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●ようやく解決した4号炉問題: 「1~3号機プールから核燃料取出し 【ほとんど白紙】」状態

2014年12月30日 00時00分12秒 | Weblog


東京新聞の記事【1~3号機、阻む高線量 福島4号機、核燃料取り出し終了】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014122190071737.html)。

 「事故当時、大量の使用済み核燃料が残り国内外を震撼(しんかん)させた4号機。昨年11月から71回に及ぶ作業が続き、プールは空になった。これで課題の一つは解決されたが、建屋内の放射線量が高い1~3号機を含めた全体の廃炉に向けた作業は続く」。
 ようやく小さな小さな第一歩。よく無事に何事もなく完了できたものだ。でも、「◆1~3号機プールから核燃料取出し 【ほとんど白紙】」状態で、どこに核燃料があるのかさえ不明な状況。困難な作業はまだここから。

   ●東電原発人災「事故収束」=廃炉:
       最初の一歩ではあるが、とてつもなく遠く、とてつもなく危険な道のり

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    ・・・・・・

      【事故収束=廃炉】
          ↑
     ◆建屋の解体                               
          ↑
     ◆1~3号機の溶融核燃料取り出し                 【最難関
          ↑
     ◆格納容器を修復して水張り                         【最難関
          ↑
     ◆1~3号機プールから核燃料取出し     【ほとんど白紙】
          ↑
     ◆4号機プールから核燃料取り出し       【現在】
          ↑
     ◆原子炉を安定して冷却
          ↑
       事故発生                
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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014122190071737.html

1~3号機、阻む高線量 福島4号機、核燃料取り出し終了
2014年12月21日 07時20分

     (4号機の燃料プールから取り出される核燃料の入った容器
      =20日、東京電力福島第一原発で(代表撮影、一部画像処理))

 東京電力は20日、福島第一原発4号機のプールに残っていた核燃料4体(未使用)の取り出し作業を報道陣に公開した。事故当時、大量の使用済み核燃料が残り国内外を震撼(しんかん)させた4号機。昨年11月から71回に及ぶ作業が続き、プールは空になった。これで課題の一つは解決されたが、建屋内の放射線量が高い1~3号機を含めた全体の廃炉に向けた作業は続く。 

 前日まで二十六体が残っていたが、別の輸送容器で二十二体が運び出され、最後の四体がプール内で容器に詰められていた。

 この日公開されたのは、建屋に併設された取り出し用骨組みのクレーンで、四体の入った容器をプールから引き上げる作業。

 クレーンはプール上に移動し、容器をつかんでゆっくりと上げた。作業員十数人が容器を拭いたり、シートを広げて水滴が落ちないよう保護したりし、容器は三十メートルほど南の除染場に到着。作業は約四十五分で終わった。

 今後、容器は除染し、ふたを閉めた後、別のクレーンで地上に下ろされ、6号機プールに移される。これが済めば、千五百三十五体あった核燃料はなくなり、4号機のリスクは実質的になくなる。福島第一の小野明所長は「作業員の努力のたまもの。気を緩めず、廃炉を進めたい」と話した。


◆残る難題 除染に限界

 4号機の危険性は取り除かれたが、1~3号機には、炉内に溶け落ちた核燃料、プールには計千五百七十三体が残る。作業できるようどう放射線量を下げ、どう取り出すのか。検討課題は山積している。正念場はこれからだ

 比較的早く取り出しに入りそうなのが3号機。建屋上部に積み上がっていたがれきはほぼ除去された。二〇一五年度中の取り出し開始を目指す。

 しかし、プールのある五階の線量はいまだ高い。床のコンクリートを削り、高圧洗浄し汚染は減ったが、放射性物質は深く床に染みこんだ。東電は百分の一に汚染が減ると期待したが、五分の一程度までしか下がっていない。除染には限界があり、鉛による遮蔽(しゃへい)など追加策が必要になる。

 1号機は一七年度から取り出す計画だったが、建屋カバーの解体が遅れたこともあり、二年ほど延びることになった。

 建屋が健全だった2号機は汚染蒸気が充満し高濃度に汚染が残る。高い所だと毎時八八〇ミリシーベルトもある。建屋上部を解体する方向だが、具体策の検討は二年後という。

(荒井六貴)
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