『田中龍作ジャーナル』の記事【『美味しんぼ』休載 首相「風評被害」を強調、再開のメドなく】(http://tanakaryusaku.jp/2014/05/0009367)。
いつも連続的に掲載されている訳ではないようですから、「休載」=「お終い」ということではないと信じたいです。
『●世界に向けて「汚染水漏えい問題はない」と言い切ってしまったょ・・・・・・』
『●西山太吉さんが喝破、「うそをつく人たちが作ろうとしている危険な法案」』
『●東京五輪と東電原発人災の現実:
「現実には放射性セシウムはブロックされず、海を汚し続けている」』
「首相は「政府としては根拠のない風評を払拭していくためにもしっかりと正確な情報を分かりやすく提供していく。国として全力をあげて対応していく必要がある」・・・・・・アベ様が「根拠のない風評を払拭」「正確な情報を提供」だそうです。苦笑するしかありません。「完全にブロック」「状況はコントロール」と世界に向けてアベ様は「正確な情報を分かりやすく提供」したようです。「根拠のない」言説は一体どちらか? 「国として全力をあげて対応」していく方向性が、明後日の方向。「除染でなく、避難を」。
「出版社や広告主に対しては第1級の圧力である。とりわけ最高権力者である首相の一言は大きい・・・・・・もし『美味しんぼ』が再開されても、小学館側は原発事故を取り上げることに二の足を踏むだろう」・・・・・・かつてのNHKに対する圧力も。
『●『DAYS JAPAN』(2014,APR,Vol.11,No.4)の
最新号についてのつぶやき』
「斎藤美奈子さん【OUTLOOK 首相の怨念を背負った
NHK会長の迷走】、アベ氏・中川一郎氏の圧力による
「ETV2001 問われる戦時性暴力」番組改悪事件
(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/b10639d941800e71bd52f8fb2bf4ce9a)」
『●『創(2009年4月号)』(2/2)』
「「・・・中川氏は安倍晋三議員とともに、NHKの従軍慰安婦を取り上げた
番組の放送前日に・・・NHK幹部を呼び、番組を「偏った内容だ」と
指摘し」、番組を改悪するように政治的圧力をかけ、NHKは
それに屈した訳だ」
『●『創(2009年12月号)』読了(1/2)』
「綿井健陽さん・・・「報道やジャーナリズムに携わる者が、
「言論・報道の自由」という言葉を抵抗手段として公に訴える場合は、
それは対国家、対公権力に向けて使うべきだと私は考えている。
たとえばNHKの「ETV番組改編問題」のときの
安倍晋三や故・中川昭一ら国会議員(当時)の対応、古くは毎日新聞
西山太吉記者(当時)の沖縄返還密約記事での逮捕・有罪、
最近では映画『靖国』上映中止問題のときに国会議員らが試写要求と
文化庁に口出しや取材対象者に接触する行為など、これらは
「言論・報道の自由」の問題として、それこそ良い意味での
〝メディア・スクラム〟でもって対応すべき出来事だった」
『●『官僚とメディア』読了(3/3)』
「朝日新聞の誤報などでは決してない「番組改変が政治的圧力によって
行われた」間違いのない事実(p.150、『国家とメディア』)。
「NHK・・・らが中川昭一・経産相(当時)、
安倍晋三・自民党幹事長代理(当時)内閣総理大臣に呼ばれ、
・・・などと放送中止を求める発言もした」。
「中川はNHKに事前に圧力をかけたことをはっきり認めている。
これだけはっきりしゃべったことを後でひっくり返すのは、
無責任極まりない態度だと言うほかない」(p.167)。
辰濃哲郎記者の〝無断〟録音〝事件〟。「・・・辰濃の名誉は
どうなるのだろう。ことの真相を伏せられ、必要以上の汚名を
着せられたまま退社処分になった彼の人権はどうなるのか」(p.170)」
いまや「アベ様のNHK」「アベ様の犬HK」である。
『●原発再稼働・もんじゅ推進を無批判に放送できる
公正中立な公共放送「アベ様のNHK」』
『●トップからして腐敗したメディア: 「きょうの安倍将軍」「安倍様のNHK」』
『●ジャーナリズムの矜持無きこんな「公共」放送なんて要らない!』
『●内閣法制局、NHK、秘密保護法、消費税増税・・・、
「肝いり人事」という安倍首相の暴走人事』
『●「治安維持法」を止めるために:
「アベ様のNHK」などマスメディアだけに任せてはおれない』
『●「アベ様のNHK」に、なぜ「皆様」が受信料を支払うのでしょうか?』
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【http://tanakaryusaku.jp/2014/05/0009367】
『美味しんぼ』休載 首相「風評被害」を強調、再開のメドなく
2014年5月19日 15:48
(『美味しんぼ』休載の告知。=ビッグコミックスピリッツ
19日発売号より 写真:筆者=)
低線量被ばくによる鼻血を題材にして、政府や福島県の自治体などから批判を浴びた『美味しんぼ』が『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)の本日(19日)発売号で休載となった。同誌誌面で告知された。
原発推進勢力が問題とする『美味しんぼ』は4月28日発売号。原発事故以降、鼻血が頻繁に出るようになったという井戸川克隆・前双葉町長が実名で登場するなどして大きな反響を呼んだ。
佐藤雄平・福島県知事は記者会見で「極めて遺憾」と不快感を表明したうえで「正しい情報をしっかり発信していくことが大事だ」と述べた。
原発推進の大元帥である安倍首相に至っては17日、福島を訪問してあくまでも「風評被害」であると強調した。
訪問先で『美味しんぼ』について記者団から聞かれた首相は「政府としては根拠のない風評を払拭していくためにもしっかりと正確な情報を分かりやすく提供していく。国として全力をあげて対応していく必要がある」と答えた。
佐藤福島県知事、安倍首相とも言論介入と受け止められる直接的な表現を避けているが、出版社や広告主に対しては第1級の圧力である。とりわけ最高権力者である首相の一言は大きい。
(NPO法人代表のコメント。『美味しんぼ』が政治権力から強い批判を
浴びたことにより、鼻血の症状すら口にできない言論封殺の雰囲気が
できあがってしまうのだろうか。=ビッグコミックスピリッツ
19日発売号より 写真:筆者=)
小学館・愛読者サービスセンターによれば「元々『福島の真実編』はこの号で一度終了の予定だった。打ち切りではない」と説明した。再開のメドは「今のところついていない」という。政府からの圧力について聞くと「ない」と答えた。
渦中の『美味しんぼ・福島の真実編』最終回は、主人公・山岡士郎と海原雄山の反目しあう親子が手を取り合うシーンで終わった。作品の縦線を流れるテーマが親子の確執であったので、その「和解」を最後に持ってくることによって、いつ作品が完全に終了してもおかしくない表現になっている。
いずれにしても『福島の真実編』はこれで終わる。もし『美味しんぼ』が再開されても、小学館側は原発事故を取り上げることに二の足を踏むだろう。
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