阿智胡地亭のShot日乗

日乗は日記。日々の生活と世間の事象記録や写真や書き物などなんでも。
  1942年生まれが東京都江戸川区から。

原節子16歳、日独合作映画『新しき土』を観ました。

2012年07月25日 | 音楽・絵画・映画・文芸
昭和12年に作られた映画が朝10:20から1日に1回上映されています。映画館は大阪・九条のシネ・ヌーヴォ。
阪神御影から尼崎に出て阪神なんば線に乗り換えて九条で下りました。映画は7月27日までの上映です。
 原節子さんが16歳で初主演したこの映画は日本とドイツの合作映画で、当時の時代の国策映画でもあります。
美の化身か、女神の降臨かといいたいような原節子さんは当時16歳だそうですが、その美しさの完成度には目を瞠りました。
彼女の発声や物言いを聞くと、今の30歳以上の日本女性はいかに精神の成熟を嫌って、大人になるのを無意識的に遅くしているかという
持論がまたまた補強されました。(日本の男性の方が現在、世界でもっとも幼児化している、と横やりが入りましたが・・・)
 
また、この映画を観ると映画も「時代の子」であることがよくわかります。今の物差しで批判するのは簡単なことだけど、逆に当時の人たちがどんな建前と本音で生きざるを得なかったか。映画はそういうことが本当によくわかる一級資料でもあります。そういう意味でもこの映画は退屈かつ面白くてお勧めです。
 映画を観終ってから、商店街の中をトリオロスシンキンコウソクのトリオの一人Nさんと一杯やる店を探しました。ありました!
地元の人が通うメシヤです。各種定食ありの、煮魚、焼き魚、コロッケ、野菜煮もの ウドン、ざる蕎麦ありの、
ビール、味噌汁、粕汁、焼酎、日本酒ありの・・。
店には年配のカップルや若いカップル、おじいさん、作業服姿のおじさんなどが次々昼飯を食べに入ってきました。確かに料理も旨い。
 飲みながら食べながら、見た映画の話をえんえんとするのは映画を観る楽しみの一つで、一粒で2度おいしいという感じです。
なお映画は日本の題名は『新しき土』、ドイツでの題名は『侍の娘』です。
 余談ながら、満州に渡った若い夫婦が広大な農地を農業機械を使って耕す場面に写った農機のメーカーの銘板に[Komatsu]の文字が見えました。
おそらく今の小松製作所の製品でしょう。小松はもう当時からこの分野でやっていたのかと感心しました。
 たっぷり飲んでからNさんと別れ、地下鉄で本町にでて、フジフィルムのサービスステーションに寄り、壊れたFinepixF710の相談をしてみました。
修理部品代が9775円かかるとのこと。しかもその部品は探さないといけないと。その値段で別の代替品を販売しますがどうですかと言われました。
会社としてとっくに製造完了の品種なので、おそらくもうスペヤー部品も使い切ったのだと想像しました。それを聞いてさっぱりと諦めがつきました。

この日は午前が大阪の九条と午後本町、夕方から神戸の元町の『元町夜市』と忙しい一日でした。



『新しき土』の公式HP
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