東京新聞のコラム【【私説・論説室から】「放射線を浴びたX年後」】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2015060102000132.html)。
「登場人物はみな、静かな語り口だが、私たちは被ばく船員を見捨ててきたと痛感する」。
そして、東京電力原発人災から「X年後」を怖れる・・・・・・。アベ様達、原子力「ムラ寄生」委員会、電力会社の好き勝手を許していていいのだろうか。
「同じ構図を・・・・・・3.11東京電力原発人災でもやってしまっているのではないか・・・・・・、ということをとても怖れる。過小に見積り、情報が隠され、「ただちには影響はない」とした「X年後」に、取り返しのつかない何かが起こってしまいはしないか? ・・・・・・「事故直後の1巡目の検査では「異常なし」とされた子ども4人が、4月から始まった2巡目の検査で甲状腺がんの疑いと診断・・・・・・1986年のチェルノブイリ原発事故では4~5年後に子どもの甲状腺がんが急増した」。取り返しのつかない「X年後」が経過してしまったのではないでしょうか」。
『●映画『放射線を浴びた『X年後』』:
「こんな巨大な事件が、・・・日本人としての資質が問われる」』
『●米軍の「差別性の極み」:NNNドキュメント’14
『続・放射線を浴びたX年後 日本に降り注いだ雨は今』』
『●東電原発人災の『X年後』:
厚生省「1.68ミリシーベルト」 vs 研究者「1400ミリシーベルト」』
『●東京電力原発人災から『X年後』
・・・・・・取り返しのつかないことが現実化してはいまいか?』
『●「アベノミクス選挙という愚」
『週刊金曜日』(2014年12月05日、1019号)について』
「【金曜日から】の「単行本『放射能を浴びたX年後』・・・
その「ただちに」から「X年後」、我々は黒塗りの理由を知ることに
なるのだろうか。(本田政昭)」」
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2015060102000132.html】
【私説・論説室から】
「放射線を浴びたX年後」
2015年6月1日
日本記者クラブ特別賞を受賞した映画「放射線を浴びたX年後」を見た。愛媛県のテレビ局南海放送が二〇一二年に製作した。タイトルの「放射線を浴びた」はビキニ水爆実験(一九五四年)による被ばくだ。
監督は同社ディレクターの伊東英朗(ひであき)さん。幼稚園の先生から転職したという。多くの漁船が被ばくしたことを再発見した高知県の元高校教師、山下正寿さんを訪ねたのが始まりだったという。
登場人物はみな、静かな語り口だが、私たちは被ばく船員を見捨ててきたと痛感する。
ビキニ事件で政府が積極的に調べたのは、船体と魚の放射能汚染。船員はおざなり。米国から賠償金二百万ドルを受け取ると調査もやめた。漁港では風評被害を恐れ、誰も被ばくは口にできない。そんな時代だ。被ばくした船長の妻は「日本がやっと自分でつかまり立ちできるか、という状態のころでしょ。その柱は石炭と魚ですから」と当時を語る。
被ばく船員の調査と救済を求めて高知県ビキニ被災船員の会をつくった岡本清美さんのお墓で、妻が「これは絶対、成功せんと言っていた。国が相手だから」と思い出す。早死にした人が多く、墓や仏壇がよく出てくる。
山下さんは「(社会が)急に変わるなんて思ってないよ。谷川で赤いカニが穴をあける。それがセメントで固めた堰(せき)を切るときがある」と話した。 (井上能行)
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