11月某日、鴨の肉を生まれて初めて、しかもたっぷり食べることが出来た。2カ月ほど前に印旛沼の里山住人Kさんが予約してくれていたのだ。
いつものようにJR安食駅にKさんとHさんが迎えに来てくれた。Hさんは昭和50年代に、神田美土代事務所の輸出部門で机を並べた仲で、彼も栄町に住み着いてもう31年になる。
今回も京成の成田駅でおりてJR成田駅で成田線に乗り換えた。
乗った我孫子行の電車から見る風景はおそらく江戸時代とそう変わらない風景だと思う。それまで乗った船橋からの京成電鉄沿線の家々が軒を並べる
風景とは別の国のようだ(笑)。
Kさんのお宅へ行くと江戸時代から栽培されている嵯峨菊をわけてもらったそうできれいに咲いていた。
お二人で最近行かれたインドの高原の12年に一度咲く花を見てきた紀行の話を聞きながら、その旅行で入手したという独時の
スパイスの薫り高い紅茶をごちそうになった。
奥さんに車で送ってもらい、田んぼや利根川のほとりをかなりの距離を走ってついた先には
「鴨料理 きよみ」という看板が出ていた。しかし廃バスの車体があるばかりでどこにも店の建物が見当たらない。
聞くとこのバスが店だという。ドアをKさんが叩くとオーナーが中から開けてくれた。なるほどテーブルがあり、ガスコンロや鍋がある。
そして大皿に鴨肉がもうセットされていた。
これをまずしゃぶしゃぶで食べるという。軽く湯に通して大根おろしと醤油とニンニクをつけて食べる。なんと柔らかいなんという旨さだろう!
バスの壁には過去の有名人の来客とオーナーが肩を組んだ写真が飾ってある。右の壁の写真は若き日の文太さん(笑)。
これはタレントのローラさん。
ちょっと凄みのあるオーナーがオオスズメバチを漬けた焼酎があるけど飲んでみるかいという。10年間子供が出来なかった知り合いの夫婦に
飲ませたら2カ月もしないうちに子が出来たという。大きな広底の瓶にスズメバチがざっと100匹ほど入っていた。
こんな機会は逃したくないので蜂入りのコップを所望。コクがあってなんかリキがついたような気がした(笑)。
雑魚の佃煮や大きなニンニクのつけものを頂きながら焼酎を飲み話に花がさき、ゆっくりと至福の時が流れ鍋になった。
オーナーは地蜂取りやイナゴ取り、川魚漁なども手がけているそうで、客に出す鴨は自分の庭先の田んぼに張った「無双網」でとると言う。
「シベリヤから3000キロかけて飛んでくる鴨は全身の脂肪分を使い果たしているのですぐ捕って食っても旨くはねえ。
庭先の田圃にくず米を暫くの期間まいて体を太らせる。それから田んぼに慣れて警戒心も薄れた頃に無双網で捕まえるんだ。
猟の解禁は11月15日で終わりは2月15日。今年は例年より良くとれているので冷凍保存して春先まで店を開けられそうだ」とのことだった。
ほぼ3時間、午後の客は我々一組だけだったのでゆっくりさせてもらった。外に出ると好きな竹林のシルエットが風に揺れていた。
帰りも奥さんに車で店まできてもらって安食の駅まで送っていただいた。安食の駅はLEDの電飾できれいに飾られていた。
話しているうち店のオーナーはKさんの中学の一年先輩だと分かった。この鴨の店は栄町の人でも古くからの住民しか知らなかったらしいが
今はネットで栄町・鴨料理で検索すると出てくる。
Kさんなかなか経験できないような面白いお店でした。ありがとうございました。半世紀前に四国新居浜の工場独身寮で御互い他県人どうしとして
初めて出会った頃は、年を経てはるか離れたKさんの故郷千葉県は栄町の利根川の畔で、おいしい鴨肉の鍋を共につつけるとは夢にも思わなかった!
いやあ極楽極楽(笑)。ありがたいことでした。この日の歩行数:5114歩
鴨穂打ち無双網: ネットから引用。
鴨無双網が多くの愛好者が居る狩です。それぞれ片無双、穂打ち無双、猟場は田んぼ、沼地の辺、河川敷内と様々で狩をする人の住む場所で
選ぶ事に成ります。行動範囲の広い鴨は追いかける狩では無く、相手が来てくれるのを待つ狩なのです。
呼び餌を餌場に5kg蒔き、囲い場に2kg、上下の水際3kg位い蒔き、2日3日様子を見て食べて居たら、水際は蒔きを止め
えぐり餌場と囲い場に比率に餌を蒔き、これを2日おきに3回から4回行いカモ達の場所慣れを促し、これで仕掛ける日を待つだけです。
通算で呼び餌を30kg蒔けば少なくとも30羽や40羽のカモが寄りついて居ます。
最新の画像[もっと見る]
- 日比谷で映画を見てお堀端を歩き 夜の有楽町のガード下沿いを歩いた。 21時間前
- 日比谷で映画を見てお堀端を歩き 夜の有楽町のガード下沿いを歩いた。 21時間前
- 日比谷で映画を見てお堀端を歩き 夜の有楽町のガード下沿いを歩いた。 21時間前
- 日比谷で映画を見てお堀端を歩き 夜の有楽町のガード下沿いを歩いた。 21時間前
- 日比谷で映画を見てお堀端を歩き 夜の有楽町のガード下沿いを歩いた。 21時間前
- 日比谷で映画を見てお堀端を歩き 夜の有楽町のガード下沿いを歩いた。 21時間前
- 日比谷で映画を見てお堀端を歩き 夜の有楽町のガード下沿いを歩いた。 21時間前
- 映画「PERFECT DAYS」を見ました。 同じように過ぎる毎日でも 生きていくのに同じ日は一日もない 2日前
- 映画「PERFECT DAYS」を見ました。 同じように過ぎる毎日でも 生きていくのに同じ日は一日もない 2日前
- 映画「PERFECT DAYS」を見ました。 同じように過ぎる毎日でも 生きていくのに同じ日は一日もない 2日前
「食べる飲む」カテゴリの最新記事
- 浅草橋の寿司屋「帆掛鮨」にランチにでかけたら 店は明治創業で 店主は四代目だ...
- 新小岩の「多福楼」で ❝担々ミーフン❞と ❝卵チャーハン❞を楽しんだ。
- 泡盛は「南光」、ビールは「オジー自慢のオリオンビール」。 那覇の小桜でたっぷ...
- 浅草橋の喫茶店「Bridge]でアイスクリームを食べてゆっくりした。
- 浅草橋で昭和10年に創業された中華の店「鳳凰軒」のランチ定食のうち❝葱鶏塩檸檬麺...
- 亀戸のインドネパール料理の店「フルバリ」は何組もの家族連れで全ての席が埋まっ...
- 東京タワーを見上げてから32芝公園ビルの10階に上がってゆっくりランチ 。 帰りは...
- 両国の「蕎肆 穂乃香 」のランチタイムは賑わっていた。
- ほぼ一年ぶりに「やなか草」の支那そばをおいしく食べた。
- 「辣香坊」小岩店の「海鮮ビーフン」が旨い
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます