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●2011年の『X年後』:星北斗座長「現時点で放射線影響は考えにくい」…なんて気安く発言して大丈夫?

2016年02月20日 00時00分01秒 | Weblog


福島民友
の記事『「甲状腺がん」累計16人に 福島県民健康調査・2巡目検査』(http://www.minyu-net.com/news/news/FM20160216-050277.php)。

CMLの記事に暫定的な報告が出ています。【[CML 042028] 要約ver2・第22回県民健康調査検討委員会の傍聴ご報告】(http://list.jca.apc.org/public/cml/2016-February/042130.html)、《2月15日福島市にて第22回県民健康調査検討委員会が開かれました。傍聴いたしました暫定報告です。…二巡目51名の市町村別内訳は、以下のとおりです…》。暗澹とした気分になります。


 《2巡目検査を受けた約23万人のうち、がんや「がんの疑い」と診断されたのは前回報告(同9月末時点)から12人増えて51人となり、このうち47人は1巡目の先行検査で問題ないと診断されていた。検討委の星北斗座長(県医師会副会長)は「これまでの知見で判断すれば、現時点で放射線影響は考えにくい」と従来と同様の見解…福島医大は1巡目の検査を受けた約30万人のうち、がんや「がんの疑い」と診断されたのは116人(手術で良性と確認された1人を除く)で、このうち100人ががんと診断されたと説明》。

 この「結果」から、この星北斗座長の「見解」でOKなのか? 血の通ったマトモナ「見解」には私には思えない…。
 水道水水質基準について、水道水による発癌リスクは、「個人的リスク」で10の-5乗~-6乗。つまり、一生涯摂取した時に100万人~10万人に一人が発癌するリスク程度。日本の人口、平均寿命70歳程度で、水道水に起因する「社会的リスク」(1年間の発癌患者数)は年間1~10人程度と推測される。単純に比較するつもりはないが、「現時点」で、福島で起こっていることは異常ではないのか?
 《これまでの知見で判断すれば、現時点で放射線影響は考えにくい》…なんて気安く発言していいのか? では、何が原因なのですか? 「現時点」と断りを入れているが、「将来」において「影響あり」となった時に、一体どのように責任をとるのか。安全側に対策をとらない、「予防措置原則」を適用しない、アベ様や電力会社、原子力「ムラ」住民の神経を疑う。 それに、「内部被ばく」の議論はどうなっているのか?

   『●星北斗座長「甲状腺がんは放射線の影響とは考えにくい」 
            …では、何が原因なのか?、を説明して下さい!

 『X年後』の現実を見ようとしない者たちに、慄く。

   『●東京電力原発人災から『X年後』・・・・・・ 
       取り返しのつかないことが現実化してはいまいか?
   『●「私たちは被ばく船員を見捨ててきたと痛感」
              ・・・2011年から「X年後」を怖れる
   『●東電原発人災から『X年後』:「自分が壮大なできごとの 
          参加者だということがわかっているのだろうか」?
   『●黙殺される東電原発人災『X年後』: 
     「100万人に2~3人という日本の全国平均を大きく上回ったもの」
   『●「マンハッタン計画」の核開発拠点となった
      ハンフォードと東京電力核発電人災、それぞれの『X年後』…

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http://www.minyu-net.com/news/news/FM20160216-050277.php

甲状腺がん」累計16人に 福島県民健康調査・2巡目検査
2016年02月16日 09時39分

 県と福島医大は15日、福島市で県民健康調査検討委員会を開き、東京電力福島第1原発事故発生時18歳以下の県民を対象にした甲状腺検査2巡目の本格検査(昨年12月末現在)で新たに1人が甲状腺がんと診断され、がんと診断されたのは累計16人になったと報告した。2巡目検査を受けた約23万人のうち、がんや「がんの疑い」と診断されたのは前回報告(同9月末時点)から12人増えて51人となり、このうち47人は1巡目の先行検査で問題ないと診断されていた。検討委の星北斗座長(県医師会副会長)は「これまでの知見で判断すれば、現時点で放射線影響は考えにくい」と従来と同様の見解を示した。

 検査では、事故直後から3年目までの1巡目検査と、2014(平成26)年4月から始まった2巡目検査の結果を比べて放射線影響などを調べる。いずれも1次検査で超音波を使って甲状腺のしこりの大きさなどを調べ、程度の軽い方から「A1」「A2」「B」「C」と判定、BとCが血液や細胞を詳しく調べる2次検査に進む。

 2巡目検査は昨年度25市町村、本年度34市町村を対象に実施。がんや「がんの疑い」と診断された51人のうち47人は1巡目でA1、A2と診断され、残る4人はB判定を受けていた。検討委では、1巡目検査では見つからなかったがんが2巡目で見つかった可能性が指摘された。

 福島医大によると、51人は事故当時6~18歳で男性21人、女性30人。腫瘍の大きさは5.3~30.1ミリ。このうち29人は、原発事故から4カ月間の外部被ばく線量が推計でき、最大は2.1ミリシーベルトだった。

 また、福島医大は1巡目の検査を受けた約30万人のうち、がんや「がんの疑い」と診断されたのは116人(手術で良性と確認された1人を除く)で、このうち100人ががんと診断されたと説明した。
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