県民を対象に実施している健康調査の結果を分析したところ、甲状腺がんの発生率がナント! 国内平均の「50~20倍」に達していた――という内容だ。

 8日、都内の外国特派員協会で会見した津田教授は「福島県では小児や青少年の甲状腺がんの過剰発生がすでに検出されている。多発は避けがたい」と強調した。

 福島県で原発事故と子どもの甲状腺がんの因果関係を指摘する声は多いが、権威ある医学専門誌に論文が掲載された意味は重い。国際的な専門家も事態を深刻に受け止めた証しだからだ。

 津田教授は会見であらためて論文の詳細を説明。原発事故から2014年末までに県が調査した約37万人を分析した結果、「二本松市」「本宮市」「三春町」「大玉村」の「福島中通り中部」で甲状腺がんの発生率が国内平均と比較して50倍に達したほか、「郡山市」で39倍などとなった。

 津田教授は、86年のチェルノブイリ原発事故では5~6年後から甲状腺がんの患者数が増えたことや、WHO(世界保健機関)が13年にまとめた福島のがん発生予測をすでに上回っている――として、今後、患者数が爆発的に増える可能性を示唆した。

 その上で、「チェルノブイリ原発事故の経験が生かされなかった」「事故直後に安定ヨウ素剤を飲ませておけば、これから起きる発生は半分くらいに防げた」と言い、当時の政府・自治体の対応を批判。チェルノブイリ事故と比べて放射性物質の放出量が「10分の1」と公表されたことについても「もっと大きな放出、被曝があったと考えざるを得ない」と指摘した。

 一方、公表した論文について「時期尚早」や「過剰診断の結果」との指摘が出ていることに対しては「やりとりしている海外の研究者で時期尚早と言う人は誰もいない。むしろ早く論文にしろという声が圧倒的だ」「過剰診断で増える発生率はどの程度なのか。(証拠の)論文を示してほしい」と真っ向から反論。「日本では(論文が)理解されず、何の準備もされていない。対策を早く考えるべき」と訴えた。

 「原発事故と甲状腺がんの因果関係は不明」とトボケ続けている政府と福島県の責任は重い
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●東京電力原発人災という「原発事故で遭遇した過酷な経験でうつ状態となり、最終的に自死に至らしめた」

2015年07月09日 00時00分20秒 | Weblog


東京新聞の記事【「原発避難で自殺」賠償命令 東電に2700万円】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015063002000269.html)。

 「判決は「原発事故で遭遇した過酷な経験でうつ状態となり、最終的に自死に至らしめた」とした。喜一さんは糖尿病を患っており、病気が与えた影響なども考慮し「事故が自殺に寄与した割合は六割」と指摘した。原発事故と自殺の因果関係を認め、東電に賠償を命じた判決は昨年八月の福島地裁判決に続き、二例目・・・・・・遺族はうつ病などの精神疾患による自殺だとして「原発事故さえなければ元気に生活していた」と主張」。

 「原発事故さえなければ元気に生活していた」と主張」。「震災さえ」ではなく「原発さえなければ・・・」。電力会社や国、特に、核発電を推進してきて、かつ、今、再稼働に踏み切ろうとしている自公議員の責任はとてつもなく大きい。九州電力川内原発に、いま、「火を入れ」ようとしています。正気とは思えません。 

   『●哀しい遺書: 「原子力さえなければ」
   『●ドキュメンタリー映画『わすれない ふくしま』:
       「震災さえ」ではなく 「原発さえなければ・・・」

     「「原子力郷土の発展豊かな未来」・
      「原子力明るい未来のエネルギー」・
      「原子力正しい理解で豊かなくらし」・・・果たして
      「豊かな未来」「豊かなくらし」をもたらし、人々が
      生きる「未来のエネルギー」足り得ただろうか? 
      日本は、「原子力を正しく理解」し、「安全神話」に
      再び騙されることなく正しい選択を
      しようとしているだろうか?」

 この裁判の裁判長は潮見直之氏です。「東電は、原発事故を起こせば、自殺する避難者が現れるという予見可能性があった」、という重要な指摘。

   『●原発人災避難者自殺訴訟の福島地裁判決、東電は控訴見送り:
                         「原発関連死」は千人を大きく超える

   『●「原発さえなければ」を福島地裁が認定:
      原発「事故によって死亡者が出ている状況ではない」という寝言

   『●「死刑のスイッチ」を強制する裁判員制度:
       「やった人でないと、この苦しみは分からない」


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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015063002000269.html

「原発避難で自殺」賠償命令 東電に2700万円
2015年6月30日 夕刊


(↑ブログ主注: すいません、勝手ながらコピペさせていただきました
 【http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/images/PK2015063002100182_size0.jpg】)

 東京電力福島第一原発事故による避難が原因で自殺したとして、福島県浪江町の無職五十崎喜一さん=当時(67)=の遺族が、東電に約八千七百万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で福島地裁(潮見直之裁判長)は三十日、事故と自殺の因果関係を認め、東電に約二千七百万円の賠償を命じた。 

 判決は「原発事故で遭遇した過酷な経験でうつ状態となり、最終的に自死に至らしめた」とした。喜一さんは糖尿病を患っており、病気が与えた影響なども考慮し「事故が自殺に寄与した割合は六割」と指摘した。原発事故と自殺の因果関係を認め、東電に賠償を命じた判決は昨年八月の福島地裁判決に続き、二例目。

 東電は「判決内容を精査し真摯(しんし)に対応していく」とのコメントを出した。喜一さんの妻栄子さん(66)、次男の政之さん(38)、孫の貴明さん(21)の三人が訴えた。判決後、栄子さんは「あくまで東電に謝罪してほしい」と述べた。

 訴状によると、喜一さんは二〇一一年三月十一日の原発事故で、福島県郡山市の高校に避難して以降、食欲不振や不眠の症状を訴えるようになった。同四月十三日に同県二本松市のアパートに引っ越したが、食欲不振などの症状はなくならず、東電に提出する賠償請求の書類の手続きにも悩まされていた

 同七月二十三日早朝にアパートを出て行方不明になり、翌二十四日、福島県飯舘村のダム付近で、遺体で発見された。遺族はうつ病などの精神疾患による自殺だとして「原発事故さえなければ元気に生活していた」と主張。東電は、「事故以外の原因も考慮するべきだ」などとして争っていた。
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●3.11東京電力原発人災から4年: 虚しき「地球にやさしいエネルギー原子力 人にやさしい大熊町」

2015年03月11日 00時00分44秒 | Weblog


東京新聞の社説【東日本大震災四年 福島の苦しみ正面から】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015030902000142.html)と、
琉球新報の記事【基地、原発「子に継ぐものでない」 久保田さん辺野古集会で訴え】(http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-239987-storytopic-1.html)。

 3.11東京電力原発人災から4年が経過しました。4号機の核燃料プールからの取出し完了ぐらいが改善の兆しの見えるニュースでしょうか? それ以外は酷いモノです。「原因不明、責任不在」での原発再稼働、大間原発などの建設継続・・・・・・恥ずかしくてしょうがない。「環境倫理」上も、大変な失政。それを許す「眠り猫」の皆さんや自公支持者翼賛野党支持者

   『●お見舞い申し上げます・・・
     「東日本の巨大地震、遠い地からお見舞いすることしかできない・・・。
       大地震に加えて、場所によっては7mを越える大津波に言葉を失う。
       さらには、原発でのメルトダウン。最悪である。昨日の新聞では、
      ECCSも機能しなかったとの報告がある。続報でも、実際に
      機能しなかったことは事実のようである。
       スリーマイルの教訓があったはずなのに、なんで・・・。
      原発の関係者の話を聞いていてむなしさと非常な怒りを感じる。
       TVマスコミでは、原子力資料情報室(CNIC;
      Citizens' Nuclear Information Center)の記者会見について
      全く触れていないことはどういうことでしょうか? 
      この期に及んで何をしているのでしょうか!」

   『●あの3・11原発人災から1年: 松下竜一さん「暗闇の思想」を想う
     「あの3・11から1年。あの時、個人的な事情もあり、こと(原発人災)の
      重大さに全く気付いていなかったし、ブログにも何も書いていない。
      2日後からようやく、それについて書き始めている。刻一刻と人災の
      側面が浮き彫りになり、いまに至っても、解決したと言える側面は
      ほとんど無いといって過言ではない。メルトダウンした原子炉に
      ついても、冷温停止「状態」という言葉遊びで糊塗している。
      原発内部の状況はつかめていないし、知ることもできないのに。
      何が一体事故「収束」宣言なのか。ストレステストという計算ごっこで
      お茶を濁し、その〝計算された〟結果を易々と受け入れる
      原子力ムラお抱えの委員会。マスコミやネット、市民が騒ぎ過ぎる、
      不安を煽りすぎるという大御所〝ジャーナリスト〟子供にとっては
      20倍のリスクでは収まらないであろう年間20ミリシーベルトどころか、
      笑っていれば100でもオッケーと嘯く学者。市民、特に、罪なき子供達の
      側に立とうともしない司法。ジャーナリズムの根本としての批判精神なき
      マスコミ。その結果として、原子力ムラの望む原発再稼働・
      原発建設再開原発輸出に向けて着々と進んでいる。
       小出裕章さんの云う「たかが電気のために・・・」をよく考えるべきである。
      この1年目の節目に再度、松下竜一さんの「暗闇の思想」を想う。」

   『●3.11東京原発人災から2年が過ぎて
     「「何もなかったかのように、原発回帰に向かう安倍政権の姿勢が
      鮮明になってきた。地震列島に五十基を超える原発を造ってきた
      のは自民党政権
だ。その自覚のなさに驚くしかない」・・・・・・全く同感。
      自公に手を貸す人の「自覚のなさ」にも」

   『●「福島原発事故の今
        『週刊金曜日』(2014年3月7日号、982号)について
     「2011年3月11日から今日で3年が経ち、4年目を迎えた。
      民主党政権は冷温停止「状態」を宣言し、民意を無視して関電
      結託して大飯原発を再稼働。アベ自公政権は、原子力「推進」委員会
      (核推進委員会)とともにあの東京電力柏崎刈羽原発さへも
      再稼働しかねない勢いで、原発輸出という恥さらしなことも強行しそうだ。
      ネズミモグラエレファント等々が走り回る東京電力原発人災の現場を
      「コントロール」「完璧にブロック」と世界に向けて宣言し、
      ウラアリな東京五輪でオモテナシするそうだ・・・・・・。
       この3年間は一体何だったのでしょう?」

 東京電力原発人災の「地元」大熊町・・・・・・「JR大野駅、人気のない駅舎には「地球にやさしいエネルギー原子力 人にやさしい大熊町」(平成8年度 広報・安全等対策交付金事務・・・・・・)」(サンデーモーニング、2015年3月8日)・・・・・・・川内原発高浜原発「地元」は何を思う。

   『●「豊かな玄海町」へ: 「原子力郷土の発展豊かな未来」 
                     「原子力正しい理解で豊かな暮らし」

 「原発事故という未曽有の災禍によって日常を壊された福島の人に十分な賠償や支援がされてきたとは言い難い。福島の苦悩を忘れてしまってはいないか」・・・・・・確かに、民主党政権も酷かったが、自公政権になってからの酷さはそれに輪をかけている。

   『●誰も責任をとらない自民党議員   
       ・・・・・・3.11東京電力原発人災以前に逆戻りしていて大丈夫?

 「誰も原発事故の責任を取らないのは許せない・・・・・・住民の反対にもかかわらず国はここに新しい基地を造ろうとしている。原発も基地も子どもたちが受け継いでいくものではない」。
 早くアベ様の自公政権から脱却しないと、福島も沖縄も「お終い」だ。

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015030902000142.html

【社説】
東日本大震災四年 福島の苦しみ正面から
2015年3月9日

 原発事故という未曽有の災禍によって日常を壊された福島の人に十分な賠償や支援がされてきたとは言い難い福島の苦悩を忘れてしまってはいないか。

 原発事故収束のメドすら立たない福島県では、いまだ十二万人が県内外での避難生活を余儀なくされている。五年で二六・三兆円の復興予算の多くは道路や港湾などのインフラ整備が中心だ。目に見える部分の復興は進んでも、肝心な人々の生活の復興・再建は大幅に遅れている。


◆賠償責任果たす義務

 古里に帰れず、先の暮らしを見通せない人々の苦悩は、時の経過とともに逆に深まっている。

 新たな土地で生活の基盤を築くにはきちんとした賠償が必要となる。しかし、東京電力はこの間、賠償に誠実だったとは言えない国の指導もしかりだ。

 町の大半が帰還困難区域に指定された浪江町では二〇一三年春、町民一万五千人が月十万円の精神的慰謝料の増額を求める集団申し立てを原発ADR(裁判外紛争解決手続き)で行い、一律五万円増の和解案が示された。だが和解案には強制力がなく、東電は受け入れを拒み続けている

 申立人には高齢者も多く、すでに大勢の人が亡くなっている。

 原発ADRは被災者に裁判という重い負担を負わせず、早期に賠償問題を解決するために導入されたものだ。その趣旨に照らして出された和解案だ。東電はこれ以上解決を遅らせてはならないし、国はADRの仲介に強制力を持たせる仕組みを作るべきだ。

 ADRだけでは金銭賠償の解決が期待できないと、裁判所に訴える動きも相次ぐようになった。

 「生業(なりわい)訴訟」と呼ばれる集団訴訟がそのひとつ。「故郷を返せ!生活を返せ!」と、北海道から福岡まで十七地裁・支部で精神的慰謝料の支払いが訴えられている。


◆広がる生業訴訟

 「かながわ訴訟」の原告は、南相馬市小高区から横浜に避難した村田弘団長(72)ら百七十四人。七割は国が避難指示区域に指定した地域の人だが、三割は福島市や郡山市など避難指示区域外からの、いわゆる「自主避難者」だ。

 国の線引きによらず、自らの判断で避難を決めたこの人たちには、たとえ被害の実態が同じでも避難指示区域の人に支払われる精神的慰謝料はない。避難生活費は自己負担、夫は福島に残り妻子が避難する二重生活者が多い。

 賠償も慰謝料もなく、経済的に追い詰められる人々を「自らの選択だ」といって放置していいのか。村田さんらは自主避難者も含めた一律賠償を求めている。

 「原発事故の時、どこに住んでいたかで国は賠償に差をつけた。でも日常生活や地域のつながりを突然奪われた痛みはみな同じ。被災者を分断してはならない

 国が定めた五年の集中復興期間の終了に歩調を合わせるように、東電は商工業者に対して支払う営業損害賠償も来年二月に打ち切る方針を示した。だが、避難指示区域にある事業者のうち、業務再開できたのは約半分。事故前の水準に戻ったのは皆無だ。原発禍からの回復の困難さは想像を絶する。

 国や東電は一刻も早く賠償を終わらせ、復興の実績を作りたいようだが、一定の時間がたったというだけで賠償を打ち切るのは、現実を見ていない。被災者の切り捨てというほかない。

 復興庁が発表した住民意向調査では、大熊、双葉、富岡、浪江の原発周辺四町で、避難指示解除後に「地元に戻りたい」と考えている人は一~二割にとどまった。飯舘村でも三割だ。

 古里に帰りたいと願う高齢者の思いは尊重すべきでも、除染に限界があることもわかった。放射線量はどこまで下がるのか。仕事はあるのか。人口減少した町で経済、医療、教育は成り立つのか。不安な場に戻ることは、子育て世代には考えられなくなってもいる。「帰還ありき」の復興計画にこだわるには無理がある。

 今立ち返るべきなのは、大震災の一年後に全国会議員の賛成で成立した「子ども・被災者支援法」の理念だ。


◆「避難する権利」こそ

 チェルノブイリ法をお手本にした同法は「避難する権利」を認めていた。地元を離れて移住した人にも、個別のニーズに沿って、生活や医療、教育、就労などの支援を行うことを求めていた。

 仕事がなくて働く意欲を失ったり、妻子との別居で夫婦の不仲や離婚に直面する人も多い。子どもの心も傷ついている

 苦境を乗り越え、みんなが安心して暮らせるようになった日が福島の復興の日だ。一人一人の生活再建を息長く見守る覚悟がいる。私たちはそのことを忘れてはならないはずだ。
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http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-239987-storytopic-1.html

基地、原発「子に継ぐものでない」 久保田さん辺野古集会で訴え
2015年3月8日

     (米軍キャンプ・シュワブのゲート前の集会で、参加者に語り掛ける
      久保田美奈穂さん=6日午後、名護市辺野古)

 「裁判に加わるのは、すごく怖かった」。福島第1原発事故の発生直後、2人の子どもを連れて水戸市から那覇市に避難した久保田美奈穂さん(36)は2年前の3月11日、国と東京電力を福島地裁に訴えた。「巨大組織」を相手に原状回復や慰謝料を求める集団訴訟。家族や友人からは「嫌がらせされる」などと反対された。だが、「誰も原発事故の責任を取らないのは許せない」との思いで参加に踏み切った。久保田さんら沖縄に住む原告たちは「福島と沖縄の問題を互いに理解を深めていきたい」と、8日午後、沖縄大学で講演会を開く。

 2011年3月11日。久保田さんが当時6歳の長男を幼稚園から連れて帰る途中、東日本大震災が発生した。マンション13階の自宅は余震がひどく、夫は勤務先から戻れなくなった。数日間、駐車場で車中生活を余儀なくされた。

 福島第1原発では爆発が起きた。大量の放射性物質が放出され、風に乗り拡散した。政府は「直ちに健康には影響がない」と繰り返したが、家族の尿からは放射性セシウムが検出された。

 「何も知らずに子どもを外で遊ばせていたことが悔しくて」。原発事故の実態を知るにつれ不安が募り、3カ月後、沖縄に避難した。夫の理解は得られず、別居することになった。

 沖縄に移住し米軍基地の大きさに驚愕した。道路に米軍車両が走り、頻繁に戦闘機が飛ぶ。「沖縄は南国の楽園のイメージ。基地のことはほとんど何も知らなかった。今から思えば本当に申し訳なかった」

 12年9月末、オスプレイ配備に反対する市民が普天間飛行場のゲートを封鎖した。久保田さんはインターネットで知り駆け付けた。4日間、座り込みに参加。機動隊に強制的な「ごぼう抜き」で排除された。「国は住民の思いを聞かないんだな」と強く実感した。

 国と東電を訴えたのはその約半年後。原告は全国で3800人を超え、県内にも70人いる。原発事故の発生から間もなく丸4年だが、事故収束のめどは立たず、被災者の苦しい生活が続く中、各地で原発再稼働の準備が進められている

 6日午後、久保田さんは米軍普天間飛行場の移設先、名護市辺野古を訪れた。米軍キャンプ・シュワブのゲート前の集会で久保田さんはマイクを握り、こう語り掛けた。

 「住民の反対にもかかわらず国はここに新しい基地を造ろうとしている。原発も基地も子どもたちが受け継いでいくものではない

 そして「沖縄に住む者として、ここで起きていることを自分の問題として考え、全国にいる原告の仲間たちに伝えていきたい」と決意を述べた。
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●原子力「ムラ寄生」員会ではなく、「風船爆弾」が語ることにこそ真実はある ~川内原発再稼働問題~

2014年07月08日 00時00分50秒 | Weblog


asahi.comの記事【「川内原発再稼働に反対」東京で集会 5500人参加】(http://www.asahi.com/articles/ASG6X3GMGG6XUTIL007.html?iref=comtop_list_nat_n05)と、
東京新聞の記事『川内再稼働食い止めろ 「経済より命が大事」』(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014062902000105.html)。

 「原子力規制委員会で審査が進んでおり、秋にも再稼働する可能性がある・・・・・・内橋克人さんは「集団的自衛権の先に待っているのは、核兵器を持って抑止力にしようという政策原発はプルトニウムをつくる装置』でもあり、原発を止めることは日本の核武装に待ったをかけることだ」と訴えた・・・・・・川内原発の再稼働に反対している市民団体事務局長・・・・・・原発事故が起きたときの地元自治体の避難計画について「ずさんなものしかないのが現状。絶対に動かさないために協力してほしい」と呼びかけた」。
 内橋克人さんの指摘は鋭い。

   『●プルトニウム報告漏れ: 「疑念」ね~?、
       目的あっての「隠蔽」??・・・っていうのは穿ち過ぎ???
    「市民ももっと「原子力=核」「原子力発電=核兵器」という認識を
     持つべきではないでしょうか」

 さて、原子力「ムラ寄生」委員会の審査に通ったからといって、「お墨付き」を貰ったからといって、何だというのでしょうか? 100.00000%安全だとでも言うのでしょうか? 「想定不適当事故」の教訓が全く活かされていない。再稼働など、絶対に許されない。

   ●こんな国に大飯原発を再稼働させて大丈夫か?
     「・・・バスに乗り、一路、大飯原発をめざす。文字通り「一路」、
      国道241号線という一本の道しかない。大飯原発のある
      大島半島と、小浜湾をまたがり本土とを結んでいる橋も一本しかない。
      しかも老朽化で大地震には耐えられないという。つまり大地震が起き、
      橋が崩落したり一本道が不通になれば、
      大島半島の住民は逃げ場を失う。そこで放射能もれの事故が
      発生したら・・・」

   『●所詮机上の空論、原発など動かさないことが最良の道
   『●原子力「寄生」委員会の審査に通ったからといって何だというのでしょう?
   『●原子力「ムラ寄生」委員会の机上の空論:
          「大幅に下回」るように計算すれば下回る
   『●東京電力原発人災での「想定不適当事故」を
         想定しなかった教訓が全く活かされていない


 原子力「ムラ寄生」委員会の「お墨付き」に何の意味があるのか? それよりも、以下の「風船爆弾が語っていることにこそ真実がある。九州人は川内原発再稼働を決して受け入れてはいけない。

   『●『松下竜一未刊行著作集5/平和・反原発の方向』読了(前半)
    「風船による死の灰実験! 鹿児島県川内原発(p.69、98)。
    「この風船が届くところには、確実に
死の灰が届きます」(p.69)。
    風船は宮崎や熊本まで。「・・・原発反対者を一人一人生み出して
    行くのなら、・・・決して無意味ではないのだ。
    それこそが原発を撃つ風船爆弾ではないか。・・・。/
    ・・・本来その苦悩は国民全部で担うべき苦悩のはずなのだ。/
    ・・・原発現地の人々に押しつけて知らぬ顔をしているのだ・・・。
    まず彼らの苦悩を共有することからしか、本当の原発反対行動は
    始まらないだろう」(pp.70-71)。「実は核爆弾も原発も
    
本質的には同じなんだということを、無残なまでに実証してしまった
    のがチェルノブイリ原発事故なのだ。
    
核の平和利用などという幻想は一挙に吹き飛んでしまったと
    知らねばならない」(p.142)」

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http://www.asahi.com/articles/ASG6X3GMGG6XUTIL007.html?iref=comtop_list_nat_n05

「川内原発再稼働に反対」東京で集会 5500人参加
2014年6月29日00時00分

    (デモ行進で脱原発を訴える人たち=東京都渋谷区の表参道)

 九州電力川内(せんだい)原発1、2号機(鹿児島県)の再稼働反対を訴えようと、市民団体が28日、東京・国立競技場近くで集会を開いた。原子力規制委員会で審査が進んでおり、秋にも再稼働する可能性がある。参加者は集会後、買い物客でにぎわう表参道やJR原宿駅近くをデモ行進。「再稼働反対」と声をあげた。

 首都圏反原発連合など3団体の主催。約5500人が参加した集会で、経済評論家の内橋克人さんは「集団的自衛権の先に待っているのは、核兵器を持って抑止力にしようという政策。原発は『プルトニウムをつくる装置』でもあり、原発を止めることは日本の核武装に待ったをかけることだ」と訴えた。

 鹿児島県で川内原発の再稼働に反対している市民団体事務局長の野呂正和さん(63)は、原発事故が起きたときの地元自治体の避難計画について「ずさんなものしかないのが現状。絶対に動かさないために協力してほしい」と呼びかけた。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014062902000105.html

川内再稼働食い止めろ 「経済より命が大事」
2014年6月29日 朝刊

    (原発反対を訴えながらデモ行進する参加者=28日、東京都渋谷区で)

 今秋以降に第一号となる可能性がある九州電力川内(せんだい)原発(鹿児島県)の再稼働に反対しようと、大規模な抗議活動が二十八日、東京都新宿区の明治公園などであった。毎週金曜日に首相官邸前で脱原発を訴えている首都圏反原発連合など三団体が主催。時折強い雨が降る中、約五千五百人(主催者発表)が「再稼働を食い止めたい」と声を上げた。 (安藤恭子)


 デモに先立ち開かれた集会では、「川内原発増設反対鹿児島県共闘会議」の野呂正和事務局長が「全国で初めて再稼働されようとしている川内で闘っている。お年寄りら要援護者の避難計画もずさんだ。皆さんも一緒に闘ってほしい」と呼び掛けた。最後に「命よっか大事なものがあって、よかとですかー」と方言で叫ぶと、公園を埋めた参加者から拍手が上がった。

 川内原発がある薩摩川内市に隣接するいちき串木野市で再稼働に反対する署名を行い、市人口の半数超を集めた。集会後、野呂さんは「本音では賛成の人なんていない。川内のために東京で多くの人が集まってくれた。これからの力にしたい」と語った。

 福島県郡山市の人見やよいさん(53)は「国も東京電力も本当のことを言わず、私たちを見殺しにしようとした。『さようなら原発』という当たり前の結論に、日本がいまだにたどり着いていないことが不思議だ」と憤った。「原発被害は、風評や福島差別の問題に置き換えられている。避難支援や子どもの保養に重点を置いてほしい」と訴えた。

 経済評論家の内橋克人さんは「原発再稼働の行き着くところは、戦争の抑止力としての核武装」と、集団的自衛権の行使容認問題とも絡めて反対を訴えた。川内原発は現在、原子力規制委員会の優先審査が進んでおり、審査終了は九月以降の可能性が高い。再稼働を阻止しようと、鹿児島地裁で住民らによる運転差し止め訴訟が審理中だ。

 集会後、参加者は代々木公園(渋谷区)まで約二・五キロを行進。小学二年の長女を連れた埼玉県宮代町の農業斉藤康光さん(46)は「これほど多くの人が反対しているのに再稼働の流れはなぜ止まらないのか。川内は首都圏から遠く、やりやすい所を意図的に選んでいるのでは」といぶかった。

 神奈川県秦野市の後藤正子さん(77)は「私は旧満州で銃殺される人を見た。大事なのは人の命。政治や経済を優先させて良いはずがない集団的自衛権も原発も根っこは同じに見える」と話した。
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●東京電力原発人災鼻血問題: 風評被害に矮小化していて良いのか?

2014年06月15日 00時00分43秒 | Weblog


ourplanetーtv.orgの記事【「鼻血は事実」~福島の母親「美味しんぼ」言論抑圧に抗議』(http://www.ourplanet-tv.org/?q=node%2F1785)。

 「鼻血がデマだと攻撃する」前に、東京電力原発人災の責任者こそ糾弾されるべきじゃないのか? 責任者糾弾にマスコミはなぜ黙りこみ、一方、鼻血問題に夢中だったのか? 『「鼻血は事実」~福島の母親「美味しんぼ」言論抑圧に抗議』だそうだ。・・・・・・「弁護団の井戸謙一弁護士は、行政機関が次々に「美味しんぼ」に抗議していることに関し、「鼻血がデマだと攻撃することは、将来の不安も、現実に起きた出来事も口に出来ない状況に、福島の人を追い込もうとするものだ」と厳しく批判」したそうだ、本当に真っ当な批判である。

   『●原発被爆労働という〝原発ジプシー〟の労災
    「「報道特集」 元原発作業員のたった一人の戦い・・・・・・
     > 「30年のたった一人の戦い・・・
     > 元原発作業員が健康被害を訴えて
     > ▽原発労働者と労災▽心筋梗塞との因果関係
     > ▽日当は当時で1万円▽作業員が着る赤い服の意味
     > ▽「ねばい鼻血」▽倦怠感と脱力感▽「鳴き殺し」とは?
     > ▽30年前の報道特集に残っていた映像
     > ▽「診断書」と「覚書」の謎▽振り込まれた金
     > ▽彼の心を支えたもの▽見つかったデータ
     > ▽原発作業員は伸べ39万人超」」

   『●内部被爆: 何の対応も取らなくて本当に大丈夫なのか?
    「肥田舜太郎氏・・・・・・広島に原爆が投下された直後こそ、原爆の熱と
     放射線の直射によって火傷や急性放射線障害を受けた患者の治療に
     追われたがその後しばらくして、原爆投下後に救援や親類の捜索の
     ために広島や長崎に入ったいわゆる入市者たちの間で、鼻血、下痢、
     内臓系慢性疾患などの症状を訴える人が続出していることに気が
     ついた。中でも「原爆ぶらぶら病」と呼ばれる、疲れやすく慢性的な
     倦怠感に見舞われる症状は、放射線の内部被曝が原因と思われるが、
     どんなに検査しても異常が発見されないため、単なる怠け者であると
     みなされ、仕事も続けられず、周囲に理解されないまま多くの患者が
     苦しんでいたと肥田氏は言う」
    「実際、福島原発事故の後、肥田氏のもとに鼻血や下痢を訴える人が
     出ており、内部被曝の初期症状が現れ始めたのではないかと
     肥田氏は懸念していると言う。既に今年の6月1日付の東京新聞で、
     福島県内で鼻血や下痢、倦怠感といった症状が見られる子どもが
     増えていることが報道されているが、政府はその後、特に内部被曝の
     基準を強化するなどの対策はとっていない」

   『●「鼻血問題」: 「原発関連死」と「死の街」発言

   『●「袴田事件の次は狭山事件だ」
        『週刊金曜日』(2014年5月23日、992号) 
    「今週のブログ主のお薦めは、石坂啓さん【初めて老いった!?
     第88回/をフリコメ詐欺】、「したいんです、と腹で思っても
     「戦争は、しません」とシレッと言ってのける。ペテン師か。
     ・・・自作自演の狂言アリ捏造アリ冤罪アリの、「血をフリコメ詐欺」が
     始まろうとしている・・・「安全だから信じろではなく、もう母船が
     何度傾いているかを察知すべきだ。「そこにいちゃ死ぬぞ!! 
     逃げろ!!」と、あなたは救命具をつけて待つ高校生に向かって、
     悔しい思いで叫ばなかったか」」

   『●「鼻血問題」: 圧力に屈した「アベ様のNHK」

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http://www.ourplanet-tv.org/?q=node%2F1785

鼻血は事実」~福島の母親「美味しんぼ」言論抑圧に抗議
投稿者: ourplanet 投稿日時: 木, 05/22/2014 - 09:15

雑誌「週刊ビッグコミックスピリッツ」連載マンガの「美味しんぼ」の表現をめぐり、双葉町を皮切りに、福島県、環境省、大阪市そして安倍総理までが続々と発行元の小学館に抗議したことに対し、福島県在住の母親らが東京で会見をし抗議の声をあげた。鼻血が出ているのは事実と、家族の健康状態が低下している状況を話し、「私たちの口封じとしか思えない」と訴えた。

会見を主催したのは、年間1ミリシーベルト以下の地域での教育を求めて仮処分を申し立てた「ふくしま集団疎開裁判の会」。弁護団の井戸謙一弁護士は、行政機関が次々に「美味しんぼ」に抗議していることに関し、「鼻血がデマだと攻撃することは、将来の不安も、現実に起きた出来事も口に出来ない状況に、福島の人を追い込もうとするものだ」と厳しく批判した。

郡山市で塾の講師をしている母親は、塾に通う中学生が何度も鼻血を出し、そのうち3人が耳鼻科でレーザー治療を受けたことを報告。講師を25年続けているが、今までこのような経験はないと自分の経験を話した。また福島市内から駆けつけた2児の母親は、原発事故当時に小学5年生だった息子が大量の鼻血を出し、何度も倒れたという。発疹が起こり、持病のぜんそくが悪化したが、放射能のない地域に保養に行くと、症状が改善された経験を語り、今回の一連の抗議について「私たちの口封じとしか思えない」と怒りを露にした。また郡山市在住で小学5年生の息子がいる母親は、「(鼻血の事実を)否定するなら、行政はちゃんと健康調査をしてください。子どもを守れないのは本当に辛い」と声を震わせて訴えた。

会津放射能センターの片岡輝美さんは、今回の問題に危機感を抱き、18日からインターネット上で「鼻血」に関する緊急アンケートを実施。わずか4日間で、事故当時の高校生や被災地では働いしている50代の男性ら18人から、「鼻血」にまるわる経験が寄せられたという。片岡さんは、小学館に抗議を表明した福島県に対し、「抗議する相手が違う」と厳しく批判。「福島を愛しているのに離れなければならない状況がある。」と実情を訴えた。

「美味しんぼ」のマンガにも登場する井戸川克隆前双葉町長は、政府が放射能による被ばくの情報を住民に伝えていない点を指摘し、「福島を離れるか、離れないのかは、全ての情報を明らかにした上で、住民が個別に判断するべき」と話し、事故の責任させ問われていない現状こそが問題だと指摘した。

「美味しんぼ」へ対するバッシングが広がるなか、福島から駆けつけた母親らは名前を伏せ、顔を出さない会見となった。「ふくしま集団疎開裁判の会」の柳原敏夫弁護士によると、第2次疎開裁判を準備しているという。
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●『DAYS JAPAN』(2014,JUN,Vol.11,No.6)の最新号についてのつぶやき

2014年05月25日 00時00分17秒 | Weblog


DAYS JAPAN』(http://www.daysjapan.net/)の最新号について、最近のつぶやきから、AS@ActSludge。

 ブログ主のお薦め記事は、小出裕章さん【解説/チェルノブイリの汚染と福島の現在の汚染】。

   『●広河隆一さん『DAYS JAPAN』の編集長公募
   『
●『DAYS JAPAN』(2014,FEB,Vol.11,No.2)・・・

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■①『DAYS JAPAN』(2014,JUN,Vol.11,No.6) / 「広河隆一責任編集◎世界を視るフォトジャーナリズム月刊誌」「人々の意志が戦争を止める日が必ず来る」「一枚の写真が国家を動かすこともある」。「プリピャチ市中心部2014年3月28日 福島県郡山市2013年8月10日」

■②『DAYS JAPAN』(2014,JUN,Vol.11,No.6) / 【ToPICs台湾/原発凍結へ!市民らら徹夜の抵抗】、「・・第4原発は原子炉など主要部分を日本メーカーが輸出しており「日の丸原発」とも呼ばれている」。そんなふうに呼ばれているなんて「」だ(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/2dd6819f03d34852519050b6a80592bf

■③『DAYS JAPAN』(2014,JUN,Vol.11,No.6) / 広河隆一さん・小出裕章さん【特集1 実測・チェルノブイリ放射能汚染地図 福島の人が住む町と比較】、「事故後28年目・・・10キロ圏内に入る。そこで示されたのは、私たちが福島で測定している数値とそれほど変わらない線量

■④『DAYS JAPAN』(2014,JUN,Vol.11,No.6) / 小出裕章さん【解説/チェルノブイリの汚染と福島の現在の汚染】、「30年間の合計被曝量の半分は事故後5年で受けてしまう。避難するのであれば、当初の5年間が大切なのである。すでに人々は3年間を超えて、・・・」

■⑤『DAYS JAPAN』(2014,JUN,Vol.11,No.6) / 小出裕章さん【解説/チェルノブイリの汚染と福島の現在の汚染】、「・・彼の地に棄てられ続け、一度避難した人たちも帰還せよと国から指示されている。これが法治国家というものか?」。「常軌を逸した〝法治〟国家」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/4f361ef7aa3f8b4329b0610784409bcd

■⑥『DAYS JAPAN』(2014,JUN,Vol.11,No.6) / 小出裕章さん【解説/チェルノブイリの汚染と福島の現在の汚染】、「子どもたちには・・・責任はない。・・・そして彼らこそ被曝に敏感で危険を一手に負わされる。被曝を防ぐことは、原子力を暴走させた・・・」

■⑦『DAYS JAPAN』(2014,JUN,Vol.11,No.6) / 小出裕章さん【解説/チェルノブイリの汚染と福島の現在の汚染】、「・・・あるいはそれを止められなかった大人たちの最低限の責任である」。「大人たちの最低限の責任」を果たしているだろうか?(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/6c8ae979f341695485415fd1d99fa214

■⑧『DAYS JAPAN』(2014,JUN,Vol.11,No.6) / 編集部【実測・放射線汚染地図番外編/子どもの遊び場に潜む放射線 茨城県ひたちなか市国営ひたち海浜公園】、「子どもたちの憩いの公園 潜むホットスポット

■⑨『DAYS JAPAN』(2014,JUN,Vol.11,No.6) / 広河隆一さん【特集2 現地報告 28年目のチェルノブイリ】、「保養の必要性・・・除染よりも避難を優先するべき・・・28年後の今も多発する甲状腺がん・・・福島の子供たちへのメッセージ・・・チェルノブイリから3年目の福島へ」

■⑩『DAYS JAPAN』(2014,JUN,Vol.11,No.6) / 斎藤美奈子さん【OUTLOOK 地球の裏側まで行ける集団的自衛権って何】、「最終的な目標が改憲であるとしても、改憲への壁はよほど高いと判断したのか、その前にようまぁあれこれ、裏口入学みたいな手口を思いつくものである」

■⑪『DAYS JAPAN』(2014,JUN,Vol.11,No.6) / 斎藤美奈子さん【OUTLOOK 地球の裏側まで行ける集団的自衛権って何】、「首相の私的諮問機関安保法制懇)ごときになんで安全保障の指針を決めていただかなければならないのかという点も疑問だし、その座長が・・」

■⑫『DAYS JAPAN』(2014,JUN,Vol.11,No.6) / 斎藤美奈子さん【OUTLOOK 地球の裏側まで行ける集団的自衛権って何】、「・・「容認派」の北岡伸一氏・・長官に「容認派」の小松一郎氏をすえたのも、解釈改憲ならぬ「人事改憲」の風情である」。「暴走人事」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/a5da5f4aa6d60a32ca0d977fac41ea64

■⑬『DAYS JAPAN』(2014,JUN,Vol.11,No.6) / 斎藤美奈子さん【OUTLOOK 地球の裏側まで行ける集団的自衛権って何】、「首相と政府が前のめりになればなるほど、引く国民。憲法解釈について「最高の責任者は私です」とも語った首相。ま、せいぜいお気張りやす。地球の裏側で起こる戦争なんかに加担したい民はいないよ

■⑭『DAYS JAPAN』(2014,JUN,Vol.11,No.6) / チンキィ・シュクラ氏【DAYS JAPAN Public Prize インド ウラン鉱山の放射能汚染】、「開発という名の下に犠牲となる少数民族・・インドの原子力と核兵器の夢を実現させるために・・地域住人にとって悪夢の始まりとなった・・今や地獄だ・・人々は開発という名の祭壇に捧げられた生け贄なのだ」

■⑮『DAYS JAPAN』(2014,JUN,Vol.11,No.6) / 広告【善きことは、かたつむりの速度で動く。】、「ガンジー・・・『七つの社会的罪』 Seven Social Sins
1.理念なき政治 Politics without Principles
2.労働なき富 Wealth without Work
3.良心なき快楽 Pleasure without Conscience
4.人格なき学識 Knowledge without Character
5.道徳なき商業 Commerce without Morality
6.人間性なき科学 Science without Humanity
7.献身なき信仰 Worship without Sacrifice」 
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●「福島の人間は侮辱を感じます・・・・・・公聴会を福島でやらないなんてあり得ない」

2014年01月11日 00時00分49秒 | Weblog


田中龍作ジャーナル』の記事【「原発はベース電源」 アリバイ作りのパブコメ】(http://tanakaryusaku.jp/2013/12/0008464)。

 「ちょっと待て、まだパブコメを募っている最中ではないか。国民の意見も聞かないまま、どうして重要なエネルギー政策が決まるんだ?」「神経を逆なでされています…(中略)こんな案(原発をベース電源)が出てくること自体信じられない。パブコメを考慮する気があるんですか?」・・・・・・そう、「あり得ない」ことが起こる我国。この自公政権、安倍政権になって、とんでもない事ばかりしている。4分の1の市民、その大半が無意識に、何の考えも無しに自公議員に投票しているのではないかと思うけれども、その結果がもたらす被害は残り4分の3の市民、その3分の2は選挙にも行かないのですけれども、大変なものである。東京電力原発人災の最大の被害者・福島の人々への何の思いも伝わってこないこの政権の振る舞い無神経さに腹が立つし、こんな政権を選んでいる投票者にも。

   『●自公議員に投票したことの意味:
            原発は「重要なベース電源」、さらに「もんじゅ」「核燃サイクル」継続
   『●自公議員・翼賛野党議員に投票した彼・彼女たちに「罪の意識はまったくない」
   『●民主主義が瀕死の重傷・・・・・・な一年
                  ~秘密隠蔽法成立と原発再稼働・輸出へと暴走~
   『●国際的な「恥の上塗り」な恥さらし行為:
                     「安倍政権 「復興予算」を「原発輸出」に流用」


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http://tanakaryusaku.jp/2013/12/0008464

「原発はベース電源」 アリバイ作りのパブコメ
2013年12月24日 22:36

     (筆者はすぐ後ろにいたが、佐々木さん(手前)の背中が怒りで小刻みに
      震えているのが分かった。=24日、参院会館 写真:山本宏樹=)

 前政権の「原発ゼロをいとも簡単に捨て去り「原発をベース電源」へと180度転換させた経産省資源エネルギー庁。それを定めた「エネルギー基本計画」は、年明けにも閣議決定される見通しだ。

 ちょっと待て、まだパブコメを募っている最中ではないか。国民の意見も聞かないまま、どうして重要なエネルギー政策が決まるんだ

 福島の住民や環境団体などがきょう、国会内で経産省エネ庁と交渉を持った。3人の若手中堅官僚に「パブコメの公開検討会」と「公聴会の開催」を迫ったが、官僚たちは首を縦に振らなかった。

   「神経を逆なでされています…(中略)こんな案(原発をベース電源)が
    出てくること自体信じられない。パブコメを考慮する気があるんですか?」

 机を叩きながら詰め寄っているのは福島市に住む佐々木慶子さんだ。

 特定秘密保護法に関するパブコメでは約8割もが「反対」したが、政府は一顧だにしなかった。佐々木さんはそれを引き合いに出しながら激しく迫った――

   「国民の意見を採り入れる気があるんだったら、8~9割が“とんでもない”
    という意見だったら(計画を)ひっくり返すんですね?
    何回もだまされているんですよ。アリバイ作りですか?」

 官僚たちはおし黙ったままだ。返答を迫られ、需給政策室長の奥家敏和氏がおもむろにマイクを握った―

   「アリバイ作りだとは思っていません。国民からの意見はおそらく多様なものが
    出て参りますから、専門家から見て…」。奥家室長はシドロモドロだった。

     (返答を迫られて戸惑うエネ庁総合政策課の奥家・受給政策室長(左端)。
       =写真:山本宏樹=)

 環境団体が「開かれた場で(パブコメを)検討して頂けませんか?」と要望した。だが奥家室長は「決定の場は閣議。行政は(国民の)付託を受けている」と一蹴した。

 きょうの対政府交渉で、公聴会は開かれないことがあらためて明らかになった。開かない理由を聞かれると奥家室長は「関係閣僚会議から閣議決定につなげたいと思う」。官僚の傲慢さと言ってしまえばそれまでだが、奥家室長は正直な男である。

 郡山市在住の人見やよい さんが、たまりかねて発言した―

   「昨年の公聴会では全部反対意見だった。福島の人間は侮辱を感じます
    (エネルギー基本計画を)作り変えるなら、国民的議論からやり直して下さい
    公聴会を福島でやらないなんてあり得ない汚染水が出続けて
    どうしようもないんですよ」。

 一時間余りに渡る交渉が終わると3人の若手中堅官僚は逃げるように会場を去って行った。

   「結論は見えている」とはいえ、パブコメに意見を寄せなければ、多くの国民が
    「原発推進に反対しているという事実さえもなくなる。それが分かっただけでも、
    きょうの交渉は実りがあった、と言わねばなるまい。
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